やっと…

仕事が落ち着いて、録り貯めた番組消化できるように。
当然真っ先に見るのは「笑いのドリームマッチ」。似たような趣旨で他にもやってるけど(笑金とか)、やっぱ中央にダウンタウンが居ると居ないでは格段。
えー、まずなんでおぎやはぎが司会か。矢作は許す。小木はもう、とんでもなく格下過ぎて場の空気が悪くなる(繰り返しと相づち・誘い笑いの3種しか引き出しない)。まずこのキャスティングで番組的にはマイナス20点。
メンバー的には能力、ユーティリティで抜けたキラーカードが数枚。ぐっさん(メンバー最強の多彩さ)、さまぁ〜ず(三村の無敵のパターンと大竹の空気感、二人が持ち合わせるフレーズセンス)、そしてダウンタウン(求道者松本と天才浜田)。あと田中(隠れた万能戦士)。この辺を引き当てた芸人はほぼリーチ。あとは普通にやれば面白いし、工夫すれば優勝。
へぇ。3時間でネタ考えなきゃいけないんだ。大変〜。本音を言えば、このメンバーがじっくり練ったネタを見たいけど、同じコンディションじゃないと不満が出るんだろうな(昨年の三村・田中組の優勝を意外と言う人を多く見かけた。どこが? 断然レベルの高い脚本と即興性のプラスα、それに二人のキャラを活かして足し算ではなくかけ算にした構成は見事でしたよ。見る目無いよな)。まあ、仕方ない。ルール的にさまぁ〜ずには不利だけど。
■組み合わせ抽選。
1番目。淳と浜田。これは凄いなあ…。この二人、押しが強いイメージだろうけど、二人ともメインでもサブでも行けるバランス能力に卓越した人。無論努力もしてるだろうが、この二人は基本的に天才。淳は浜田の個性を潰さず、毒を出せる数少ない人と見る。噛み合えば無敵じゃなかろうか。でも滑る様も見たいw
2番目。ぐっさんと天野っち。これもオモロイ。去年はやる気(もしくは才能)無い上田のあまりに酷い仕事(見てて吐きそうになった)に足を引っ張られた(アレならピンの方が優勝の可能性ある)が、天野はきっちり仕事するからなあ。
3番目。宮迫と亮。これは…大怪我の予感w でも宮迫は事故みたいな空気を利用する術に長けているので、亮君がのびのびやれば面白くなりそう。宮迫、また髪束で抜けるんだろうなw
4番目。ウドちゃんと出川。これは凄いなあ。去年のウドと川田も凄かったけど。まあ、ハーフタイムショー感覚で。コースでも途中で全部皿下げて水飲んだりするしね。てっちゃんは去年淳のサポートで随分輝けたけど、あれがマックスだとするとウドちゃん相手なら30%てとこかな。
5番目。松本と三村。これは…! 噛み合う可能性低そうだ。松本は大好きだけど、唯一欠点だと思うのが、自分より下の芸人を引き上げる(化けさせる)ことが出来ないこと。下と絡むと松本が降りていくだけ。勿論三村は下と言っても素晴らしい(大ファン)が、三村は三村色でのみ輝くシングルタスクの芸人で、松本がそこに入り、かつ個性を出せるか。三村の横に立つには大竹になるしかないんだけど。それを松本がやった時、とんでもないことになるけど。どうかな?
6番目。田中と蛍原。うーん、蛍ちゃんは才能無いけど自分がメインじゃないと本当に何も出来ないという困ったキャラクターなので、田中がどこまで下味を付けられるか…まあ今年は残念ね、という感じ。
7番目。大竹と遠藤。遠藤はなあ、何の武器もない芸人(このメンバーでは出川や亮君を含めても一番下だと俺は思う)だからなあ。大竹の味がどれだけ爆発できるやら。
■実演。
