素晴らしいオークス。

 終わってみれば、桜花賞の1〜3着そのままだが、波乱の香りは、こちらの方が強かった。結果論としては、ディザイアは少し早く先頭に立ちすぎたかも知れないけど、仕方ない。アレで差しきる相手が悪いとしか言いようが無かろう。四位騎手、最高のパフォーマンスを見せてくれました。あれ以上は、もう技術じゃなくて「マジック」の域だよね。それこそ、田原のような…。

 マツパク師はベガ以来の牝馬2冠。ベガの年も2着は桜花賞2着のユキノビジン。3着は桜花賞3着のマックスジョリー。ベガも、デビュー戦を負けた後、オークスまで無敗。歴史は繰り返す、か。ベガも小柄な牝馬だったなあ。秋のベガは、エリザベス女王杯にぶっつけで3着。ブエナビスタはフランスか?

 馬券的には、ワイドサファイアの除外が残念だった。藤原勢では断然よく見えただけに、直前に2・3着付けをかなり買い足したのですが…。

 まあともかく、レッドディザイアに出資されている「数少ない」慧眼の持ち主に、改めて感服します。3着以下とは「格が違う」のも確か。秋を楽しみにしましょう! この馬、騎手変わって先行したらとんでもない馬になる気がするんですけどねー。

 昨日のエントリと言い、普段穴馬券をちまちま楽しんでいる、「ドロドロ馬券オヤジ」な私が、こんな大本命の1・2着のオークスでご満悦になっているのも笑止と思われるかも知れませんが、強い馬の美しい競馬を見るのは、金銭を超えた競馬の魅力ですからね。他のどんなギャンブルも及ばない、競馬というギャンブルの、競走馬という生物だけが産みだし得る「スポーツの芸術」。去年の秋天や、このオークスのようなレースで「良かった!」と言えないようじゃあ、10年20年競馬を見てきた人間として、余りに心が粗末と言うものでしょう。勝って嬉しかったレースより、負けて心地よかったレースがいくつもあるから、私や、世の競馬ファンはこんなにこのギャンブルに惹き付けられるのでしょうね。CMやホシーノも結構ですが、結局、競馬ファンを増やすのは、最高のレース以上でも以下でもない。改めて、そう感じた、良いオークスでした。

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