流石ナベヒロだよ。

 レイズアスピリットは中山9R山藤賞に出走、3着。

 ゲートでうるさかったので出遅れは覚悟しました。それでも安心してみていられたのは鞍上がナベヒロだから。最後方に下げ、馬の気持ちを整える競馬。4角で外に出しじわっと追走、直線向くと大外から目立つ脚で飛んできましたが、勝ち馬は抜け出し切った後、逃げ残る2着にも僅かに届きませんでした。


 この馬は気持ち一つですね。逃げようが追い込もうが、マイペースで邪魔されずに行ければ最後までしっかり走る。むしろ、後ろから行った方が直線で集中力切れなくて良いかもしれない(勿論騎手の腕も大きい)。ムラ駆けなので毎レース期待は出来ないけど、500万勝つ力があることは確認できて、前向きな一戦になりましたね。ここを使うジャッジを下した上原先生も流石と言うところでしょう。勝負所になった4角〜直線で膨らまないようにちょっと気を遣っていた感じもあり、その分直線向いてからの仕掛けをワンテンポ待ちましたかね。このあたりの操縦性や気性が大人になれば、なかなか出世の見込みはありそうに感じました。

 なんとなくこの時期のビンテージチャートと被ります。向こうは気性じゃなく足元の問題で順調に開花しなかったんですけど。先々に期待して、のんびり応援していきたい一頭ですな。

19日の中山競馬では3着。「元々後ろから進めようと考えていましたが、ここのところ前に行く競馬を続けていた影響か少しゲートの中でそわそわしてしまっていて、思っていたよりも離されてしまいました。それでも以前にこの馬に跨がった蛯名さんから馬を気にするところがあると聞いていましたし、極端な形になったこともありリラックスして追走できていたと思います。まだ気持ちの面で幼いところはありそうですが、決して流れが向いたとは言えない展開でもあの脚を使ってくれるのですから、力はありますね」(田辺騎手)

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