ありえない。

「秋番組を見ながらいくつかいいレースがありそうですし、平田師とも相談をしてそろそろピッチを上げようということで、先週末に15−15程度のところを入れました。息遣いなどは良さそうだったのですが、上がってきてから歩様が乱れてしまいました。調べてみるとやはり前走後に気になっていた右前脚の靭帯が痛んでいるようです。このところは落ち着いていたとはいえ、ペースアップしたことで負担がかかってしまったのでしょう。すぐに平田師にも連絡し、状況を確認してもらいましたが、このままレースに向けて負荷を強めていくのは厳しいという見解になりました。お時間をいただいてじっくり取り組んでいたところだったのですが、このようなことになってしまい申し訳ありません」(NFしがらき担当者)「そろそろ帰厩を視野に入れてペースを上げていこうということで進めてもらっていたのですが、やはり傷めていた箇所に負担がかかってしまったようです。若い頃はダートで頑張り、6歳になってから本格的に芝へ転向と、長く厩舎を引っ張ってきてくれましたし、8歳の今年も衰えを感じさせないピカピカの馬体でよく頑張ってくれました。これからも元気に走らせたい気持ちもありますが、脚元のことですし、無理をさせて何かあってはいけませんから、今はとにかくその労をねぎらってあげたいと思います。ここまで応援していただいた会員の皆様にも深く感謝いたします」(平田師)秋の復帰に向けて15−15の調教を開始したところで、先日傷めた右前脚に違和感が出てしまいました。最近は落ち着いていたとはいえ、ペースアップしたところで再度傷めたとなると、レースに向けて進めていくのは厳しいと言わざるを得ません。3歳の春、最後の新馬戦を勝ってから5年半、骨折による長期休養が一度あった以外はコンスタントに走り続けてくれました。若い頃はダートで素質の高さを見せ、6歳からは芝に矛先を変えて高いレベルの走りをするという、個性が光った馬でもありました。衰えを感じさせない迫力のある馬体で、まだまだ頑張ってほしいところではありますが、現状を鑑みて平田修調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。

 募集時も、休養中に牧場で会った時も、この馬の馬体には惚れ惚れしました。だれもが認めるオープンの器というのはこういう馬のことを言うのでしょう。それが大きな故障とは無縁でこの年齢まで走って、最後を準OPで終えるというのはクラブ馬として大失敗・大失態としか言いようがありません。本当に調教師のオペレーションは酷かった。ビジョン皆無な目先のレース選択。失敗から何一つ学ばない精神性。やりたいことが見えない。現代の調教師としては失格でしょう。

 うちの名物コンテンツ(多分今年はやらない)「調教師ランク」で最低評価は今、7人いるわけですが、更にここを細分化するとしたら3:2:2ですね。カズーや藤原は預かっている馬のレベルが圧倒的に高いし、人間的なエラーが異常に多くても馬の資質がそれを凌駕すれば事故で走ってくるケースも少なくないので、正直、コスパとか気にしない人であればそこまで強く止めることは出来ませんし、西園・友道・森あたりは中レベルの素材でも噛み合えば(厩舎の狭いストライクゾーンに嵌まれば)満足度は高いのでその2人よりは更に「まし」。ただ、平田・松永幹あたりの調教師は、どの角度から見ても「なし」ですね。正真正銘の最低辺評価。本当に、絶対に、この2人に出資することは無いです。

 アンヴァルトはホント、最悪と言って良い環境の下、よく頑張りました。昨年のアイビスに出られなかった時点で引退しても良かったのに、中山ではあわやの2着に飛んできましたし、6歳以降出るようになった直線競馬の安定感は本当に素晴らしかった。私の中では、歴代アイビス王者と同等以上の馬と見ています。出資者の身びいきと言われても、これは私の競馬キャリア・競馬観に掛けて揺るがない評価です。お疲れ様。続きの夢はサフィロスに見せて貰うよ。

 このタイミングで改めて、競馬は、馬は資源に過ぎず人がほとんど全てと思い直しましたし、今年の1歳は厳密に見直します。ゼロ出資も辞さずで。

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