今週は3頭。サリオス・サラキアの弟エスコーラがデビューを迎えますね。この血統で中内田厩舎、かつ和美さん所有と言うことで、レース間隔はたっぷり取ってきそうなタイプの馬ではありますし、初戦から良い結果期待しましょう。
アシェットデセール、漸く復帰戦…の前に、コンダクトレスの更新。
21/1/20 栗東TC
20日は軽めの調整を行いました。「移動直後はふなゆすりをそれなりに見せていたようですが、段々と落ち着いてきて、今ではゆったりとし、何となくリズムを取るくらいになってきているようです。脚元に関しても移動後はわりとスッキリとしていて問題なさそうなので、このまま競馬へ向けて調整を進めていきたいですね。気になる体ですが、カイバを食べられていますし、今週で484~486キロくらい。微増ではありますが傾向としては悪くありません。今日は軽めで様子を見ていますが、明日かそれ以降で追い切りをかけるつもりでいます。今回の鞍上をどうするか除外後から動いていましたが、いいイメージのある田辺、戸崎は残念ながら都合がつかないということで、次にクリストフや武豊も含めて検討した結果、今回ミルコにお願いすることにしたんです。競馬場で本人とも話をしたところ普段は栗東にいるということだったので、今週か来週、もしくは都合がつくなら両方とも追い切りに乗ってくれないかというお願いをしておきました」(小島師)31日の中京競馬(美濃S・芝2200m)にM.デムーロ騎手で出走を予定しています。21/1/21 栗東TC
21日は栗東坂路で追い切りました(52秒9-39秒1-25秒7-12秒8)。「改めてミルコと相談して調整してもらった結果、今日跨ってもらうことになり、角馬場からミルコを背にして動かして、その後に坂路へ移って追い切ってもらいました。ウチの厩舎の別の馬を先に走らせて、どうしても併せなければと思わなくていいからその馬を目標に、状態を確認しながら馬のリズムに合わせて伸ばしてほしいというリクエストをしました。ほぼ馬なりで駆け上がってきたようで、ミルコも“もうできてるね。来週もこんな感じでいいんじゃないかな。乗りやすい”と言ってくれていたようですよ。都合がつけば来週も乗るとも言っていたようなので、この後の馬の様子を踏まえて判断していきます」(小島師)31日の中京競馬(美濃S・芝2200m)にM.デムーロ騎手で出走を予定しています。
栗東入り後も最善を尽くされている感がありますな。そしてデビュー戦以来となるデムさん。最初と最後を締める感じ、いいね。勝ち負け云々では無く、無事出走できればもうそれで満足なので、あとはコジシゲさんのために頑張って欲しい。
で、アシェット。
20日は美浦南Wコースで追い切りました(71秒1-55秒7-41秒3-13秒2)。「実戦へ向かうにあたってどこかでコースには入れておきたいと思いましたので、週末に僕自身が跨ってコースへ入ってみました。時計的には15-15ですが、大外を回ってのもので数字以上には負荷をかけることができていましたよ。その後、人間でも久々に体を使うと筋が張ったりすることがあるような感じでアシェットにも張りが見られましたが、すぐに楽になり問題ないと思える状態でした。火曜日は坂路とコース半周の調教を行って、今朝を坂路にするかコースにするか迷ったのですが、決まっていなかった鞍上を武藤雅にお願いすることにして彼が今日乗れるということだったので、体重の軽さと大丈夫なレベルの張りであることを考えて、今日もコースに入れて追い切ることにしました。行き過ぎるとオーバーワークになるから気をつけるようにと事前に伝えたうえで雅の乗ったアシェットが先行し、2番手が3歳の未勝利、3番手が古馬の1勝クラスの馬という隊列で進んで、直線では両サイドから挟んでもらいました。雅曰く“前向きなタイプではないですね”とのこと。たしかにそうで、もともと前向きなタイプではないですが、元気に乗ってもらったデビュー戦の頃よりはやる気があるのではないかなと感じてはいます。おそらくスタートは遅いと思いますが、枠次第ですけれどちょっと促して真ん中から後ろくらいのポジションにつけて運ぶことができればいくらかいいかなと思います。いかにも大型馬の休み明け初戦という感じにはなるかもしれませんが、まずは無事に、そして今後につながるような競馬を見せてもらえたらと思っています」(小島師)23日の中山競馬(4歳上1勝クラス・ダ1800m)に武藤騎手で出走を予定しています。
2戦目の内容から、スタミナは相当量あり、距離が伸びれば伸びるほど面白いと思っていた馬なので、ダートのこの距離でどれだけやれるかは、馬の状態は勿論、騎手の取り回しの部分が大きそう。スタート後もある程度押して出て行って欲しいし、自分で止めてしまわなければ、道中半ばからずっと追い通しみたいな競馬になりそう。武藤君頑張れ。
休養前が496、牧場で536。どのくらいの数字で出てくるかな?
