昨年のおさらいエントリ。

キャロ厩舎調査

 自分でも読んでおさらいします。あと、出資候補厩舎の再調査メモ(+ちょっと血統)。

■牧厩舎(05)
転厩したダンディズムを除けば勝ち上がりはスーブルソーのみ。他の馬を見てもとにかく鞍上が安定しない、つまり騎手やエージェントに対し政治力を発揮できていない印象。今のところは安馬で気楽に付き合う方が良いか? 厩舎替わりで嫌われるようなら下位で補充も?

■手塚厩舎(06)
アルフレード以外は散々たる成績も、今年はそのアルフレードご祝儀で良い馬が来ているかも知れない。それだけに逆張りしたい気もする…。騎手も微妙。でも諸々引っくるめて余り今までのイメージは気にしない方がいいかもしれない。ただ、クラブ外の馬を見ても非サンデーでの成功が目立つ。重賞級は上が別の厩舎だったケースばかりでチアズメッセージもそう。

■堀厩舎(15)
リアルインパクト以外も4頭勝ち上がりで、現3歳のアーカイブ以外は全馬500万勝ち以上。牝馬は全滅。兄弟馬を預かるパターンは初で、どう出るか未知数。騎手起用は関東随一と言えるがいざという時のユーイチショックは要覚悟。ノーザン生産に限定すれば勝ち上がり4/5。牡馬なら4/4。トキオリアリティーはノーザン牡馬。

■上原厩舎(33)
勝ち上がりはビンテージチャートとミラクルレイザー。預かった馬はほぼNF産で傾向は絞れず。弱いところのある馬を何とか使っていく手腕に見所のある厩舎だが、それだけに縁血統の母からこうした良い馬が出てきてどんな結果になるか。芝好きで、レース数も勝ち鞍も芝がダートの倍。キングヘイロー青鹿毛ローレルゲレイロホッコーソレソレー

■加藤征厩舎(38)
フィフスペトル以外も勝ち上がりは優秀。牝馬の勝ち上がりは3/4。騎手起用は関東でも上級。牝馬はブルーミンバーなどの活躍馬も出しているけど、近年は不振(4戦3勝で引退したイングリッドくらい)。Dubawiの代表産駒はずらり母父ノーザンダンサー系ばかりで、フレデフォートも一応そう。優先繁殖として持っておくと楽しそうだけど…。

■須貝厩舎(41・71)
厩舎傾向はまだ見えず。今まさに軌道に乗ってきたところで、掛け値無しの大物候補41と穴っぽい71は悩ましい選択。見事にシュプリームギフトを再度軌道に乗せてきた手腕を見ると行きたくなるが…ディープ×ダンチヒ系はジェンティルドンナなど。母父シンダーは大物ムーンリットレイク。こっちの弟が6000万と考えると、7000万の値付けには納得のインパクトが欲しかった。一方71は初子で牝馬にしてはしっかりしている印象。父にカーリアンというとどうしてもブエナビスタをイメージしてしまうが、母父クロフネなので成功イメージはカラフルデイズ。やっぱりこっちかなー。

■松田博厩舎(44)
この馬に関しては厩舎云々ではなく馬体だとは思うけど…マツパク・キャロットはなんだかブランドイメージもあるけど実はラフォルジュルネ以外は最高2勝。忘れな草賞を勝ったドルチェリモーネもその後17戦して勝てず。ラフォルジュルネも昨年初頭に3連勝飾ってから12戦勝てず。大物のイメージを抜きにすれば立て直しは余り上手くない厩舎で牝馬向きかどうかは実は怪しい。これが丈夫そうなら早期勝ち上がり〜クラシックの楽しみも抱きたいけど…あとキャロの勝ち上がりは非ノーザンに偏っている(前述2頭も白老産)。牧場見学組に見てきて貰おうかな。この馬気になってる方、是非お願いします。

