のタイトルを獲得しました。名誉以上でも以下でもありませんが、ひとまず嬉しいですね。
当然ながら、世間では「ヌーヴォレコルトじゃないの?」という声もあることでしょう。ハープスターという馬は良くも悪くも感情を刺激する=理性を麻痺させる馬で、この馬を語る上で感情論抜きに賛なり否なり出来てる人は多分ネット上では見かけたことないので、ここでもあくまで個人的見解を。
私的には去年はヌーヴォレコルトでも良かったかなと思います。牝馬3冠皆勤で3・1・2着+エリ女2着。G1実績だけで言えばハープスターを凌駕しますし。
一方で、「牝馬の最高タイトルは何か」と言えばやはり桜花賞。勿論オークスも素晴らしいタイトルですけど、春先の2400mってのは牝馬にとってはチャンピオン決定戦には相応しくないですし。オークス「も」勝つことで王者の座を揺るぎないモノにはなるでしょうがオークス「を」勝つことは牝馬ナンバーワンの条件ではないと考えます。
その上で、勝ち鞍で比較して「オークス+トライアル」vs「桜花賞+トライアル+古馬牡馬相手のG2」であれば後者に分がありますかね。直接対決も2勝1敗。凱旋門賞6着、JC5着を加味しなくても、6:4か7:3くらいでハープ優位かなと言う感じがします。3歳牝馬にとって、古馬相手に好勝負をしているかどうか、ってのはやっぱり大きいファクターですね。
まあ今年は難しい年でした。牡馬はイスラボニータ。これも皐月賞とダービーの比較ではなく、天皇賞3着を含む通年パフォーマンスの差でしょうか。こちらは私的にもすっきり納得。「同じ1冠ならダービー馬」というのも正論ですが、やっぱり去年いちばんの3歳牡馬はイスラボニータだと思いますよ。
牝馬の話に戻して。近年G1複数勝ち3歳牝馬が居ない年の最優秀3歳は以下のような感じ。
・2011年:アヴェンチュラ(秋華賞・クイーンS・エリ女2着)(桜マルセリーナ/樫エリンコート)
・2008年:リトルアマポーラ(エリザベス女王杯・クイーンC)(桜レジネッタ/樫トールポピー/秋ブラックエンブレム)
・2004年:ダンスインザムード(桜花賞・米オークス2着・天皇賞2着・マイルCS2着)(樫ダイワエルシエーロ/秋スイープトウショウ)
共通するのは「古馬相手に重賞勝ちないしG1好走」ってところですね。世代限定戦よりオープンマッチの方を高く評価するというところでは一貫しているとも言えます。
まあごちゃごちゃしたことはさておき、印象度だけではなく実績の面でもハープスターを選ぶ正当な理由があったんだろう、というお話&個人的見解でした。再三言いますが、私はヌーヴォレコルトでもオッケーだったと思いますよ。ドバイでぶつかるようなことがあれば楽しみですね。