夢は終わり。

28日のメイダン競馬ではまずまずのスタートから中団を追走。勝負どころから仕掛けていくが、残り600m付近ではすでに手応えはなく8着。「跨がった感じから調子の良さを感じましたし、道中もまずまずの位置取りで進められました。ただ、もう少し中に入ってレースを進めることができれば良かったですね。内にはフリントシャーもいましたし、ずっと外を回る形になってしまいました。最後も残り600mくらいでは反応がありませんでしたし、悔しい敗戦です。結果を出したかったのですが、本当に申し訳ありませんでした」(ムーア騎手)「今日はメイダン競馬場のことも熟知しているムーアに乗り方は任せました。この馬の競馬をした方がいいのかもしれないと思う一方で、やはり馬場を考えればベストなレース運びだったと思います。体調も良かっただけに直線で伸び切れなかった理由はわかりませんが、幸いにも上がりは問題ありませんでしたし、あとは無事に帰国できればと思います。今後はついては日本に帰ってからの状態をよく見てゆっくり考えたいですね」(松田博師)名実ともに世界のハープスターとなるべくドバイの地へ遠征を行いましたが、残念ながら最高の結果を出すことはできませんでした。ムーア騎手が言うように最後は全く反応を見られませんでしたし、難しい部分が出てハープらしい伸びを見せられなかったのは残念でなりません。今後については日本へ帰国し、検疫後の状態を見た上で決めていきます。

 某所で友人達とレースを観戦して、そのままオールで飲んでました。ああいう負け方なのでショックだったのは確かですが、それ以上にムーア騎乗で諦めが付いたところと、内心、戦前からここは負けるだろうなと思っていたところもあり、恐らく皆様が想像するほどではありません。実際レース前にハープの着順を予想したときも「勝つのは多分ドルニア、2着がヨーロッパの牡馬…多分フリントシャーあたりでハープは3着くらいかな」なんて言ってました。あとオッズを見て「ワンアンドオンリー複勝買いたいよね」とも言ってました。やっぱ賞金を期待するより馬券を真面目に買った方がいいかも知れない。


 ともかくあれです。凱旋門賞という「夢」に固執した一連のつけが今回ってきている状態なのは間違いないですね。ああいう形で負けたオークス、その結果を度外視して決めた遠征、状態不完全で(遠征資金稼ぎもあり)出走した札幌記念、本番でのああいう競馬、帰国後のJCでも事故があり、リフレッシュした京都記念の競馬内容。そして今回。無駄だったとは決して言いたくないし、思っても居ませんが、ハープスターという馬、そして出資者が背負う「みんなの夢」はもう十分でしょう。私自身も良い夢を見せて貰いました。楽しくもありました。後は現実路線で結果を求めさせていただきたい。

 ハープに常に乗っている+3キロくらいの斤量を降ろすときが来ました。あとはこの馬のキャリアを仕上げまで考えて使っていくターン。これまではファンの多い馬故、一口馬主としての我々はある意味蚊帳の外でしたが、ここからのキャリアは我々に返してください。どの条件に使っていっても良いですが、ここから考えるべきは日本馬としての「義務」ではなくこの牝馬が引退したときに桜花賞以外のG1タイトルを持って帰れるかどうか。残るマツパク厩舎での生活、そして来年1年間新しい厩舎での生活。どこかでもう一度海外を、とも思いますが、ドバイならターフ、あるいは香港などよりハープスターが「自分の夢」だけを終える舞台に連れて行ってあげて欲しい。


 立て直しが必要でしょうが、状態が良ければヴィクトリアマイルには使って欲しいですね。難しければ勝算ほぼ皆無の宝塚をスキップして札幌から秋天。その後はマイルCSよりも香港ですが、コンディション次第。最大目標は来年のヴィクトリアマイルになるかな。まあ、地に足を付けて頑張っていただきたい。宜しくお願いします!

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