オークス

 桜花賞が過去例のない激遅時計になったことで戦力比較が非常に難しくなった今年。自分としては桜花賞はなかったことにして、その戦前の評価をそのままここへスライドする。天気も心配だけど、早い時期の牝馬戦はドロドロの不良じゃない限り、良よりもむしろ力がはっきりする印象。位置取りとかは余り気にしないで行く。というわけで◎はルージュバックジェンティルドンナしかり、ダイワスカーレットマルセリーナしかり、2歳戦ならいざ知らず3歳になって牡馬相手の重賞へぶつけて好勝負するのはAクラス評価の証拠。それらが1月のシンザン記念だったのに対し、2月のきさらぎ賞を勝った時点で桜花賞の結果に依らずオークスは買うと決めていた。放牧を経てコンディションは桜花賞より良さそう。どんな競馬してくれるか楽しみにしたい。

 相手の筆頭○はココロノアイオークスまでに重賞を複数勝っているのは強さと、色んな状況で力が発揮できる証明。この馬が掲示板に来なかったことでかえって桜花賞上位を疑いやすくなったというのが個人的見解。戸崎vsノリの頭脳戦も注目。まとめて負かす可能性を秘めるのは▲キャットコイン桜花賞は-12kでミスも感じられた中で0.9差。困ったらトライアルを見つめ直せってことで、やっぱ牝馬チューリップ賞とクイーンC。これもルージュバックと同じく遠征競馬から立て直して前走以上は確実。鞍上次第では本命にしたかったけど、騎手の差でこの辺。本当はパドックで数字と馬体見てこの馬の取捨決めたいところだけど、現時点では買い。

 あとはクイーンCでキャットコインとタイム差なし、2000も勝っているミッキークイーン、両主要ステップで僅差の競馬しているアンドリエッテをヒモに、府中で2勝2着1回、テンダリーヴォイスを負かした赤松賞の印象深いディアマイダーリンをお楽しみで入れつつ、なんだかんだ桜花賞を抜きにしても牝馬路線での安定性(特に力のいるチューリップ賞で逃げ粘りを評価)は高く買えるレッツゴードンキを最後に押さえておく。

 桜花賞2着クルミナルはチューリップ賞の競馬振りと、前走ああいう競馬で突っ込んだ感じがいかにも個人的に買いづらいタイプ。それなら3着コンテッサトゥーレの方が気になるけどここはトライアルのパフォーマンスを優先したいので目を瞑る。クイーンズリングは−20のトライアルから更に減らしてた桜花賞4着でオークスでは買いづらくなった。デムーロだし怖いけどこれを買うとコンテッサも買わざるを得ないし、来たらしょうがない。勝ったドンキは別格として4馬身離された2着以降は実績と取るより消耗度と取ることにした。シングウィズジョイは年明け4戦という戦歴からトライアルがメイチだったと思いたい。

 馬券は

  • 04・14−04・07・10・13・14−01・04・07・10・13・14・18の3連複
  • 04・14←→01・04・07・10・13・14・18の馬単

 ルージュバックを応援しつつ、万一ルージュかドンキどちらかが飛べば高配当も見込める感じ。


 結果追記:
 終わってみればディープの切れが上回った競馬。勝ったミッキークイーンは勿論強い競馬したけど、ルージュバックを目標に100点の競馬が出来た。前回の関東遠征は失敗気味だったけど今回しっかり修正した陣営も流石。忘れな草賞を余力十分に勝ったのが良かった。しかし野田夫人は2年連続でG1制覇。近藤夫人と言い、フトいなあ〜。2着ルージュバックは多少の入れ込みはあったけど影響あまりなく力出し切った印象。ただ前走の不完全燃焼を踏まえ、相手云々ではなく自分の走りに集中した感じで90点の競馬。前に行く筈の馬が凡騎乗した影響もあり、戸崎ならではの目標を射止める鷹のような鋭さ無かったのが残念。結果、1・3着の引き立て役になってしまった感じ。それでも世代ベスト牝馬なのは疑いなく、秋は国内でひとつめのG1を。3着クルミナルは正直掲示板に乗るとは思わなかった。ルージュバックを目標にした池添騎手の120点の競馬で、このオークスで最高のパフォーマンスを発揮したのはこの馬とこの人。ただそれでもルージュバックに屈したという事実は重く、今後、彼我が実力を出し切れば今日より差が開く印象しかない。まあ、昨年のハープとバウンスの力関係に近いのでは。牝馬重賞ならいつでも。

 4着アースライズは正直スタートからゴールまでまったく見てなかったので、リプレイで確認。フラワーカップと言い三浦がこの馬に嵌っている。単純に状態も良かったのだろう。相手なりに走りそうでクルミナル同様牝馬重賞路線で楽しみ。5着アンドリエッテはあそこから弾ける馬はG1級の一握りだけ。もう少し立ち回りで補助する知性が欲しい。川田君はハープとの経験で特に進化してないのがもの悲しい。西のノリちゃんになる器なんだけどね。7着ココロノアイレッツゴードンキを見るポジション。枠からもしょうがないが、ドンキの後ろを付いていって立ち回りで負かすプランだったのかな。3角で後手踏んだ分。1・2着以外とは差がない。勿体ないレース。10着レッツゴードンキは道中掛かっていたし、逃げないまでも何故あそこまで下げたのか。結果論でもあるが、馬を殺す騎乗。12着キャットコインは更に理解不能。何を考えていたのか、やっぱり何も考えていないのか。あとでレースコメントを見てみることにしよう。マイナス体重だったけど、桜花賞より全然良く見えたんだけどな…。

 印象としては昨年同様本命が取りこぼしたレースという感じ。昨年と違うのはまだ無冠。ハープをああいう終わらせ方して、ルージュが無冠ないし1タイトル程度で引退するようではクラブとして大変な恥と言っていい。まずは秋華賞をなりふり構わずに獲りに行って欲しい。ミッキークイーンはまだまだ成長しそうで、将来性は昨年のオークス馬より感じる。こちらも良い夏を。

 馬券は馬単が厚めの所来たので良かったけど、クルミナルなあ…まあでも自分にはどうやっても買えないから諦めよう。でも3連複馬単のヒモを揃えるのは意味がないので辞めようと思いました。3連はディアとドンキ抜きで良いじゃないねえ…?

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