桜花賞馬!

 遂に勝ちましたG1レース。しかも桜花賞。。。


 今はちょっと文章が纏まらないので、後ほど落ち着いてレースを見直してから(クラブコメントなども添えて)加筆いたします→落ち着きました。クラブコメント。


13日の阪神競馬ではまずまずのスタートもいつもどおり馬なりで最後方を追走。やや縦長の展開も、自分のリズムを崩さずに直線は外に持ち出すと、持ち前の末脚を繰り出して見事優勝。「休み明けを一度使って、精神的にガスが抜けていい気配でした。レースに関しては、見ていただいたとおりで、本当に強かったです。決して楽な展開ではありませんでしたが、それをきっちり差したのですからしっかりと力を出してくれたと思います。まだワンターンのレースしかしたことがないですし、これからはもっと長い距離やいろんな条件で走っていくことになりますが、ハープも成長してもっと良くなってくれると思います。今日はありがとうございました」(川田騎手)「ありがとうございました。まずはホッとしました。パドックもいつもどおりだったし、馬場入りすればあとはジョッキーに任せるだけ、と思って見ていましたが、やっぱり強かったですね。私自身、ベガの孫で勝つことができて喜びもひとしおです。今後のことはまず馬をよく見てから考えていきたいと思います。また、応援をよろしくお願いいたします」(松田博師)涙を飲んだ阪神ジュベナイルFから4ヶ月。ハープスターは断然の1番人気を背負い、見事桜冠を手にして無念を晴らしました。きっちりと仕上げてきた陣営、そしてこの馬の末脚を信じて能力を引き出したジョッキーには心から感謝したいと思います。まだハープスターの物語は始まったばかりです。これから先どんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ありません。出資会員の皆様、今日は本当におめでとうございました。


 今日の競馬を見て改めて思ったのは、レッドリヴェール強いな、と。今日の騎乗はリヴェールとしては失敗だと思うんですよね。陣営、ないし鞍上はリヴェールにハープの競馬(ディープの競馬)を求めた。4コーナー15番手からの上がり33.3。ズンズンズンズンというのし上がってくる末脚と根性が武器のこの馬にズバーをさせた。結果、ズバーとはならなかった。いや、十分ズバーしたのかも知れませんが、それはあくまでも相対的なズバーであって、その外から本物の(絶対的な)ズバーが飛んできた。あの位置取りであれば、例え早く馬体を合わせていてもリヴェールが勝つことはなかったでしょうね。リヴェールの持ち味を発揮させるのであれば、ハープがリヴェールより残り2ハロンで1秒早い上がりを使っても届かない位置にいないと。まあ、今日の桜花賞は、リヴェールにとってベストの条件ではなかった、そこに尽きるのかも知れません。改めてこの馬の非凡さを示した競馬でした。今までは無敗の2歳チャンプと言いながら、何処か「仮」がつくというか、未知数・空虚な部分もあった称号でしたが、ハープスター阪神JF同様、負けて初めてこの馬の「本物」が証明された感じ。今までのレースはリヴェールが完璧な競馬をしての結果で、あらゆる条件でその完璧を引き出す馬の力は認めつつも、どこか限界まで張ったゴムの不安さというか、奥深さは余り感じなかったのも事実。でも今日は初めて、リヴェールの底知れない伸びしろと言うものを感じました。3着以下との力の差は完全にはっきりしましたね。次走に言われる牡馬相手のダービーでも、コンディション調整ミスさえなければ五分以上ではないかと思います。


 で、ハープスター。大外枠でフルゲートですから、阪神マイルで相当ロスの大きい競馬になる最後方大外ブン回しは、勝利と言うことで行くと常識的な手段とは到底思えません。ただ、阪神JF馬群を捌いてエンジンかかり切らなかった(コンディション面もあったと思いますが)ハープにとっては、距離ロスの方が、エンジンのロスよりも「マシ」と判断しての競馬。着差はクビですが、実際は数馬身分の力差を感じましたし、今日は完勝と言っていい内容でした。本来はもっと早く動いてもほぼ同じ脚使える馬でしょうし、今日より着差が縮まることはないだろうなあ、と感じたのが正直なところです。

 ただ、それは阪神マイルでの話。府中の2400であればハープがより悠々回って前を追えるメリット、リヴェールが流れを見て早めに立ち回り、息の長い脚と勝負強さで戦えるメリット、どちらが上かと言えば後者に分がありそう。どちらも3歳牝馬としては卓抜したメンタルを持つ2頭ですが、輸送はほとんど影響し無さそうなハープに対し、リヴェールはどれだけ馬体減りを抑え、その前後の調教で辻褄を合わせるか、と言う難儀も伴う。それを差し引いてでも、府中の2400でより買いたいと思わせるのはリヴェールの方です。3歳牝馬に距離適性はほとんど無いも同然(流石にスプリンターには厳しいですが、マイラーならオークスはこなせる)なので、ハープを割り引く必要はまったくありませんが、相手が悪いかな、と。

 そのリヴェールは、先ほども書いたとおり次走はダービーの可能性も。馬主サイドとしてはそうしたいでしょうし、牡馬相手でも五分以上のメンタリティで戦える「モンスター」ですが、どちらに分があるか分からないオークスで、1勝1敗となった2頭の3戦目を見てみたい気持ちがありますね。桜花賞で、2頭以外との勝負付けははっきり付いた感もある今、ハープとしては、オークスの舞台でリヴェールに負けない力を出せるかどうかというのは、秋のフランスに行く意味があるかの、一つの指標になると思うのです。


 個人的には、ですが、秋は秋華賞に使って欲しい。桜花賞前にいうのもなんだと思い、黙っていましたが、私は、牝馬3冠の中でハープに合う条件は秋華賞桜花賞オークスだと考えてるのですよね。日本競馬全体で見ると、3歳牝馬凱旋門賞に挑戦する姿、というのはいずれ見てみたいところですが、現時点で(輸送の問題とかを一旦抜きにすれば)どちらが向くかと言えばハープよりリヴェールだと思います。だからこそ、リヴェールを府中の2400で負かせたら、と言うのを一つの条件に設定したい。負けたら勿論ですが、不戦勝でも、積極的に送り出す気持ちにはなれません。勿論、一口馬主としてのリスクとメリット、と言う側面もありますが、凱旋門賞出走はとんでもない名誉ですからね。失う物があっても、一口馬主としては喜びたい挑戦ではあります。ただ、勝ち負けをイメージできないのであれば話は別。デメリットが大きすぎます。ロマンだけのためには、馬を犠牲にして欲しくありません。あるいはオークス馬とダービー馬となった2頭が、秋の秋華賞で3度目の決着を付ける競馬を見てみたいです。何ならそれがロンシャンでも良いです。ハープを連れて行くならぜひリヴェールを。それが一口馬主ではなく、一競馬好きとしての私の素直な意見です。



 まあ、いずれにせよ桜花賞の後も無事に行って、オークスを迎えて、そこが終わってからの話。まずは素晴らしい記憶としてこの桜花賞を刻みつけて、酔って、醒めた後は5月の府中を座して待ちます。川田騎手、マツパク師、山口厩務員や助手さん、ノーザンの日下さん始めとした皆さん、クラブの皆さん、本当にありがとうございます。今日は最高の気分です!

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