無視できないニュース。

■「競馬ファンド」に業務改善命令=牧場維持に賞金流用時事通信

 一般ニュースに、いわゆる「一口愛馬会競馬ファンド」が上がるのは珍しいこと。それだけに、我々一口者にとっては、無視すべきではないニュースでしょう。

 イマイチ見えない部分もあるのですが、要するに賞金を支払いに回すのではなく、維持会費(プール金)を回していた、と。タイキのプール金がどうなってるかは、会員じゃないので確実なことは言えないのですが、例えば、私の入ってるサウスやウインあたりだと、引退時に預かり金の払い戻しがあります。補償を別にして、フォルタレーザの時なんかんだと7万円弱の返還金がありました。500口なので、3500万円。この分を、大樹は牧場維持費に使い込んでいた、という認識でよいのかな? それとも純粋に、牧場運営費が無くなり、自転車操業的に月会費を使い込んだ? 後者だと、単に経理上の出入りの問題だけだと思うんですけど(勿論、そこまで悪化した牧場経営の問題はあるけど)、前者だと記事の「投資家の被害はない」という部分は「現状」という注釈が付きますよね。前者は犯罪、後者は会員への裏切り。うーん、まあ、どっちもどっちなんですけど…。

 ご存じの通り、大樹は大きな変革期に現在あるわけですが、その段階でのこの醜聞? は結構大変そうですねえ。でも、これは大樹非会員の私にとっても対岸の火ではなく、もっと真剣に危機感を抱くべきニュースですよね。時まさに税制がお先グレー〜真っ黒な状況。その上、クラブの姿勢が胡乱では、続けられる趣味ではありません。前から言ってる/言われていることですが、こうして「ファンド」として報じられ、我々競馬愛好者のはしくれが「投資家」と称される状況は全く違和感有りです。なにせ、通常の経営搾取の他、不思議な税金も取られ、加えてそのファンドを譲歩できない、途中放棄の場合は1円も返ってこない。そんなルールを甘んじて受け入れてるのですから。これは「投資」じゃないです。「愛」です。投資に必要なのは結果ですけど、「愛」には「誠意」でしょう。勿論投資にも誠意は必要だけど、愛には結果はいらんのよね。如何に気持ちよく楽しませてくれるかの善意(誠意)であって。誠意無いクラブは潰れる。潰さなければいけない。そう思います。少なくとも、誠意無き経営者には、私の身を削って働いて稼いだお金を預けるわけには行きません。国が投資ファンドのルールを要求し、クラブがそれを受け入れるなら、会員はこの趣味を続けるために、ファンドとして正しく機能するシステムへの改訂を要求しなければいけませんし、それが叶わない場合は、急速に会員の淘汰が進むでしょう。わたしも、どこかクラブに絞らなければ行けません。現状、継続路線がユーワ・キャロット、現役で退会路線がサウス・ウインですが、今回の件も含め、クラブ側(入ってるクラブに限らず、業界として)の対応次第では、後者2クラブに関してはどこかで権利放棄しなくては行けないかも知れません。愛情が報われないのは構いませんが(私Mですしw)、愛情を利用されるのは許せない。

 とりあえず、続報を待ちたいと思います。あと、識者のフォローもw

 追記:うん、ブクマコメントでid:Southendさんも書かれておりましたが、公の媒体に乗ったということが問題なんですよ。「大変」ってのはそういうことです。

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