楽しみ!…ではあるのだけれど。

 今週は3頭。大変楽しみな馬が復帰しますが、期待と不安半分、と言うか2:8くらいです。まずはクレオール

29日は函館Wコースで追い切りました(56秒2−40秒7−14秒1)。30日は軽めの調整を行いました。「先週の競馬を見送って今週の競馬を本線において調整を進めてきました。延ばした悪影響はもちろんなく、順調に来ることができていると思いますよ。中1週の競馬になりますし、今回は輸送もついてきますから昨日行った追い切りはサッと整える程度のものにしました。跨ったスタッフからも問題なさそうという言葉を聞いていますし、変わりなくきているはずですよ。あとはどのレースにするかですが、出走間隔の兼ね合いももちろんありましたけれどメンバー構成を見ると芝よりダートかなという気もしました。適性に関してはやってみないとわからないところもありますが、これまで試したことがない条件でもありますし、調子がよく、しかもメンバーが割れそう、そして前回いいスタートを切って先行できた後の今回という流れからも、ここでダートを試してみたいという気持ちがありました。芝では長い距離も使いましたが、ふかふかのダートと想定した場合、長距離はさすがにちょっとタフかなという気がしますのでダートの2400mではなく1700m戦を考えることにしました。権利持ち以外のでもちょっと骨っぽい馬はいるのでしょうけれど、権利持ちも含めてまわりの動向はギリギリまで掴みにくい状況でした。そのような中で、今週は土曜日だけ皇成が乗れるということでした。日曜日にアイビスサマーダッシュで新潟に行くから日曜日は乗れないということなのですが、土日両面を見つつも、できれば前走で良いスタートを切れたコンビという良いイメージで今回も臨みたかったですし、ダートを試してみてはどうだろうかと進言したのも皇成でしたから今回は鞍上にも拘ったうえで土曜日のレースを選択させていただきました。やってみなければわかりませんが、こなせる可能性はもちろんあると信じていますし、何とかここでチャンスをもぎ取ってほしいと思っています」(武藤師)8月1日の札幌競馬(3歳未勝利・ダ1700m)に三浦騎手で出走いたします。

 チチカスと言えば芝種牡馬、という感じでしたが、ダートでも最近走ってきていますね。条件的には嵌っても良いかな、と思いますが、どうかなあ。まあ、前走でああいう形で逃げる競馬を見せてくれたことで、「スタートさえまともなら」という未練が一つ切れましたし、この馬に関しては未勝利で終わっても悔いはありません。スッキリさっぱり応援します。

 次、エルマンボ。

29日は小倉ダートコースで追い切りました(71秒1−56秒3−42秒0−12秒1)。30日は軽めの調整を行いました。「台風の大きな影響はそこまでなかったですし、予定通り先週末のうちに小倉競馬場へ移動しました。ただ、さすがに長距離輸送だったためかちょっと疲れが見られましたので、コンディション面を最重要視して調整にあたっていました。輸送だけというよりは暑さにもそこまで強くない馬ですから、おそらく疲れてしまったのでしょうけれど、あまり追い込みすぎないように調整してきたつもりだったのでこれから回復してくるだろうという見込みを持ちつつ、競馬も考えて動かしていました。追い切りは水曜日に終い重点で動かしましたが悪くはありません。あとはレース当日に如何に今よりコンディションを上げていけるかになるでしょうし、前走同様に良い競馬を見せてくれたらと思っています」(堀師)8月1日の小倉競馬(KBC杯・ダ1700m)に川田騎手で出走いたします。

 しがらきから美浦に戻して小倉。ルールの問題(確か放牧先からトレセンを経ずに直接競馬場に入れるのには裏開催だけとかルールがあったんでしたっけ?)もあるとは言え、輸送に不安ある馬にとっては嬉しくない移動ですね。なかなか良いメンバーですが、川田を迎えてびしっと先行、4角先頭に立つような積極的な立ち回りが出来れば、短縮・輸送と二重苦を克服してもおかしくないかも。これは純粋に楽しみ。

