(メテオグローリー)追試完了。

内容は前走以上の楽勝。予想通り、相手の絞りやすい簡単なレースだった。懸念されたスタート。5番の馬の好ダッシュに比べ、今日は出遅れては居ないものの二の脚もあまり付かず、5秒ほど押っつけて先行集団へ。ここで前に付けた段階で勝負は終了。

■レース映像
http://www.nagoyakeiba.com/digest.html

良かった点は馬体がもう一枚絞れた点(これは攻めよりもレース間隔による自然なダイエットだろう。そう考えれば510前後がベストか?)、前走より一層横綱相撲で押し切れた点。確実に4戦、上積みがある。まだ2・3枚剥けそうな感じもある。

問題は今後。これで中央復帰の条件は満たした。後は受け入れ。そこが大問題。藤沢厩舎の馬房を確保するのは、ある意味中央で1000万を勝つよりずっと難易度の高い関門。理想は、何度も言っているが、春の東京後半で、力のある馬がクラスを卒業して、夏競馬で上のクラスの馬が降りてくるまでの間。ここで1個勝っておけば、その後厩舎カーストでも最下層に降りる心配はなくなるし、ある程度、馬本位での扱いがなされていくだろう。

逆に、ここで入厩、出走、勝利出来なかった場合。まずは入厩そのものが出来なかった場合は、恐らく札幌デビューになる。札幌の500万はレベルが高い。カズーは恐らく、相手の落ちてくる札幌後半を狙うだろうが、それはつまり、初戦で勝つか、それに準ずる内容を見せなければ、2戦目(中山〜東京)への展望が閉ざされると言うこと。今上昇曲線にあるコンディションをゆるめ、今の状態に戻す確率、その間事故がない確率、など考えると、春の東京デビューより倍〜3倍は厳しい試練になる。

次に一旦入厩して、出走できなかった場合。この場合は最速、一旦放牧して札幌デビューだが、カズーの習性として、一度手元に置いて出した馬は、その都度カーストが1ランク下に移されているように思う。つまり、その時点で、ごまんと居る良血500万組と同列で、順番待ちをしなくてはならない。ここは運の勝負。地方行きを余儀なくされている時点で、ずっと中央にいる「エリート組」より運はない。これも厳しい。上の条件に加え、500万出走への「厩舎内優先権」すら無い状態だ。最悪、2007年まで塩漬けもあり得る(その場合、カズー傘下の美浦調教師へ「天下る」可能性も。というか馬のためにはその方が良かったりして…)。

最後に、出走して勝てなかった場合。師のことだから、100%出走権を持っている初戦だからといって100の仕上げはしない。経験馬相手に7分の力で戦わなくてはいけない(個人的には可能だと信じているが)。掲示板を確保しておけば、そのまま夏の戦力として2・3戦させてもらえるので、その中で勝ち上がっておけばいい。逆に掲示板確保できなかった場合。上のパターンと同じく、カーストの最下層にストックされ、ホコリを被ったまま、再展示を待つことになる。そうなった場合、チャンスは半年〜年に1度来ればいい方で、馬主にとっては辛い忍耐の道だ。

てなわけで、まあカズーが「メテオ戻すか」と思うことが最低条件だが(今日のレース振りはギリギリ合格の予感はある)、そうなっても初戦の結果で今後2〜3年の運命、下手すれば引退までの運命が決まる。ここまではあくまで「予選」。それを敗者復活戦でパスしてきたメテオグローリー。次はガチのトーナメントが待っていると思った方がいい。まさにサドンデス。

ま、個人的には広い東京・洋芝でパワーのいる札幌。その2コースはベスト条件ではないかと思うので、とにかくデビューまで順調に行って欲しいですね。東京ダート1400か、札幌ダート1700かな〜?

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