きりた指名馬コメント

 POGはとても楽しいですが、念願の桜花賞馬を数年前に指名達成してから、若干気が抜けている、と言うか目標を見失っているのも事実。まあ、牡馬も牝馬3冠馬まで持っちゃったしなあ…残る目標は朝日杯なんだけど、それをメインにやるのも。なので、今年からは毎年自分にテーマを設けて、それで戦ってみることにしました。今年のテーマはこちら。

 「非ノーザンのG1馬を指名する」です。

 時代はノーザン一人勝ち。POGもノーザン一色、と言うか一辺倒。なにせnetkeibaPOGの指名上位ラインナップを見ると、20位までに非ノーザンは僅か2頭という異常さ。ノーザンが強いのも確かですが、ノーザンに情報(需要)があまりに集中しすぎているのもまた現実。

 確かに今年のクラシック(マイルカップ含む)の結果はノーザンの1・2・3になったオークス含め、ノーザン馬が席巻。2歳G1は2・3着は非ノーザンだけど勝ち馬はノーザン。もう逆らっても仕方ないという感じではあるけど、そのうちマカヒキメジャーエンブレムがPOGではあまり人気なかったことを考えると、ノーザンの人気サイドはその競合リスクのわりにあまり旨味がない(?)という気もする。逆にこれだけ情報がある中で盲点になるような馬をノーザンで探すのはなかなか難易度高い作業。それなら非ノーザンで、良い馬なんだけどノーザンほど情報が厚くない+イメージなどで中位で指名される馬を上位で、下位で指名される馬を中位でバンバン釣り上げてしまおうかと。

 そんなわけで今年は思い切って、2位のドナブリーニ以外の15位まですべて非ノーザンで固める作戦に出てみました。ついでに言うとデビュー目処が立ってるか、入厩時期の目処が立ってる馬を多めにして、非ノーザン(特に社台)の出足の遅さをカバーしてみた、つもり。結果として、(個人的な)ノースヒルズのエース、ラヴェリータを逃した以外は全部取ることができました。ラインナップには大満足だけど、この時代逆行作戦でどこまでやれるかどんどん不安になってきました。まあ、入れ替え指名は変な制約持たずにどんどんやってこうと思います。

前述のような理由から、今年のドラ1はノーザン以外で一番良い馬を選ぼうと思った。どれを行っても恐らく単独指名。性別問わず一番欲しかったのはサプレザだったけど、こちらは保護の可能性もあり、それ以外で、と考えたらこの馬。千代田ラッパは基本眉唾だけど、千代田・ディープ・ダノックスのラインはダノンプラチナ。池江・千代田ラインは少し不安定だけど、ダノンのメインステーブルの一つでもあるし、今年マカヒキで思うところがあっただろう師が、母父スプリンター種牡馬で500キロオーバーのこの馬をどう扱っていくかはちょっと楽しみ。早期デビューのイメージが固まっているのもこの厩舎としては良い兆候。前のめりの馬名はちょっと引くけど、セレクトでもディープ何頭も落としてる中でなので、気概は感じるし、まあ、よしとした。長打タイプ(ホームランか空振り)と言うより全体的にスケールアップさせたレプランシュという感じで無事なら手堅そうでもある。頑張って欲しい。皐月賞枠。

保護血統。まあこれは馬の出来如何を問わず維持する。もう一発当たりが出ないものか。この馬は小柄で、ドナウブルータイプだけど、中間の牡馬はジェンティルと比較すると馬格以上に鈍重な印象で、この母は牝馬血統かも知れない。俊敏さがあればPOG期間重賞級の活躍は見込めるかも。馬体の維持が上手くない厩舎なので、そこは不安。でもまあ、走る走らないじゃないので、良いんです。15位までで唯一のノーザン馬。どうなる?