 最後、問題の?サフィロス。

29日は美浦南Wコースで追い切りました(65秒4−50秒9−37秒9−12秒8)。「これまではトモへの負担を考えてダートコースで時計を出してきましたが、本数を重ねてきてだいぶしっかりしてきたような印象を受けました。また、あまりダートばかりでやりすぎると体も硬くなりかねないですから、先週末より時計はウッドチップコースでも行うようにしているんです。週末は3ハロンくらいでサッと伸ばして、今朝は単走にて5ハロンから時計を出しました。1頭での追い切りということもありましたが久々の実戦で太かったり中身が伴い切れてなかったりすると嫌だったので、いちおうそれなりに負荷をかけるように指示を出したんです。そしたら5ハロン65秒。ちょっと速すぎましたかね…。それでも不安があったらこれまでしっかりとできませんし、直前でビシッとやれたのは大きいでしょう。スタートも速いわけではないので後ろから溜めていく形になるかとは思いますが、古馬との短距離戦ですから戸惑わずに流れに乗って競馬ができればと思っていますよ」(手塚師)8月2日の新潟競馬(アイビスサマーダッシュ・芝1000m)に三浦騎手で出走を予定しています。

 長期休養明けで、出来ればOPあたりから使って欲しかったところですがいきなりの重賞。しかも直線。ここには違う馬が出て欲しいとここ3年くらい切望してたんですけどね…w

 どこまで走れるか、そもそも成長しているのか、など根本的な問題はありつつ、キンシャサはダートも得意なので条件的には嵌っても良いし、本来前向きに楽しむべきなのですが、後方からになるでしょうし、負担の大きな競馬になりそうで、レース後も心配です。まずは無事に回ってくることですね。その上でダメージ出なくて使い込めれば、1年後にはもっと堂々たる立場でサマーシリーズに臨めるでしょう。とにかく、ここまで休んで色々なレースを棒に振った以上、腹を据えて4歳5歳で重賞勝つように、じっくり馬を作っていって欲しい。ここで無理してまた休養、なんて最悪だからな…。

 ところで新潟千直と言えば外枠絶対、というのが「常識」ですが、相変わらず下級条件ではその傾向強いものの、上級条件では近年そうでもないんですよね。例えば近年の準OP以上千直レースと1〜3着の枠は以下のような感じ(括弧内は人気)。

レース名 1着枠 2着枠 3着枠
'15韋駄天S 3(15) 3(01) (05)
'15駿風S 2(01) 5(07) 5(04)
'14稲妻S (01) 4(03) 2(04)
'14アイビスSD 2(01) (05) (03)
'14韋駄天S 2(02) (01) (05)
'14駿風S 5(04) 5(11) (10)
'13アイビスSD (01) 2(03) (06)
'13駿風S (04) (01) 4(06)
'12轟S (01) (02) (06)
'12アイビスSD (07) (05) 2(04)
'12駿風S (01) (13) 4(02)

 まあこんな感じ。「外枠」の定義は厳密には7・8枠、千直の立ち回りで入れてもせいぜい6枠までだと思いますが、昨年辺りからちょっと様子が変わってる傾向は見えますよね。アイビスに限れば昨年までずっと2頭は外枠の馬が絡んでいるので勿論軽視すべきではないですが、過信も禁物というのが実際の所。

 下級条件も含め改めて何レースか見返して掴んだイメージとしては、スタート150mくらいで内枠の好スタート馬が外に張り出してくるため、外枠馬はある程度先手を取れる馬じゃないと完全に壁が出来て、相当厳しい。外枠は逃げ先行か余程突出した差し馬、内枠は逆に逃げても余力ある外枠馬に早めに潰されるケースが多く、控えて競馬できる馬か差し追い込み。加えて元々このレース圧倒的に不利な1枠に加え、8枠も立ち回りがかなり制限されるためか、メンバーレベルの高い条件では勝負になりづらくなってきているようです。サフィロスにとっては今回の2枠3番は悪くないのかも?

 まあ、短期的な傾向なので、その他にも色々な要因があるでしょうが、ひとまず、サフィロスがどんな立ち回りするか注目しておきましょう。無事にな!

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