■今野厩舎(49)
キャロ初預託。2年目(実質1年目)だがトウショウフリーク、オレンジティアラを転厩預託後勝ち上がらせており、今後の伸びが期待される若手。社台の馬で4勝しており、パイプとしては此方が堅固になりそうな気が。和田が一番乗っており、他も関西の上位ずらり。あと結構ナベヒロも乗せてて好感。試してみようかなー。

■石坂厩舎(50・58)
言わずと知れたブランド厩舎。三振かホームランのホームラン側にアダムスピークも加わった。キャロでは実に6世代ぶりの当たり。ノーザン生産以外は未勝利で、ドルチェリモーネは? 転厩してきたブルーメン以外の牝馬はほぼ全滅という状況がシンハリーズにはどうか。ロブロイ牝馬の当たりは関東ばかり。母父シングスピールコスモネモシンと同じ。この馬が走らなければロブロイはもう無いかなーと思うので、それを出資馬として体験するか…ロブロイ最優先どうなの、ねえ?

■角田厩舎(62)
キャロは2頭未勝利。同牝系のシャムローグを見ていると腰が引ける部分もあるけど、母父ファルブラヴのネオ牝馬、というのは非常に魅力がある。あと角田厩舎なら牝馬で行きたい気がしていた。鮫島や幸四郎が主戦なんだけど……まあ、これは売れ残って様子見られたら、かなー。

■角居厩舎(68)
キャロのトップステーブル。いよいよ繁殖の整頓が始まる感じ。3歳までで17頭預託して未勝利は3頭、43勝して重賞14勝。全てにおいて2位以下をぶっちぎっての首位。シンボリクリスエスと言えば現3歳のディアデラバンデラ。厩舎ゆかり繁殖のこと言う点でも共通。当代きっての食わせ者種牡馬として名を馳せる(?)父だが、実際は非サンデー系ではトップの成果を上げているし、母父SS以外からも当たり多い。大物は圧倒的に牡馬寄りではあるんだけど…(実は牝馬は重賞未勝利)。あとはとにかく母優先を除いた枠を争うという厳しさ。んー……。

■吉村厩舎(79)
今野厩舎同様2年目(実質1年目)の若手。こちらも7勝を挙げていて、インオラリオでOP勝ちを挙げた浜中騎手とのパイプが堅固なのが見所。7勝全て非社台なのも特徴か。馬は見栄えするのだが流石に管囲18.3に腰が引ける…昨年はラムレットを様子見せず行ったが、これは様子見たい。

■梅田厩舎(81)
ダイタクヘリオスで名を馳せた梅田調教師の息子さん、というか、伊藤雄先生引退時に番頭だった笹田さん(現調教師)やエアグルーヴの田中厩務員が移籍したことで有名? その田中厩務員はまだ残っていて、良い馬で担当してくれたら色々夢は膨らむ。同じ雄先生アドバンテージを得た厩舎でも庄野さんより近年の活躍馬が質高く、サンデー系に良績集中しているのも良い。ステゴはマックイーンとの配合有名だが、他の当たりはタイトスポットポリッシュネイビー、モガンボなど「え?」という馬多い。この母父も当馬の兄弟以外はぱっとせず。

■藤岡厩舎(82)
とにかくね、定期的に中堅級の活躍は見せるけど、平均すると中の下くらいに収まる兄弟。何より余りガッツがないので、主戦に固定されるとストレスが溜まる。馬は好みなので残念だが回避濃厚。キャロでは5頭預かって2頭が各1勝。

■平田厩舎(89)
中庸な厩舎。元々堅固だった秋山騎手とのパイプはG1制覇(カレンブラックヒル)でより強くなるか。4歳世代までは牝馬寄りの厩舎だったが、ここへ来て前述とグランデッツァの2頭。社台グループのバックアップ手厚く、逆に言うと輸入牝馬は繁殖目的で預けやすいという見方も。日本では鳴かず飛ばずの父。走った時には持っていたい「サウス心」はくすぐるのだが…。

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