母父ドバウィはこれから日本でも色んな面で鍵を握ってきそう。社台の命運を握る繁殖の一頭なのは明らかだし、姉のリーチザハイツも非常に良い馬でしたが、残念なことに。ハーツ牝馬というと桜花賞よりオークスという感じもするけど、それでは間に合わないことも多いし、どちらとしたらピリッとしたマイラーに出そうなこういう馬の方が安心できるかもしれない。2位とこれ、どっちかは路線に乗ってくると思うけど、それでも両方こけるのが石坂厩舎の怖さなんだよなあ。

  • 4位:母サプレザ

実のところ、今年一番欲しかったのはこの馬。例年ドラ3は保護と将来の保護、牡馬牝馬のエースは4位5位で取れたらと思っている。この母は昨年も欲しかったけど、個人的に非常に評価が低い厩舎に行って敬遠。これも3位同様、社台の復権を担う繁殖だと思うし、ディープになってヴピサの初子より馬格があるというのも良い兆候。関西に来て、デビューも比較的早そう。レッドオーヴァルみたいなイメージで桜花賞路線に乗って行けたら。阪神JF桜花賞枠。

社台で牡馬となるとやっぱこれか。皆さん私が上位で行くだろうから敬遠したかな。角居厩舎になるという話が出たところで危ないかな、とも思いましたが、流石にエアの馬は情報が乏しいですね。兄より馬格があり、丈夫と言うことなので、角居厩舎なら普通に成功しそうだし、もし兄と同じ笹田厩舎でも朝日杯には間に合いそう。今年こそ、武豊の全制覇が見たいものですなあ。是非間に合うスケジュールでデビューして欲しい。朝日杯・NHKマイル枠。

  • 6位:母ハウオリ

今年はアパパネがPOGの目玉ですが、これも同じディープ×キンカメ。母も金子馬というところも同じ。勿論競走馬としてのスケールは違いすぎるけど、初子のキロハナもデビュー2連勝でクラシック候補だった馬。国枝・堀の比較も加味すれば、同程度の評価は出来るか? 思えば、大好きだったトニービンの中でも別格の牝馬といえばベガとノースフライト。血統の配置もハープスターに似ているし、ノースフライトの血統で(たぶん)唯一社台グループにいる繁殖。母共々ベガ系に匹敵する繁栄をしてもおかしくない、気が、する。オークス枠。

  • 7位:母ラグジャリー

3〜6位は「社台ファームの逆襲を期して選んだ」指名だったけど、この辺で弾が尽きた(良さげな馬はまだ居るけど、厩舎面など含め個人的に指名しづらい)ので、他牧場に。まずはディープで探していて真っ先に気になったのがこの馬。ショウナンマイティの弟だけど、マンカフェからディープになって母父ストームキャットがより活きそう。この兄弟もデビューまでなかなか苦労するタイプが多い中、既にゲートまで合格。兄の夢を続ける準備が整った感じがしますね。浜中とのコンビで活躍して欲しいな。ダービー枠。

(■8位:母ラヴェリータノースヒルズで一番欲しかったのはこの馬だったんだけど、上位指名との兼ね合いでこの位置に。多分上位に書いてきそうなのはドゥトラさん、その上でヘブンリーロマンスをより上に書くだろうな、牧場の評判に対して、入厩後の動きがそこまでピリッとしてきてなかったこともあり、少し指名順を下げるだろうな、ここでもワンチャン競り勝てるかな、というところまで読んだのですが。ドラフトの綾をもう少し盛り込んでおくべきでした。この馬取れてたらパーフェクトだったので、惜しい。

  • 8位:母アグネスショコラ

非ノーザンと並んで今年のテーマだったのがクロフネ。産駒も母父としても、今年は種牡馬入り以来最高の出来なんじゃないでしょうか。あちこちの牧場に「おっ」と思わせる馬がいる。勿論ノーザン産が良い馬多いんだけど、非ノーザンで一番人気ありそうなこれを最上位に。この血統だけにいかにもダートで走りそうですが、最初は芝で降ろすでしょうし、JDDに間に合えば、という感じ。来年のノヴェリスト産駒もちょっと楽しみ。JDD枠。

