きりた史ベスト10RPG・6位

 間持たせエントリ企画。6位。引っ越し直前で他にすることがないのでw

ロマンシング サ・ガ2

ロマンシング サ・ガ2

 画像がない…。15年前だしなあ…。このゲーム、恐らく史上もっとも多くの周回プレイをしたゲームでしょう。10回は軽くやったなあ。

 サガシリーズはGBの魔界塔士SaGaから全部やってて、全部好きですが、ロマサガ1の「自由すぎて何すればいいか分からない」突き放したシステムの衝撃は凄かったです。その2作目のロマサガ2は、自由な部分は残しつつ、ゲームとしてのベクトルの集約はしっかりしていて、そのバランスがシリーズで一番良いと思います。3はちょっとキャラ/ストーリーに寄りすぎなんですよね。好きだけど。

 ロマサガ2で当時、一番新鮮だったのは「ひらめき」システム。あの、キャラの頭上に豆電球が「ぴこーん」って出るあれ。あれで、戦闘が一気に楽になったりするのが凄く気持ちがいいんですよね〜。でも、ひらめき期待で戦闘ばっかりしていると次の皇帝継承で年数が一気に飛んじゃったり(戦いすぎてあっという間に最終皇帝になってしまうワナはこのゲームをプレイした誰もが嵌ってると思いますw)。しかも自分より強い敵と戦ってる方がひらめきやすいし、それでひらめかないと死んじゃうし。その辺の「ハイリスク/ハイリターン」がゲームを通じて保たれているところが良い。ロックブーケ(アー懐かしい)のテンプテーション見切っておかないと、最後すげー大変だったり。システム面では、2でこなれて、3で完成して、サガフロは蛇足が多くなった印象(その反省を踏まえ、高次元で纏めたミンストレルソングが一番と言えば一番)。

 皇帝継承(技能継承)システムも面白かったです。自由度の高さと相まって、好きな皇帝でプレイできるのが良いですね。私は必ずネレイド皇帝を即位させていました。

 最近のゲームのように、ごちゃごちゃした設定が全キャラに決まってるワケじゃないんですが、台詞や立ち振る舞い、散り様とかが印象的なので、キャラクターが非常に立っているのもこのゲームの秀逸な点。ヴィクトール・ジェラールの兄弟。七英雄(特にグシンシーとロックブーケ)。エンリケコッペリア。人魚(ネレイド)。モール族。帝国を壊滅させるアントクイーン(ターム)。15年前のゲームをこんなに鮮明に覚えているのは我ながらスゴイ。というか、それだけ印象深い作品だったと言うことです。特にコッペリア。次の皇帝になると、倉庫にひっそり眠ってるんだよなあ。あの音楽聴くと、今でも泣きそうになります。

 そして音楽が素晴らしい。ロマサガ3部作は音楽とても秀逸です。FFシリーズよりずっと好き。私の中では完全にイトケン(伊藤賢治)>ヒゲの人(植松伸夫)。いや、植松さんの曲も好きですよ。菅野よう子久石譲と同じで、「良いなあ」とは感じても、あんまり印象に残らないんですよね。完成度高すぎて、右から左へ抜けるというか。ロマサガの音楽は、聴くと情景が蘇るんですよ。まあ、この辺は好みの問題もあるでしょうが。

 クイックタイムのような卑怯技も有りつつw 全体的には「これだけ自由でこれだけ完成されたバランスはスゴイ!」と言えるゲーム。この「自由かつハイレベル」という点で、ロマサガ2を超える作品は未だにありません。てか、ロマサガ並の突き放した自由さは、今はもう受け入れられないでしょう…。ユーザーがトライアンドエラーを繰り返すことを、ソフト購入の対価として認めており、クリアすることに優越感のあった、最後の時代に出た名作ですね。ロマサガ2より前のゲームは酷いバランスのモノが多かったですが、どれも味わい深かったし、以降はより高い完成度(と、それに伴う拘束度=自由度の低さ)が求められるようになりました。どんな業界/世界にも過渡期の名作というのは存在しますが、ロマサガ2はまさにそんなゲームと言えるんじゃないでしょうか。

 とにかく、私の中では「サガ」シリーズの最高傑作がロマサガ2であり、上記のような理由で、もうこれは今後超えることはないでしょう。好きな順に並べると「ロマサガ2」>>「ロマサガ1(ミンストレルソング)」>「ロマサガ3」>>「サガフロ2」>>>「魔界塔士シリーズ」>>>>>「サガフロ1」>「アンリミテッド」。こんな感じ。ミンストレルソング並のクオリティでロマサガ2リメイクしてくれたら、涙流して買いますよ。
 

ロマンシング サ・ガ ラ・ロマンス

ロマンシング サ・ガ ラ・ロマンス

 これはロマサガ1のアレンジCDなんですけど。私的には「ゲームミュージックのアレンジCD史上1位」に挙げたい名作。ロマサガ2のアレンジもあるのですが、そっちはオリジナルの方が良いです。再販されているので、今でも入手できます(一時期、絶版で大変だったのですが)。興味有る方は是非〜。

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