本当にポンテが居て良かった。

 ドローだが、「首の皮一枚繋がった」というのが正直な感想。
 完全なセパハンペース。浦和は立ち上がりの鈍いいつもの癖がそのまま後手に回る流れに入った。かなり一方的に押し込まれるが、致命的な場面は少ない。見るに耐えないおネネも今日はそれなり。相手の猛攻も止まり、何とかドローで凌いだと思った終了間際、左で長谷部が渡したボールをポンテがシュート! これが決まり何と先制。そのままハーフへ。

 これで俄然良くなるかと思いきや、そこはレッズ。逆に緩慢な立ち上がりになった後半開始早々、相手のシュートを都築が弾いたところに詰められあっさり同点。ここからはもうサンドバッグ状態。しかしギリギリ耐えるレッズ守備。相手チームの要である4番ナビドキアが試合を支配してる。レッズはスタミナがキツイ。だが動かないオジェック。やっと後半30分近くに達也を永井に替えて投入。しかし試合の流れが決まったあとでは無意味に近い交代。以後、少しはレッズの攻撃も良くなったが、時間が足りず、かといって失点もせず。結局1−1。

 もう、ね。先制ゴールはかなりミラクルなモノだったので、「これがラッキーな得点だって自覚がないとやばいぞ」と思ってたが、案の定というか、それ以前にもう動けないと言うか。とにかく、ローテーション拒否のオジェック采配の賜物。今後もスーパーな働きをする個人に期待して進むのか。もう今年はそれで仕方ないかも知れないが、これ以上の上積みは感じない。阿部ちゃんをキャプテンの替わりに据える起用も思い付きというか馬鹿げてるというか。相変わらずの「名将」ぶり。ひどいもんだ。ネネが「致命的なミスをしなかった」なんて結果論なのに。8割くらいの確率で戦犯になるところだった。幾度と無く、ミスもないのに相手に翻弄されていた。結果論を積み重ねて、個人技頼りで優勝して良いのだろうか。すっきりしない気分が残る。死力を振り絞った選手には心から感謝とエールを送りたいが、全力を尽くしていない(もしくはドイツ人らしく哲学に酔って現況に目を向けることを拒んでいる)監督には…。

 とにかく今日は「ポンテが浦和にいて良かった」の一言に尽きます。絶対タイトル獲ってポンテにMVPのタイトルを渡そう。

 両チームに思い入れない人は「ACL決勝でこんなレベルの試合ねえ」と思ったかも知れない。ただ、その「苦しさ」こそが決勝戦という重みかなあと。CL決勝でも本当に面白い試合なんて稀だし。大体、ベスト8・4辺りが良い試合多い。今日の試合も城南戦よりつまらなかった。そういうものなんでしょう。ピッチの問題と高地ということもあったしね。

 スタッツを見るとシュートはレッズ6に対し、相手15。ただ、相手の枠内シュートは5。やはり決定力はかなり低い。攻撃のタレントも居ない。普通に行けば、ホームで抑えられない相手じゃないけど…。

▼【ACL決勝】 対セパハン 1stレグ 戦評【キリタニ】キリタニブログ

 戦評を見て回る中で、新聞社への寄稿なども含め、こちらのレビューが白眉だったので紹介。理知的だ。私には無理。だって何のかんの言っても「レッズジャンキー」ですもの。

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