これもクロフネ。で金子配合。音無厩舎に関しては調整能力の低さで個人的に年々評価下げてるんだけど、金子さんにはブチコで迷惑掛けた分もあるので下手できないという相応の覚悟で臨むと予想。既にデムーロでデビュー決まっているというのも心強い。大物感ありながらクラシック乗り遅れる最近の社台Fを見ていると、早期デビューは大事だなと思います。デビュー戦は相手揃いそうだし、そこそこ好走から早い内にダートへ、という皮算用

  • 10位:母マンハッタンセレブ

マンハッタンフィズをずっと保護にしてきましたが、やっぱ太厩舎ではドモナラズ。姉と違って厩舎固定されず、堅実に走る馬を出す妹ならドニカナル。あとこの馬、凄く好きなタイプのジャンポケ牝馬で、アヴェンチュラアドヴェントス姉妹に近いモノを感じる。少しデビューが遅れそうとの情報なので、近況見て入れ替え候補にもしつつ、秋に間に合えばかなり面白そう。

  • 11位:母Romantic Romance

某所でセールのVTRみてぐっと来ていたのですが、主取り。これは15位でこっそり取る予定が、報知ブログで牧場も二ノ宮先生も絶賛。距離には壁がありそうですが、早い内にダートで賞金稼いで、2歳重賞ハシゴしてくれれば倍付けだけにかなり戦力になりそう。ワンチャン、全日本まで。今年は久々に千代田に騙されてみよう、も裏テーマですw 全日本枠。

  • 12位:母パールシャドウ

ヴピサ×母父クロフネ。角居・ヴピサラインというのは皆注目している筈なんだけど、この馬は情報皆無に近く(競馬王に至っては名簿にすら名前無し)、誰も取らないだろうなと下位でこっそり。母パールシャドウは重賞こそ勝ってないけどデビューから連勝でクラシックにも顔を出し、古馬になってからは交流重賞にも参戦した「いかにも」クロフネ。9月までに情報入ってくると良いなあ。

これもヴピサ×母父クロフネ。こっちはノースヒルズなのでそれなりに情報厚く、ただ厩舎で嫌われるかな、と下位に。馬も評判もいいし、面白そう。この配合だと勝ち上がりも条件戦でも芝ダートどこでもOKで、最低限稼げそうなのも良いですよね。

非ノーザンリストの最下位にこっそり書いてみた。「女キズナ」の下で、今年はサトノダイヤモンド似とか言われている。こういうの見ると「あー千代田だなあ」と安心しますねw さておき、レディジョアンじゃなくこっちが走ったらどうしよう、という抑え指名。ずっとディープ付けられてる繁殖。そろそろ良いところまで行きませんかね?

(15位:シユーマ)勿論取れると思って書いたわけじゃなく、非ノーザンリストが終わった16〜20位はノーザンで純粋に欲しいと思う馬を人気とか無視して欲しい順に並べようとしただけ。

  • 15位:母ミスアンコール

結果として2頭目のノーザン馬。全姉テンダリーヴォイスは小さくて、仕上げ本当に大変そうだった。その中でTR勝ち。同じくらいの素質があれば普通にクラシック上位級。結果的に一番私らしいノーザン馬で拾えて良かったですが、これとドナブリーニが活躍したら、今年の戦略何だったのよ、というねw

(以下リストの馬)母アドマイヤマリンはアドマイヤダイオウの弟。ノーザンの母父クロフネでは一番か。母シーズオールエルティッシュはずっと保持してきた血統で、この繁殖は橋田厩舎以外なら失敗無し。でも角居厩舎でも足踏みで、ステゴで、と個人的には難易度跳ね上がった印象。そういう方が走ったりもしますけどね。シェリールは3代目ヒシマサル。2代目は私の競馬ぺーぺー期に活躍した馬。懐かしい。母ララアもずっとディープ付けてる繁殖。雰囲気はいいけど時間掛かりそうだったので補欠。母イスラコジーンはダメジャになって良い方向に出そう。母エアパスカルは期待しているウォーエン繁殖でこの血統では一番良さそう。母ピュアシンフォニー、母ツーデイズノーチスは良さげなマツリダゴッホ。この父は注目しておきたいんだけど、デビュー前に狙うのは難しいですねえ。

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