便乗カズー論。

 数日前のエントリなのですが、

■調教師評・第1回(藤澤和雄調教師)いつもハナ差で届いてる^^(期間限定・汗)

 こちらにもよくお越しいただいているAITOさんのブログです。氏と私は「カズーで辛酸を舐めたし、ちょっとだけ良い思いもした」という共通点がありますw てか、このブログに一口関連で出入りしてる人大多数に共通するプロフィールとでも言いますかw

 ともあれ、カズー論で触れられた項目はいずれも大変納得のいく物。私もコメントで追記しましたが、あとは

ごく一部のエリートを除きローテーションシステムの中で厩舎経営を行うスタイル(森厩舎的)なので、馬のピークと出走が噛み合うとは限らない。

 というくらいでしょうか。あと、日本語が怪しい(馬語を翻訳したような)w電波発言が目立つくらい?

 とにかくカズーという人は「馬の適性・レース起用に対し、柔軟性がまるでない(=馬にレッテルを貼るとそれに縛られて、正誤の判断が出来なくなる)」「明確なカースト分け(馬の資質・馬主の力両面で)を行うので、クラブ馬はその点の覚悟が必要」「騎手起用はグズグズ」「屋台骨だった調教助手は結構独立してしまっている&その穴は埋まっていない」「岡部時代のシステムから脱却(ステップアップ)出来ていない」という点を踏まえつつ「それでも関東屈指の名伯楽であり、短距離から長距離までG1の夢〜海外の夢を抱ける希有な調教師である」というところでしょうか。

 AITOさんも触れている「屋台骨だった調教助手は結構独立してしまっている&その穴は埋まっていない」点に関しては、00〜04年の重賞が38勝、05年以降で7勝という数字が物語っています。勝率・連対率も確実に低下しており、馬の回転を増やすことで数字を保っているという現状です。現に、「出走数に於ける平場競争の比率」は03年36.7%・04年33.2%→05年49.8%・06年55.7%と、ここ2年急増しています。これが何を意味するかは明白です。

 あとは、カズーのところへ行ったから大成した馬も多いし、逆に余所にいれば倍稼げた馬も多いと言うことですよね。前者の例はタイキシャトルなどでしょうし、後者はトレジャーなど、枚挙に暇がありません。

 要は、「商売や採算、日々のストレスを上回るだけの大きな夢を見ることが出来るか、一緒に夢を見続けることが出来るか」が問われるトレーナーさんであると。未勝利馬のオーナーでありながら「ゆくゆくは重賞を」と唱え続けられない人には、多分向きません。

 まあ、私の結論は「ファストロックが最後で二度と出資しない厩舎」でFAなんですけどw 今後、「2歳〜3歳秋はカズーの元でドリームプランを満喫、そこで夢コース継続または地方経由で古賀慎・鹿戸厩舎などで地に足付いたリアルプランへ移行可能」というシステムが確立されたら、また出資考えます。

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