何かタイトル変わってる気がしますがw 間持たせエントリ企画。第2回。9位。
- 出版社/メーカー: クエスト
- 発売日: 1993/03/12
- メディア: Video Game
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このゲームは初めて出会った時の衝撃が忘れられない。自由度の高いシステムと絶妙なゲームバランス。ストーリーの重厚さと鮮烈さ。S・RPGの革命的ソフトと言っても過言ではない筈。
「勇者と仲間達が悪の軍団と戦い、世界を救う」ストーリーラインは、これも名作の「ファイアーエムブレム」シリーズ(特に紋章の謎)に通ずるが、それまでのベストゲームだったファイアーエムブレムを超えた作品。このゲームをやったことで、決定的にS・RPGが好きになり、その後15年の志向に繋がっていった気がする。そういう意味で、きりたの人生を変えたソフトの一つと言っても過言ではない(本当に過言ではない)。
このゲームが好きなところは、「勇者=善」だけではないということ。それまでのゲームの王道から脱線してもエンディングへ到達できる。そのエンディングで、刺されたりするのも斬新だった。グッドエンディングを感動的に描くのは誰でも出来るが、バッドエンディングを印象深く描き出すのは本当にセンスが要る。私の記憶する限りで(触れた限りで)、一番最初にプレイした「印象的なバッドエンド」がオウガバトルだったように思います。それが強い刷り込みになってるんですね。その後、バッドエンドの美しいゲームを探してる面もあり。逆に言うと、一本道のベストエンドオンリーのゲームでは満足できなくなってしまった。それは私にとっては「絵付きの小説」なんですよね。プレイヤーが介在する意味がないと言うか。プレイヤーに世界の一部を委ね、結論を描いて欲しい。そんな欲求を抱くようになりました。
戦略性とランダム性が良いバランスで取り入れられているのも好きだ。詰め将棋のようなS・RPGは作業になってしまうし、ランダムが過ぎると頭を使う気がしなくなる。ファイアーエムブレムも、計算して計算して削ってるのに、時折クリティカルとかで破綻するのが楽しかった。それに通ずるモノが、より高次元でオウガバトルの中にはあった。
あと基本的に、私の好きなゲームってみんな音楽が良いんですよ。勿論、ゲームが好きだから、音楽も過大評価している面は否めませんが、演出の一環としての音楽が、ストーリーと高次元で噛み合ってるからこそ、良いゲーム、との評価が産まれ得る、というのも事実でしょう。MOTHERの音楽も大好きですが、オウガバトルも素晴らしい。シナリオと互角以上に印象に残ってます。ベスト10に入るゲームのBGMは、多分全部CD持ってて、今でもiPODで時折聴いています。映像と一緒で、技術が進んだ15年後の現在も、(想像力の邪魔になる)完成度の高さはあるモノの、曲自体の深みは全然進歩してないです。それはストーリーも一緒。
今ではS・RPGの大半はサモンナイトシリーズに代表される、キャラゲーにシステムを付け足したものに過ぎず、それがまた受けてるわけですけど、根本のゲーム部分はどんどん退化(ないし蛇足化)しています。きっと、キャラ萌えするのに邪魔だからでしょうが。ハイレベルなゲームで、かつキャラクターも良い、というのが実現不可能な夢ではないことは、このシリーズが証明している。やれ声優だ、絵師だと言う前に根本のキャラの魅力をしっかりさせて欲しいですね。その為には、舞台世界の魅力をしっかりと。資金や流行の問題ではなく、志の問題でしょう。この頃のRPGは、むやみに志が高かった…。
順位は9位ですが、影響度という意味では歴代ベスト3に入ると思います。後からこちゃこちゃ付け足した焼き直し版が出ましたが、私はQUESTのオウガバトルだけを愛しています。
- アーティスト: ゲーム・ミュージック,崎元仁,岩田匡治
- 出版社/メーカー: DATA MUSIC
- 発売日: 1996/10/25
- メディア: CD
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このCD最高。