IPPONグランプリ

 目障りメガネが出ていないので見た。バカリズムがこの番組フォーマットではずば抜けていて、設楽がテーマによってはそれに匹敵する、というのが完全な勢力図。その他の芸人とは二線も三線も画している。

 すべらない話もそうだけど、松本の笑いが必要ないなーって思う時が多いんだよな。依然、最高に面白い人だとは思うけど、芸人仲間のノリが電波にも溢れてきたせいか、つまらんなーと感じるやりとりは格段に増えたし、千原ジュニアもそうだけど、内輪にさえ受けておけば良いんでしょ、という悪い馴れ合いが見える。視聴者、というか、お笑いファンもそれが理解できないとレベルが低いみたいな風潮がある。何か好きじゃないね。

 さておき。今回は同ブロックにバカリズムと設楽。こうなると、身内がジャッジする以上3人目を贔屓して番組盛り上げようとする空気が出てくるだろうなーと危惧してたら、やっぱり断然レベル高いバカリズムと設楽には辛口で、他には甘い。又吉もつまらないとは思わないし、結構好きだけど、2人とはちょっと質が違うとなあ、というネタで結構点を貰っていた。結果遊びすぎてしまって、最後バカリズムにしては「ん?」ってネタで勝たせた感じ。とにかく設楽が可哀想。芸人審査の悪いところが出た感じですね〜。Bブロックは特に。ジュニアの「こんなんやっとけばいいんでしょ」という手慣れた感じの笑いをみんな邪魔してくれれば、と期待したけど途中までは完全にジュニアの流れ。でもそこから有吉が場をかき乱して面白くなった。前半のジュニアは素直にレベル高かったが、追いつかれてからはみんな置きにいった感じのネタで微妙。サドンデスは有吉が根負けした感じ。持久力では勝てないよね。

 決勝。やっぱり集団芸じゃないとバカリズムにジュニアは一生勝てないと思う。芸人審査員、って時点である意味集団芸なわけで、ジュニア有利な筈なんだけど。それも含め、自分の空気、ホームの空気じゃないと光らないってのは、吉本芸人の常ですよねえ。

 とにかく良い番組だけど、回数を重ねるとやっぱ質は下がって来ちゃうな。バカリズムが強すぎるのは事実で、嘘をついて他を勝たせるのが嫌なら殿堂入りにしちゃうか、シードにでもするしかないんじゃないか。放送時間帯が上がったらだいたい黄色信号。あと1・2回楽しめたら良いです。

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