先週の重賞はどちらも意外な結果で。勝ち馬はそれぞれ魅力的ではありますが、1人気馬が残念だったな、という方が印象的。相対的に、結果出し続けてるソダシとサトノレイナスの評価が上がってしまいましたね。牝馬戦線はここからエルフィンあたりまでに魅力的な馬が出てくるかな? その観点で行くと、紅梅Sはなかなか面白いですね。勿論皐月賞ステップとしての京成杯にも注目。
コンダクトレス、栗東入りしてラストランを目指すことになりました。
13日に栗東トレセンへ移動しました。「先週の競馬はまさかの除外となってしまいましたが、こればかりはどうにもならないことだったので、すぐに切り替えて今後の調整にあたっていました。これまでの走りから考えると理想の条件は中距離になります。関東圏の自己条件だと、4週目に組まれている中山の1800mがまず挙がるものの、そこだとスタートから最初のコーナーまでの距離が短いので先行したいこの馬にとって争いが激化した時に辛くなる可能性があります。あとは1ヶ月待って東京の2週目にある2400mということになるのでしょうが、そこだと少し長く、最後のレースになるかもしれないと考えるとちょっとどうかなと思えました。愛知杯という選択も頭のなかをよぎりましたが、新潟牝馬Sでチャレンジさせてもらって敵いませんでしたし、ひとつでも勝ち星を加えていいお母さんとして迎えてもらえられる可能性をより高められればということを一番に考えて、やはり自己条件にすべきだろうと判断しました。そこで月末に組まれている中京の2200m戦が現実的だろうと判断しましたが、輸送と環境の変化に堪えてしまう馬です。美浦から中京だと前日移動で一泊することになり、このパターンだと結構減ってしまいます。そこで考えたのが栗東入りでした。栗東から中京だと当日移動になりますし、出発がいくらかゆっくりめで、競馬場での滞在時間を少なくできるという利点があります。ちょうど他にも栗東へ連れていく馬がいたものですから、クラブと相談して、最善の策を尽くそうということになり、今週移動させていただきました。昨日移動し、無事に到着しています。ふなゆすりこそするものの落ち着いてはいて、精神状態は悪くなさそうですが、案の定、体は減っています。出発前は497キロで、到着直後は490キロ、今朝量ると482キロまでに減っていました。おそらく、美浦から直接中京へ行くとこのような流れで体が減ってきた状況で競馬となっていたことでしょうが、栗東から中京であれば少なくとも今回で言う490キロから482キロの減り分はなくすことができるのではないかと見ています。輸送して脚はスッキリしていますが、移動前に鉄を打ち替えた後に少しだけ張りが見られたこともありました。環境にも慣らすことを考えると、今週はじっくりと動かすことに終始して経過を見ていき、良ければ週末もしくは来週から少しずつ時計を出していくようにします」(小島師)31日の中京競馬(美濃S・芝2200m)に出走を予定しています。
もうね、一介の条件馬にここまでしてくれる調教師が、このご時世にいるってだけで奇跡ですよ。かつてのビンテージチャート&上原先生同様、この人じゃなければ1勝クラスで引退していた馬でしょうね。こういうのがあるから一口は続けたいし、こういうのが全くないから、調整師の手元にどれだけよさげな馬が入るとしても全然食指が動かない。本当に、今この時間を共有できているだけでこの馬に出資できたことを心底感謝したいです。
先日のエントリじゃないですけど、感動や喜びのないただの数字、金が減った増えただけの勝ちより、陣営と苦楽を共有して負けたレースの方がずっと心に残るし、出資する価値がある。一口は投資じゃなくて金で買う追体験の娯楽ですからね。ただ数字追うだけなら一口じゃなくてPOGで十二分だし、更に言えば競馬じゃなくて他のギャンブルやれば良い。自分が憧れて、一口でも良いから馬主になりたいと恋い焦がれた競馬サークルは最早死に体ですが、数少ない残存する場所がここで、今、それを一口で体感できる厩舎は、多分東西に片手ほどしかない。間違いなく、自分にとってはコジシゲ先生はその最高峰の一角ですし、出資有無にかかわらず、この経験を喜びやステータスと感じられない人とは馬の話なんかしても時間の無駄でしかない。そういう札束芸が(一口出資者の)優劣と思う人間は、今の時代楽しいだろうけど、その人の見ている競馬と私が好きなそれは違う。
私は胸を張って、G1馬、例えばハープスターへの出資より、ピースエンブレムやコンダクトレスに出資している自分、その馬のことを考えている自分の方が楽しんでるし、幸せだと断言します。今まで隠してた(隠せてないかも)ことぶっちゃけちゃいますけど、ハープへの思い入れはピースやコンダクトレスより全然無いもんね。勿論、テキの引退で人のドラマが途切れ、以降は調整師の使いっぱに過ぎない血統だ、という面や、ハープほどのクオリティにない馬が何倍もの値段で募集されてもなあ、というコスパの面も大きいけど。その観点で行くと、今は出資することがなくなったフレンチノワールの方がまだ思いずっと強いんだわ。
ともあれ現状で感情移入という面では一口キャリアのMAXに達したコンダクトレスは、次のレース云々じゃなく無事に引退して繁殖入りして欲しいし、それがノーザンで、キャロ募集なら言うこと無いけど、無事に子供を送り出してくれればそれでいい。
一方でコジシゲさんに関しては、これからもキャロで募集された馬は余程個人的なネガティブファクターが無い限り全部持ちたいし、マジでこの体験を身近な人間と飲みながら共有したいので、是非このしょうも無いブログを今でも見てくれて、一口続けてたり、興味ある人は一緒にコジシゲ馬出資ししましょう。この温度差、埋めたい。