1番目。本番前の浜田と田中の絡みがめっちゃおもろかった。ガキファミリーっていいね。そして内容。あー、巧い! 浜田はいろんな番組で「ドSなのに酷い目にあってみんな大喜び」というキャラで認知度高いからな。そこを突くのは流石。逆(淳が浜田にいじめられる)じゃあみんな引くからね。このパターンなら、絶対笑いになる。淳は偉いねえ。いちいち浜田の反応がオモロイ(勿論そういう反応する浜田も凄い)。滑るどころかポテンシャルMAXで出しちゃった! これが最初じゃあ、敷居高えなあ。
2番目。上田と天野の差が歴然となる。同じぐっさんの能力を補佐するでも、ワンパターンの呼吸でリズム損なわす上田と緩急を織り込める天野。当然コントの完成度も今回の方が全然上。ぐっさんの満足度も高いはず(態度で分かる。去年は上田に何の希望も抱いていないのがぐっさんの姿勢で見えたが、今回はキャッチボールする意志が見えた。単純にコントの構造の話じゃなく、メンタル的なことね)。ちょっと嬉しかった。ぐっさんは幸せになって欲しいよねえ。それに最初のコンビの後が彼らで良かった。他だったら致命的なダメージ受けてたかも。
3番目。うーん、お互いを良く知るだけに3時間の制限の影響を他より受けた感じがあるなあ。俺はこの空気好きだけどね。お笑い好きの人向けのお笑いだね。一般受けさせるためにはやっぱもっと亮君を爆発させた方が良かったんじゃないかな。何度も言うが、俺が好きだけどね。
4番目。あーあ。一番ポテンシャルの低いコンビが平均値取りに行ってどうすんだ。勝負なら漫才しかねえだろ。漫才の方がコントより失敗率高いし、爆発の可能性も高い。80点が合格ラインのテストで30点の受験者がどう頑張っても完璧にやっても仕方ないし。コントならウドツッコミにしか可能性は残ってないし。バカだねえ。
5番目。うん、まあこうなるよね。勿論面白いけど。起爆剤(ハプニング)になり得る材料を排除した結果、爆発力もなくなってしまっている。淳・浜田ペアとは好対照。どちらもお笑いの真理で、かなりレベルは高い。でも結局同じ水準に到達した両者が居た場合、アベレージ型と一発型だと後者の方が面白く感じるんだよね。仕方ない。三村の良さが出切らなかったのは残念。やっぱそれが出来るのは大竹だけか。シチュエーションがさまぁ〜ずライブでありそうな感じだっただけに違いが明白だった(たぶん三村の真骨頂はアワアワするところで、松本が処理能力高すぎるだけに一瞬見えた三村らしさが失敗っぽく見えちゃったんだろうな。さまぁ〜ずは「逆上」の天才で、それを、事故にしか見えないそれを計画的に出すのが凄みなのだ〜)。いやでもすげえ楽しかったよ。俺は大好き。
6番目。ホトちゃんは才能の有無じゃなくて「神」だからな。お笑いの能力をY軸、方向性をX軸で描写するとホトちゃんはZ軸の人。XY型のオールマイティーカードある田中(昨年は見事だった!)とは難しいな。まさに軸がない状態。でも田中の才能はもっと評価されて良いよ。ガキやミラクルなど、田中の力が活きない番組(というか遠藤向きの番組)で過小評価されている気がしてならない。田中のポテンシャルは、こういう形式の番組で浮き彫りになる。ガンバレ。
7番目。んん、大竹ワールド! そして遠藤が遠藤のまま終了。切ない…。いや、遠藤が才能無いワケじゃなくてね、このコンビなら武器は断然大竹の言葉センスなわけで、それを活かすツッコミをしなきゃいけないわけで。全然その辺がないんだよなあ。温度のずれが遠ざかりも近づきもせずという。ワーオ。

まあ、全体的に去年より楽しめましたよ。来年も楽しみ。とりあえずダメ司会下ろして、1/3くらい入れ替えて。

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