10年目の進化、または真価。

 こんなCDを買いまして。

All the BEST! 1999-2009(通常盤)(CD2枚組)

All the BEST! 1999-2009(通常盤)(CD2枚組)

 何でかと言うと、そもそも大分遡るんですが、私に年の近い従姉がジャニーズ好きで。昔から少年隊・男闘呼組(少年隊より懐かしい…)・TOKIOと聴かされまくり、見せられまくりまして。まあ、少年隊は時代的にも普通に好きだったのですが、それ以降は徐々に「一般的な男子の嗜好性」としてジャニーズ、えー? という感じになって行ったんですが、その中でもTOKIOの事は結構好きで、今でも彼らの番組はほぼ全部見ています。音楽的にはそんなに好きじゃなかったりしますが。

 で。その従姉の娘が今、中3で。彼女も英才教育の甲斐あってすっかりジャニオタ。一番好きなのが嵐で、遊びに行くたびにDVDを見せられて、カラオケで歌わされて…。

 そんなわけで、娘の居ない30代男性としては比較的ジャニーズに好意的でして。中でも嵐はデビュー以来ずっと(一挙手一投足と言うほどではありませんが)見てるんですけど。正直、デビューから暫くは「十把一絡げジャニーズ」の一角、としか見てなかったんですね。個々のキャラクターは熱心なファン・ジャニオタじゃない限り特に響くモノもないし、曲も全然良く感じなかったし。

 でも、ここ最近…3年くらいは妙に彼らのキャラクターと歌が気になりまして。番組もちらちら見るようになって、徐々に個人個人のキャラクターも理解してきて、今ではTOKIOと同じくらい好きです。グループとしてのTOKIOと嵐、個人としての堂本剛草なぎ剛。この辺はジャニーズでも有りだなと思っています。ファンの方には怒られるかも知れませんが、「売りたい」という大人の思惑と金の臭いがしすぎるKA●−TUNや、巨大化しすぎて扱いづらさしか感じないSMAP(別格の木村さんとミスター等身大のつよぽんは別だろうけど、中居くんなんて何か見ていて痛々しい…)辺りには感じない、お金を落としてくれる女の子以外にもしっかりアピールできる武器や距離感・人間性を感じます。

 で。纏めて聴きたかったと言うこともありつつ、嵐のここ最近の曲が凄く良い(と私が感じる)のは、単に私の見方が変わったのか、それとも楽曲の質も含め、彼らの扱いが変わったのかを改めて確認してみたかったんですよ。auのCM曲が聴きたかったのもありましたが(でもベストには入ってなかったので結局シングルを買いました)。

 実際聴いてみると、デビュー曲は別として、それ以外の初期〜中期の曲はやっぱ特に何も言うことない感じ。多分嵐の追っかけの人以外には全然引っかかる所のない、「その他ジャニーズ的」楽曲群。でも、アオゾラペダル辺りからちょっとずつ曲が良くなってきて、最近の曲はスベリ知らずの名曲揃い。楽曲の質で言えば、明らかにSMAPあたりより上になっています。あくまで、私個人の好みの問題かも知れないですけど。扱いが変わってきているのも確かでしょう。

 順番はどちらが先なのか分かりませんが、私あたり浅いウォッチャーでも嵐の個人個人の良さが見えてきた時期と、楽曲の質が上がっている時期は一致しているようです。実力で見直させたのか、たまたま順番が回ってきたのか。ともあれ、大多数の成人男性には、(ファンの娘か奥さんでも居ない限り)SMAP以降のジャニーズは区別も付かない存在でしょうが(私もモー娘は区別付きません。最近イタキャラで売ってる自称カワイイ女は分かりますが)、庶民的・普通の少年〜青年(〜一部中年)の顔を見せ続けてきたTOKIOとは別のアプローチで、嵐は一つ上のステージに進もうとしてる気がします。願わくば、SMAPのように「お飾りアイドル」になってしまわない程度のポジションで、のびのびやって欲しいですね。SMAPのCMは酷い。もう、周りの人間の脳がキャストした段階で停止してるのがありあり。浅すぎる。あれは不幸ですよね。出れば出るほど、ファンはもっとファンになるかも知れませんが、嫌いな人間も増えます。アイドルが売れるには異性のファンを増やすことが肝要ですが、長生きするには同姓の共感が必要。嵐は良いです。我々オッサンにも響くモノがあります。頑張って欲しいな〜。

 初期〜中期の曲も、もう少し聴けば好きになるかも知れないので、しばらくはこのCDを聴きながら仕事してみます。みんな平均的に歌唱力あるとは思いますけど、特に大野君なのかな? 普通に歌うまいですよね。ジャニーズでは堂本剛が歌唱力ではずば抜けてると思ってたけど。

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