キャッチーな「氷山の一角」。

 東京TCの新年度募集全12頭のうち、2頭が週刊誌で発表されました。
■Giant's Causeway×Proud Beauty(Danehill)牡 美浦藤沢和雄
 6800万と予想。一口17万。私的にはカズーには二度と出資しない、GCW子は(好きな血統ながら)ペイラインを低く見ないと厳しいので4000万以上は出したくない。既に2頭出資経験あるし。日本で活躍した馬の近親は、マル外に於いては一般的には「日本適性の保証」および「親近感」の部分でプラスだろうが、私は「新鮮みがない」ので敬遠。ココットCocotteの血統は日本ではピルサドスキーファインモーション以外走ってないし。妹弟は全て未勝利だし。

 逆に言うと、「カズーに抵抗がない」「GCW良いね」「ファインモーションの近親てことは当たればでかそう」という人には良い馬だろうな。このクラブはカジノドライヴのお陰で、カズーカースト上位を中期的に保つこと確定っぽいし。広く見ればユームザインYoumzainも出ているし、フェラーリセブンもそこそこ。近親にヒューマもいるし、更に遡ればロックドゥカンブタムロチェリーも同牝系。決して一発屋ではない。4代母ゲイミリーGay Millyの分岐からは、ダンチヒDanzig種牡馬しか当たりが出ていないのをどう見るか(ピルサドとヒューマはポリッシュプレジデントPolish Precedent、ファインとフェラーリデインヒル、ユームザインはシンダーSindder)。母父デインヒルがその条件を満たすのかどうか。

 個人的にはパーベックの子がサンプルになるのではないかと。

 一方、父の本邦産駒は賞金上位3頭全て、母系にシアトルスルーSeattle Slewを持っています。更に言うと3頭ともボールドルーラーBold RulerノーザンダンサーNorthern Dancerが入った母。偶然ですかね?

アグネスタキオン×ロンドンブリッジ(ドクターデヴィアス)牝 栗東角居勝彦
 5200万と予想。一口13万。牝馬は6万まで、特別な思い入れ(ないし買い材料)のある血統でも8万まで、と決めたので、まず手が出ない。

 しかし、今をときめくタキオンで、母も最高クラスの繁殖。これはクラブの宣伝塔として十二分な働きをしそうですな。現会員も、予算に問題のない人なら「持っておかなくてどうする」というレベルの血統馬です。アベレージ高い牝馬なので、マルごけの心配も少ないし。良くこのクラブに来たなあ…。

 ただ、角居厩舎……??? 勿論「角居ブランド」のパワーは嫌と言うほど知っていますし、大好きな先生ですけど、この血統ならやっぱ知り尽くしたマツクニさんの方がいい気はするけど…。


 ともあれ、今後のラインナップに期待が持てる(反面、今年は私が買える値段の馬が出てくるのか不安になる)広告でした。特にマル外が出たのは嬉しい。後は値段だよ〜、値段〜。出来ればマイナー血統で「日本で唯一の産駒」みたいなのに3000万前後で行けたら〜。

 しかし、週刊誌を買って情報を得る我々会員て一体……てな疑問も孕みつつ、「馬の質」という部分では大いに楽しめるクラブ東京TCへ皆さんもいらっしゃ〜い〜。

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