ホームトラックの幸せと不快。

漸く東京開催。12月・1月と泣きそうな成績が続いた我が馬券にとって福音の時。昨日早速、京都と合わせ11戦7的中。今日は3的中だがメインの単複馬単入れて昨日よりプラスだった。まだまだ1月の負けを取り返すには遠いが、やっぱ東京は良い。気分的なモノもあるだろうが、中山の予想はどうもピントがずれる。

で、そんな嬉しい中、嫌なこともあって。昨年の秋にも見かけた集団(家族連れ。8名ほど?)。どうも、大井の内田騎手の追っかけ(身内?)のようだが、ウイナーズサークル前に不要なほどの幅で敷物による場所取り、どうも内田騎手の知人らしく(もしくは妄想癖のバカファン)、大声で「ウッチーが昨日電話でよ〜」「○○の騎乗、褒めといてやったよ〜」などと話している(女)。それは、まあいいのだが。

競馬場はバカでも知っている通り、敷物の場所取りは禁止で。それをやって、内田騎手の話をすることで、周囲の人間が内田騎手に不快感を抱くとは考えないのだろうか? きっと、無邪気な応援心に身内特有の虚栄心・田舎物の傲岸さが加わっているのだろうが、それにしても内田騎手が気の毒。

ここ数年、キレキレの騎乗を見せており、今日のメインのように「騎手のセンス」を感じる騎乗を中央で見せ、関東圏の地方騎手では抜けた存在になりつつある。近い将来、中央入りも考えられる(最も、関西圏の地方競馬と違い、大井でならスタークラスは十分自尊心を満たせる収入が得られるので、あとは向上心だけだが)素晴らしい騎手を、称えようとウイナーズサークルに行った中央の競馬ファンがあのバカ共を目にする。神経のまともな人間なら「内田、いい騎手だけどこれはウゼエ。あんま勝たないで欲しい。できれば東京には来ないで」と思わないだろうか? 重ねて言うが、本物の身内だったとして、自らの応援対象を貶める愚考を客観視できない頭の悪さ、そんな連中にしがみつかれる内田騎手は気の毒である。

スポーツ選手の身内は、関係が深いほど「空気」ないし「踏み台」でなければいけないと考える。日本社会は、スターの身内(素人)引っ張り出すの大好きだが、ゴン父、イチロー父、最近ではさくらパパ。皆、自分にとっては「せっかく成功した息子(娘)の足を引っ張る、最低の親」にしか見えぬ(無論、一番悪いのはそんな話題で番組作らざるを得ないマスコミの無能さだが)。空気になれぬ身内は、とことん選手の視野を狭める。踏み台になれぬ身内は、選手の向上心の錘になる。

そんなことを考えながら、リミットレスビッドの差し切りに沸く府中を後にした。大好きな東京競馬場だが、今日はあまり爽快な気分ではない。残念。来週は指定席で入ろうかしら。

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