今更ですが。

 先々週からサラブレモバイルで始まっているナベヒロ対談(西塚助手)、素晴らしいです。

 昨年勝ち星を一気に伸ばしたことで、露出が増えたナベヒロ。年末にはGCで特番までやってました。勿論、素直に嬉しいのですが、同時に違和感ははっきり。何か、ナベヒロが優等生に描写されてるんですよ。

 インタビューというのは、受け手の性格や言いたいことより、聞き手(書き手)の意向が強く反映されるものです。こういう記事を書きたいという、言い換えればエゴがインタビューを通じてその人を作り出す。ナベヒロに関して言えば、関東のニューホープ、デビュー10年目でブレイクした苦労人という「イメージ」。

 しかし本人は至ってお気楽極楽な人、というイメージを、これまでの競馬キャリアで持っています。苦労人という言葉は似合わない。苦労は勿論しているでしょうが、それでもヘラヘラ出来るのが、ナベヒロ。そんな彼の性格が、流石の仲良し・西塚さんとの対談では如実に出ています。緩さ。それが実際のところ、ナベヒロの穴騎手としての魅力でもあるんですよ。人間性と騎乗は必ずリンクします。先日、ナベヒロ関連のエントリで「穴っぽいときは何となくピンと来る」と書きましたが、それは、この対談に現れているような彼のパーソナリティに合いそうな馬が、人気の盲点になっている場合が多いのです。読んだから当たるなんてことは言いませんが、馬券取捨の一助にはなるかも知れませんよ。そうじゃなくても、純粋に対談としても面白いです。「小倉は別格」とか「馬(の質)は少し変わったでしょ?」→「少しじゃない」とか、あー、ナベヒロだわ、と言う受け答え。一歩間違うと、馬鹿っぽいんですけどね。そこが良いのです。去年の「敵」だった中館論とかも、流石だなって感じです。面白いなー。面白いよー。

 ナベヒロの魅力が詰まったサラブレモバイルの対談。ファンは必読ですし、田辺裕信という騎手に興味を持った人は、会員になって損はないと思います。馬券検討に役立つコンテンツも、まあ大事ですが、「軸王」という面白い企画もありますしね(もうすぐ次の大会始まりそうですよ)。

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