2016年のために

2日は栗東坂路で追い切りました(56秒4−40秒1−26秒0−12秒5)。3日は軽めの調整を行いました。「水曜日に坂路で併せて追い切っています。先週の稽古でもまずまずの走りを見せてくれていたのですが、状態が上がってきているようでさらに動けるようになっていますね。最後までしっかりとした脚取りで坂路を駆け上がってくれていました。馬が完成するのはまだもう少し先の話でしょうが、前走と比べても状態はアップしていると思います。前走は結果的に私が指示した内容が馬の現状とマッチせず、馬とジョッキー、そして会員の皆様にもご迷惑をお掛けしてしまったので、先週お伝えしたとおり今回はリズム重視でレースを進めてもらう予定です」(高野師)6日の阪神競馬(シクラメン賞・芝1800m)に内田騎手で出走いたします。

 まだ1月ありますけど。2015年の競馬は結局の所ハープスターと共に始まり、彼女と一緒に2014年の無理のつけを払ってハシゴを外されて、その余韻が冷めやらぬまま終わろうとしている感じです。当たり前ですが、ああいう馬は一生に一度、出会えたらそれでもう幸運の極みですからね。

 馬のショックを癒すのは馬だけ、と言いつつ、上級条件馬であるサフィロスやエルマンボ、レイズが残念な競馬に終わっても以前ほどテンション下がらないし、逆に未勝利馬や500万馬が頑張っても以前ほど喜びが湧いてこない。これが1000万なら? 準OPなら? OPなら? その答えは分かりませんが、私の中で一口の一つの熱狂サイクルが終わって、今は「安定期」に入っているのは間違いありません。人によってはあるいは「熱が醒めた」と言ってしまうのかも知れないですけど、自己分析としては、落ち着いたのであって、醒めたのではないのですよね。以前より感情がフラットになっている。醒めてたら、負けたときにもっとイラッとするはず。私はそういう人間なので(まあ、案山子案件に関しては今でも全盛期並みにイラッとしてますけど)。このフラットさは、ある意味良い感じだと思ってます。ハープ時代のテンションだったら、多分疲れ果ててあと2・3年でこの趣味辞めてますw アレは本当に健康に悪かった…。

 そんな私の感情が唯一ピリッと来たのが、レプランシュの存在。名前が採用されたときもだし、デビュー戦もだし、前走も。勝っても負けても、走っても走らなくても、やっぱりこの馬は別格だなという感じです。ハープの代わり、なんてのは無理な話ですが、ハープが抜けた空虚な穴にスポッと転がり込んだ存在であるのは間違いないですね。

 そんなレプランシュ。デビュー戦の内容を踏まえて、前走は大きな期待を持って迎えましたが、ああいう形で負けたことで、結果として下手に無傷のまま先へ進むよりも馬にも陣営にも良い学習が出来た大事な一戦になったと思っています。成果のあるトライと成果のないトライというのが世の中にはありますが、前走は明らかに前者。勿論敗因は急かしただけとは言い切れませんが、今回、陣営が急かさず進めてみると明言してることで、改めてこの馬のポテンシャルを伺う前向きな一戦として今週を迎えることが出来ます。勝てたら勿論最高ですが、ストレスのない競馬で、来年へこの楽しみを継続できればいいなと願う次第。頑張って! 何より無事にー。

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