ディープインパクト。

これほどに名は体を表す競走馬がいただろうか。小柄ながら宙を舞うようなランニングフォーム。ゴール板を過ぎる度に感じる深い感動。数少ない敗戦で感じた、地面が崩れて無くなるような感覚。

元々兄のブラックタイド共々POで指名した馬だけど、その子供にも出資してG1を取らせて貰い、馬券でも、馬券抜きでも、本当に色々な思い出が。世代的には一時代二時代前の競馬ファンなんだけど、見てきた中で一番の馬はディープだと断言できます。

 

大好きだったトニービンが死んだ時も、SSの時も感じなかった「あ、時代が終わる」という感覚を覚えています。競走馬としては追い込みだったけど、種馬としては影も踏ませない逃げ馬でしたね。ライバルと呼ぶのも気の毒な、現役で残された種馬たちは、その偉大な影との戦いに一生苦しむでしょうが、それもブラッドスポーツ。いつか彼らや、ディープの血を孕んだ馬がその影を少しでも薄くできるよう頑張ってほしいものです。

お疲れ様。残された子供の競争生活、そして種馬肌馬として世界中に広がっていく自分の名前を見届けてください。

 

しかしこうなると、ヒストリックスターの牡馬が勝負厩舎に入ったら抗う統べない気がするな…。一口引退を掛ける最後の馬がこの血統、というのは自分的にも酔いやすいドラマ。まあ、全てはデータ判明してから。

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