楽しみなダービー。

 絶対的に強い馬が居るレースも楽しいですが、こうした「戦国ダービー」も楽しいです。最近は、裏街道の馬が強調されていますから、皐月賞馬を中心にしたダービーってのも良いですね。

 イメージ、というより、期待する展開。リーチザクラウンは、好スタートから、皐月賞の苦い記憶を踏まえ、無理に抑えず前へ。それでも、競馬に前向きすぎるリーチは3F34秒前後のペースで飛ばし、2番手に付けたジョーカプチーノを大きく離していく。3番手にロジユニヴァース。こちらも、皐月の経験を踏まえ、揉まれない強気の競馬。その後ろにアイアンルックシェーンヴァルトセイウンワンダーアントニオバローズを挟んでアプレザンレーヴアンライバルド。本命を見るようにブレイクランアウトトライアンフマーチ。リーチの作り出した濁流は、3コーナーからジョーを巻き込むように上がってくるロジによって更に激化。直後まで上がってきたアンライバルド。アイアンとシェーンはもう苦しい。リーチとロジが並ぶようにして直線へ。それを一気に交わすアンライバルド。一気に突き放すかと思ったが、早めに動いた分、苦しくなる。坂上アントニオバローズアプレザンレーヴが並んで伸びてくる。一旦先頭に立ったアントニオだが、更に外から一気に飛んできた2頭。ブレイクランアウトトライアンフ。クビ差のレコードレースを制したのは武幸トライアンフマーチ…2着にブレイク、3着はインをするする上がってきたセイウンワンダーを辛うじて凌いだアントニオバローズ。5着はロジ、以下、アンライバルドアプレザンレーヴリーチザクラウン…。

 そんなわけで、本命はトライアンフマーチ。密かに、若葉Sを見て、皐月賞をどんな競馬しようが、ダービーでは狙いたいと思っていた。2着は驚いたが、あれで更にダービーへ向けては鞍上も自信を持ったはず。こういう時は、下手に勝ちに行かない(良い意味で)幸四郎が怖い。

 ずっと本命にし続けてきたブレイクランアウト。NHKマイルは競馬が向かず、度外視。府中の方が走りやすいだろうし、気楽に乗る藤田は怖い。

 アントニオバローズは、いかにも叩き台と言ったプリンシパルSの競馬振りと、嫌に自信満々の角田騎手が怖い。元々、穴馬として狙うつもりだったけど、ヒモ以上の仕事やってのけそう。

 セイウンワンダーは、ウチパクに捨てられ、軽視された時の、鞍上祐一が脅威。内からスルスル〜がハマリに嵌ると、勝ち負けまであるかも。

 人気どころでは、ノリちゃんが勝負騎乗してきそうなロジ。皐月賞の負けはかなりダメージデカイが、あれを受けて、弱点をカバーする騎乗をするだろう。アンライバルド皐月賞で、強さ漸く認めたが、同時に、ダービーで本命も「?」という気持ち。この血統は、フサイチコンコルドのイメージで、「府中でこそ」と思われるが、年を経る毎に、急坂向きのタイプに出てる気がする。ネオユニも本質的には中山>府中向きではないだろうか。アプレザンは、上位の失敗があれば馬券絡みまで。リーチには、とにかく競馬を盛り上げて欲しい。武豊ここにあり、と言う騎乗を望む。結果、勝たれても困るけど。

 トライアンフの1頭軸3連複が本命馬券。トライアンフ−ブレイクのキャロ2頭軸3連単トライアンフ−アントニオの「一発騎手」3連単で夢を見つつ、「元3強」絡みも元返し程度に。

 ジョーカプチーノは一応ヒモで抑える。後の馬は切りたいが、当日の気配次第で、2・3頭拾うかも。特に気になっているのはナカヤマフェスタ。単30倍付いたら問答無用に抑えたい。

 そういえば、オークスの面白さばっかり書いて触れていませんでしたが、東海Sも相当に面白い競馬でしたね。最終的には、抑えの馬連のみ的中でトリガミでしたが、アロンダイト頭の3連単をちょろっと買っていたので、楽しめました。

 スタートで先頭に出たネイキッド、交わして先頭へ行ったのがアドマイヤスワット。1周目のゴール板でこれを交わして先頭へ出たウォータクティクスと、直後に付いていったロールオブザダイス。それを更に1コーナーでピサノエミレーツがかわし、息を付くまもなく、更にマコトスパルビエロアロンダイトが先頭へ。そのまま流れは激しくなり、マコトを競り落としたアロンダイトが先頭で直線へ向いたが、終始出入りを伺っていたワンダースピードが満を持して追い出すと、もう抵抗は出来ず。それでも、末脚に賭けたボランタスは凌いで2着。

 こんなに出入りの激しい競馬を、長めの距離で見ることは珍しいですね。ダート2300というのはこれが唯一の重賞で、中央唯一のG2。帝王賞には直結しないレースですが、暮れのウインターSの頃から、見応えのあるレースが多くて、結構好きです。天皇賞を始めとした、芝の長距離戦は、あればあるで、まあ…程度の好感度ですが、ダートの長い競馬は大事にして行って欲しいなあ。帝王賞とJCDがあるから、東京大賞典は距離戻さないかなあ…。

 アロンダイトはJCDから2年半。遂に底力を見せる競馬をしてくれた感じです。そして、あんな流れの競馬を通過順位3−4−3−3で「静観」した小牧騎手は凄い。この馬との信頼関係は格別ですね〜。

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