水曜歌謡祭

 盛り上がらず番組終了(追記:深夜帯に落ちて続くみたい。司会や構造変えないと盛り上がりようがないけどね…)。個人的にはこうしたコラボ企画を押しだした音楽番組好きだし、非常によいコラボも多く、応援していたのですが、まあ長続きはしないだろうなと思っていました。

 マイナス要因として、渡部の薄っぺらいキャラクターが司会で足を引っ張ったこともありますが、やっぱ根っこは深い「フジ病=演出・装飾過多」でしょうね。象徴的なシーンとして思い出すのは男性ボーカルによる中森明菜山口百恵のカバーをする回。曲(カバーコラボ)は本当に良かった。でもせっかく女性曲を男性ボーカルが時にしっとり、時に力強く歌うという雰囲気たっぷりのシチュエーションで、周りを女ザイルさんがクルクルウキャキャと踊ってる絵面に怖気が立ちました。曲の調和、世界観、男性カバーの色気を台無しにする最悪の演出。作り手が一番、そのコンテンツをリスペクトしていなかった感じがありあり。シンプルに良いものを用意しておきながら、その良さを理解せず、信じず、蛇足を加えて、それでも満足(安心)せず3本も4本も脚を生やした結果目が散って元の味が損なわれる。こういうものを良しとする人間が上の方で影響力持っている限り、この局は凋落一途を辿るのでしょうね。

 ザイル軍団も別に存在悪とは思ってないですけど(本家の曲は結構好きですし)、他と絡んでもどっちも得しないので、基本、ホーム以外では仕事しない方が良いと思うんですけどね。ドラマは正直出てる段階で興味ないし見ないので、どんなへっぽこ演技してても知ったことではないのですが。アンチも含め関心を買う方向性のマーケティングなのでしょうけど、音楽番組でマイナス印象を残すのはデメリット大きいじゃないかなー…。

 これに懲りず各曲はこうした番組頑張って立ち上げて欲しいですが、悪いやり方で悪い前例を作ってしまいましたし、なかなか大変だろうな。悪手かつ空回りとはいえ、これだけの金とエネルギーで音楽番組作るのは他局には難しいところでしょうし。今はバズリズムくらいの規模・温度が丁度いいですかね。歌い手の個を邪魔せず、自分もうっすら主張するバカリズムの対応は今の芸人では大変貴重。武井のコーナーは隔週でも良いけど。

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