惜しい!

 フレンチノワールは、福島5Rに出走、1/2馬身差の2着惜敗でした。

 前走比+4キロの馬体。久々で好走した前走の反動も感じられず、平行線以上の出来に思える。実際にパドック周回始めてから、急激にオッズ下がり、最終的には4.1倍の2人気。うん、勝ち負けに足る雰囲気。ただし、相応しい位置取りで走れば…。中舘グリッターエルフは人気ほどのインパクト感じず。藤岡弟のオーミチェリッシュと、黛ナッシュビルに相手絞り購入。一応、単複も。

 ちょっと細かく書いたので、興味ない方配慮でクリック表示にしておきます。
 久々に好スタートと言えるゲート。しかし鞍上の手はがっしり動かず、内から外から、前へ行きたい馬が手綱をしごき、ムチをくれるのを見ながら、中団へ。先行グループが少し離し、それを3馬身ほど離れて見る2番手グループの先頭という、馬への負担最小限の位置を確保して、最初のコーナーへ。田辺君、この辺上手いなあ。7番手の内というポジションで向こう正面。馬群で気持ちよさそうに走るようになってきた。この辺は、キー坊の下手騎乗も含め、控えてきた成果が出ている。3コーナー前でインからスルスルと4番手。周囲は手綱動いているが、フレンチはがっしり。コーナーに入り、周囲が加速。フレンチも合わせて手綱をしごくが、ここで機敏に反応できないのがフレンチデピュティ。少しポジションを下げる。それでもなんとかおっつけて盛り返し、4番手のインで直線へ。オーミチェリッシュがグリッターエルフを捉え、先頭。フレンチはその外へ持ち出し、追い込み体勢…だが差が広がる。ここの瞬発力なんだ! ここが致命的に無いから、この血統は差しても勝てないんだ。先行した馬以上の脚が、勝負所で使えないんですよ。残り100で、漸くエンジン掛かって、勝ち馬を凌ぐ脚で追い込むも、グリッターエルフを交わして2着確保まで。最後の脚色だけ見ると「もう少しで勝てた」と勘違いしそうなレースも、オーミはグリッター競り落としたところで気を抜いており、完全に勝負決した後にグリッターを出し抜いただけ。総合的には3番手の競馬という評価が妥当でしょう。差している以上、ここが限界だ、と言うのを改めて実感したレース内容。

 改めて言いましょう。小回りコースの勝負所である3コーナーで、反応が遅れてポジションを下げること。直線に向いてから、勝負が決する残り100〜150まで、エンジンが掛からないこと。この2点。この2点が、潜在的血統的な「限界」でしょう。特に、末脚に関しては4角先頭だろうが、ドンケツだろうが、同じ走り、同じ脚です。ほぼ、コーナリングの時の位置がゴール番の位置になる、凄く切れる馬や、ばてた馬によって、多少の変動はあるでしょうが、それは「フレンチが走った」結果ではなく、環境の変化に過ぎません。ここは、鍛えて伸びるモノではないと考えています。欠点を出しながらも、一番効率の良い競馬をするか(今の乗り方)、一か八か、失敗したら着もないけど逃げ追い込みをするか。追い込みをすると、ごくたまにサンアディユのような馬も現れます。フレンチは成長力、と言うか、2度目のデビューがある血統なので、変にいじらず、先行の競馬を続けていけば、何処かで、軌道に乗るんじゃないかと思うんですが…。

 田辺君の騎乗は完璧。調教師の指示も含めて、100点の騎乗でしょう。勝つための仕掛けがなかった(3コーナー手前で上がった際に、更に押して先頭へ行ってしまっていれば…と思う)感は否めませんが、そうしてくれ=直線で差し、と言われていたでしょうし。彼は上手い。特に、先手争い後の、1〜2コーナーで、馬の息を抜くのが抜群に巧い。それが、トータルで、力を出し切らせる騎乗に繋がります。派手さはないけど、失敗の非常に少ない好騎手。関西の方は馴染み無いでしょうけど、覚えておいてください。人気通り、ではなく、馬の力通り走らせる人なので、人気の盲点になってる馬や、距離変更、休み明けでリフレッシュ効果のある、前走惨敗馬で穴を空けます。1人気に乗ることは滅多にありませんが、上位人気での信頼度も(現状、鞍上田辺で人気になることはほとんど無いため)かなり高いです。

 まあでも、結果としては、一番良かったかもですね。面子落ちとは言え、2戦連続の好走で、500万では完全に目処が立ちました。脚質に関しては、まだ何ら確信を得ることは出来ませんが、500万で稼ぐためなら良いのかも知れません。来春の降級までに、何処かで勝ち上がって、一度1000万の競馬を経験しておきたいですね。
 
 というわけで、弟より先に2勝目を挙げることは出来ませんでした。東京7Rは弟大応援です! 

追記:スーニ強い…しかし弟も後続に7馬身。向こうがダートG1級なら、弟も重賞級でしょう。今後も楽しみです。

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