これが「ショック」。

14日の東京競馬では4着。「この距離の流れだとちょっと忙しくなるのですが、下手に追いかけるとバタバタになってしまうでしょうから、この馬のリズム重視で進めました。そのため後ろからの競馬になりましたが、いい手応えで勝負どころを上がって行けましたし、直線ではこちらが考えていた以上にいい脚を使ってくれましたよ。今日はいい結果を出せず申し訳ありませんが、このクラスでも十分に対応してくれるはずです」(三浦騎手)

 この馬に関しては、1700での競馬ぶりや芝でのキャリアから距離延長を望む声が多かったのではないかと思います。分からなくもないのですが、それは守りの発想、というかマイナスを補う発想で、結果的に好転したとしてもその先の逃げ場が無いですよね。1000万、準OPクラスの馬には、そこで入着を拾い続けるための発想、というのもあって良いと思いますが、500万、ましてや4歳馬でそれでは寂しい。

 対して、陣営が今回1400を選んだのは感覚的な部分や、たまたま入厩後嵌まるレースがここだった、という目先の部分もあるにせよ、色んなリズムをガラッと変える攻めの発想。結果として、この馬らしからぬ末脚を引き出しました。こういう所、三浦君も上手いよなあ。柴山、丸山と言った保身ありきの騎手が何故かもてはやされる中で、デビューから吉田隼、エダテル、西田、三浦、津村と、彼らよりずっと腹の据わった、地味でも「戦える」騎手をちゃんと選べてるのも、この厩舎やるな、という感じです。上級条件だけ見てたら分からないリアリティがあるよなあ、500万の世界には。

 勿論、ここでこういう競馬が出来たからと言って1400ばっかり使ってるとそのリズムになれてしまいますし、こういうタイプは定期的に目先を変えてショックを与え続けてあげるのが良いでしょうね。今回で陣営もその辺掴んだ気がしますし、夏あたりに一発有りそうな気がします。なかなかコンディション整わないところもありますし、是非良いケアを経つつも、余り間を置かず次走へ向かって欲しいですね。

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