ワイルドアームズ5

 終了。途中でも書いたが、酷い出来だった4の悪夢を払拭するに足る完成度。内容的には「3を踏襲した」と言って差し支えない。ゲームバランス・ボリューム共に申し分ない。

 以下ネタバレあり
 懸念されていた音楽(シリーズの看板だったなるけサウンドではない)も、当初は違和感あったものの、クオリティ的には遜色なく、むしろ余り冒険をしてない「シリーズファン向けの心地よさ」を追った音使いに安心感が感じられる。プレイしているうちに、どんどん馴染んでいって、好きになるタイプの曲。なるけファンとしては寂しいが、これはこれであり。モリコーネサウンドと言うよりフラメンコのような節回しは、面白い。

 相変わらずいい人ばっかりのストーリーなど、盛り上げ方の下手さはマイナスだし、随所に入る「レベッカ日記」がうざったいことこの上ない。それでも、愛情度で言うとゼロかマイナス、という余りにレベルの低かった(というか幼稚すぎる)4のキャラクターとは比べようがないくらい向上してるし、個人的にはシリーズ最高傑作の3に継ぐ評価はしたい。なにより、4でメーカー買いを辞めるまで評価落としたWAチームが意地を見せてくれたことが嬉しく。戦闘システムなど改良して(4で数少ない褒める場所だったHEX戦闘だけど、やっぱ何度もやるとウザイし、スピード感がないので勿体ない)、6ではシリーズ最高傑作を目指して欲しい。XFにも期待してます。

 評価は8点(10点満点)。減点ポイントはストーリーに尽きる。主人公が「世界を担う」に至る流れが雑なのと、キャラクターの魅力の生きないクライマックス。ヴォルスング始めキャラの立った悪役が使いこなせていない。全体的に大人の経験<子供の我が儘というWAシリーズの悪癖は健在。そういうこと気にしない人にはよりお勧め。

 次は〜〜、オーディンスフィアですかねえ。積みゲーもないし、FESとかグリムグリモアは発売近づくに連れやる気しなくなったし。

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