きりた史ベスト10RPG・番外編

 ベスト3の前に、ギリギリベスト10には入らなかったRPGに一言ずつ。

 ワイルドアームズシリーズの中では突き抜けて好き。西部劇風味とRPGとしてのカタルシスが一番良いバランスで保たれている。基本的に奇数番はみんな好き。2はスタッフが悪のりしすぎ。4は駄作。
 最初に口笛サウンドを聴いた時は鳥肌立ったなあ。なるけサウンド最高! 戦闘の銃をガンガン打つ爽快感も良し。あの半端なヘクスバトル、とっとと撤廃しないかなあ。

テイルズ オブ ジ アビス

テイルズ オブ ジ アビス

 テイルズシリーズの中では一番好き。次いでファンタジア。3位以下無し。ファンタジアの完成度を超えられず、ファンジンレベルの粗製濫造を繰り返してたチームの意地を見た感じ。3年に1作で良いから、このくらいのゲームを作って欲しい。
 ダメ(箱入り)主人公が死ぬほど酷い目にあってヒンヒン泣きながら這って進む様が好き。シナリオの勝利。良く書いた! 周りが優しすぎるのが残念。もっと長々とどん底を見せればいいのに(そんなモノ売れません)。

デビルサマナー ソウルハッカーズ

デビルサマナー ソウルハッカーズ

 メガテン系列の派生作品群では一番好き。次いでペルソナ2罰。全体に漂うアダルトな雰囲気と、悪役のダンディさがたまらん。やられて飛んでいくフィネガンがたまらん。楽器で召喚するオッサンたまらん。
 メガテンシリーズは「悪魔」に他のテーマをどう融合させるか、というところだと思うが、ハッカーズはそこがとても上手く行っている感じ。音楽も良い。P3は史上最悪の駄作だったけど、音楽だけは良かったなあ…もう4はやらん。ギャルゲとボーイズゲーは他のタイトルで出してくれよ…うんざりだよ…。

真・女神転生II

真・女神転生II

 メガテンのメインストリームで一番好き。「真」3作は全部好きですけどね。一番ワクワクしたのは、恐らくやった時の年齢は趣味嗜好も影響してると思うが。
 今じゃ再現できないゲーム。駄目な大人が役割をサボって、子供が触れるモノ全てにダメ出しをするので、ゲームのエンタテイメント性は随分ぬるま湯に浸かってしまった。感動や萌えなんてものは、禁忌や罪悪感に比べたら取るに足らない要素だよなあ。否定的なエンタテイメントを受け入れて、乗り越えるからこそ人間成長するんで、満たされる一方だからそこに依存して前へ進まなくなるんだよ。

 スターオーシャンシリーズの中で唯一好き。1と2は全く性に合わなかったけど。これはとても完成度が高い。ベスト10に入れようか最後まで悩んだ。外したのは、トライエース作品ばっかりになるから。
 ストーリー、戦闘バランス、やり込み度、全てに於いてハイレベル。(ああした世界観が受け付けない人以外)嫌いになりようがない作品。セガグランディアソニースターオーシャン。純粋なRPGとしての二大巨頭。

エリーのアトリエ~ザールブルグの錬金術士2~ PlayStation the Best

エリーのアトリエ~ザールブルグの錬金術士2~ PlayStation the Best

 アトリエシリーズの中で一番好き。このシリーズは全部やってるけど、エリーと、次のリリーくらいが、「錬金術」の部分をしっかり核に据えつつ、ゲーム性も高く、やり込み甲斐もあり、色々バランス良かったなあ。
 同じ事を続けても仕方ないので、ガストの「変化を続ける」気質は多いに評価しています。小粒作品やグランファンタズム、エターナルマナを経て、マナケミアは非常に楽しかったし。2も早くやりたい(ルミナスアーク2終わったらやる)。

 あくまでも「タクティクスオウガの焼き直し」として評価しなければいけないので、ベスト10には入れられなかったけど、S・RPGとしてのとしての完成度では恐らく史上最高傑作。本当に面白いゲームだった。
 惹き付けて惹き付けて、突き放すストーリー展開にはオウガチームの意地をひしひしと感じられるし、泣くほど難しくも、飽きるほど簡単でもないバランスも良い。
 まあ、とにかく、私にとっては「準・タクティクスオウガ」という評価以上は出来ないのですが、予備情報ゼロでプレイするならこっちをお奨めします。PSP版は読み込みがねえ…。

ファイアーエムブレム 紋章の謎

ファイアーエムブレム 紋章の謎

 ファイアーエンブレムは、当時スゴイセンセーショナルなゲームでした。ファンタジーなSLGってだけでもかなり先進的でしたし。SFCで出たこれが何と言ってもナンバーワンです。当時はまだ年に3・4本しかゲーム買わなかったんで、何度も何度もプレイしたし。自然にユニットに感情移入する作りとバランスは、今の絵と声に頼り切りのS・RPG(制作者)では為しえない職人技。このゲームを思うと、如何に技術の進歩が作り手の感性を退化させてるかと言うことを痛感します。当然、そんな作り手の作ったゲームをプレイしてるユーザーも。
 今や「キャラゲーの演出の一環」に成り下がってるS・RPG業界ですが、実質的な出発点であるFEをしっかり見直して、当時のレベルに到底辿り着いていない「ゲーム作りの感性」を磨いて欲しいものです。あなた方のやり方には、先がないよ。
 そのFEも、聖戦の系譜を最後に、ギャルゲ/ボーイズゲーに成り下がってるんですけどね……。先が無いなあ。

ルナ2 エターナルブルー

ルナ2 エターナルブルー

 ゲームアーツが居てくれたから、我々セガユーザーは任天堂ソニーに劣等感を抱かず済んでいたわけで。当時は「こんなRPGはSFCにはないだろ」と誇りに思ったものです。
 グランディアが好きな人はルナー2作も是非やってみて欲しい。グランディアの続編なんかよりずっと面白いからw

ファイナルファンタジーVII

ファイナルファンタジーVII

 FFは6をランクインさせたわけですが、やっぱり7も面白かったし、衝撃的でした。ゲームってここまで来たんだなーと。今となっては肥大化しすぎた「演出」の力を、最初に、「時代を変える」くらいのエネルギーで見せたのはこのゲームだったでしょうね。
 当時ですらやや過剰に感じた演出。今のスクエニの制作者達は、ユーザー視点でプレイした時の違和感を感じないものかなあ。根本的に、元々ゲーマーじゃないんだろうなあ。先ほどガストの変化が好き、と言いましたが、FFは変化せず、ただただ肥え太っています。困ったものです。

ドラゴンクエストII

ドラゴンクエストII

 ドラクエでは一番好き。次いで5と8。ゲームがオフラインのコミュニケーションツールとして最先端を走っていた時代の作品ですから。解けないのが当たり前に近いバランスで組んであり(今の廃人ゲーマーがヌルイ・やり甲斐があるというのとは全く別軸の、子供のホビーとしてのバランスです)、先に**を見つけた、というだけで学校でヒーローのようになりました。私の記憶では、同級生が放課後に真っ直ぐ家に帰るようになり出したのはこのゲームの発売からだった。
 今の子供は普通にゲームがあり、オンラインもあり。幸せだと思う反面、人生に影響を与えるような衝撃的な出会いは望むべくもなく。まあ、それで良いのかも知れないですけど。ちょっと残念に思いますねえ。それだけゲームが(アングラな娯楽から)空気のように当たり前になったのでしょう。空気には革命は要らないものなあ。

魔界戦記 ディスガイア 通常版

魔界戦記 ディスガイア 通常版

 PS3に行ってしまった日本一ソフトですが、ディスガイアは面白かったですねえ〜。「ラ・ピュセル」もゲームとしてはかなり楽しかったですが、デザイン面がかなりレベルアップしたことも含め、ここの「ゲームとしての進化」は凄かった。やり込みも、ここまで真っ向から向き合った作品は他になく、半笑いしながら楽しみました。
 以後、FF真っ青に肥大化するこのシリーズ。ストーリーが良かったファントムブレイブは楽しめましたが、後は「廃人製造マシン」みたいで嫌ですねえ(作り手とユーザーのいたちごっこというか、ゲーム部分を離れてこだわりを見せられても辟易とするというか)。それでもプレイします(した)けどw PS3買ってまではやりたくないなあ。本体をうっかり購入したら、買います。

ロマンシング サガ -Minstrel Song-

ロマンシング サガ -Minstrel Song-

 2を入れたので外しましたが、ミンサガと合わせて、プレイ回数ではこっちが上か。やり方によっては全く進めなくなるバランスとか、全然倒せないラスボスとか衝撃でしたけど、それでもやり直すだけの根気と愛情がありました。

■ベイグランドストーリー
 これも良いゲームだった。FFとは切り口の違う「シネマティックな」演出。FFがハリウッドの大作だとしたら、こっちは完全にB級。しかし、作り手の哲学と拘りを嫌というほど練り込んで、詰め込んだB級。「客がどう思おうが、俺はやりきったからもう良い」という空気を感じる作品。
 オウガシリーズ好きでプレイしてない人は居ないと思うが、もし居たら今すぐ買ってきてパッケージを前に3回土下座した後、プレイして欲しい。ただし、めんどくさいので時間と気持ちに余裕がある時にどうぞ。


 他にもいっぱいあるけど、キリがないのでこの辺で。次回は3位です。

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