馬インフル情報0817

 金曜夕方帰宅後、疲れて一旦寝ていたのですが。土日に競馬がないってコトで張り合いが全くない週末になっております。仕事は有明へ連日出張で死にそうに大変だし、サッカーもあるんだけど。「いつでもそこにある競馬」ってのが私の生活の大きな車輪だったことを痛感。片羽根をもぎ取られた気分とでも言いましょうか。スゴイ喪失感です。

 個人的にいつも読んでいる日刊、報知、デイリー(馬三郎)を中心に、netkeiba、ラジオNIKKEIなど、各反響などを随時纏め。昨日のニュース番組をいくつか録画しておいたので、また朝に観てみようと思います。

■開催中止についてJRAが記者会見netkeiba

 まずはこちら。

 栗東は検査キットの不足で、検査頭数が少なくなってしまった。なお、現在は全頭分のキットを確保している。全てのキットを使うわけにはいかないので、今後は闇雲に検査するのではなく効率的に行いたい。

 何故不足してるのかを説明する必要あり。経費削減とか言わないよなあ。そして安全に競馬を早期再開したいのであれば、まず全頭のチェックを行った上で、効率的に追跡すべき。

▼ウイルスに関して
 II型ということは特定できている。ただ、インフルエンザは毎年少しずつ変わるため、そういう意味ではそれまでと完全に同じ?型とは言い切れないが、全くの新型ウイルスということはない。ワクチンは、1歳時に1か月おきに2回、その後半年に1回義務付けている。

 まあ、人間でも予防接種を打ってるから絶対安全というわけではないですけどねえ。個人が打つ場合と、学校がやっててそれでも集団感染した場合では責任の重さ/所在が異なるのは明白な話ですし、ましてや胴元という立場はある意味教育機関より責任重大とも。

▼感染経路等
 感染源、感染経路は引き続き調査中。猛暑による体力低下も、今回の感染に影響していると思われる。また、感染した馬は今後も公表しない。感染した馬は、昨日同様、各厩舎内で隔離するように調教師に指示。

 猛暑による体力低下が感染速度には影響するでしょうけどねえ。「各厩舎内で隔離」についてはどの程度の確実性を持てるのやら。厩舎なんていわば長屋ですからねえ。

▼来週以降のレースに関して
 事態沈静化に向けて努力をする。主催者としては、極力開催したいという意向。日曜日の特別登録についても受け付ける方向で考えている。今週中止される札幌記念については、振り替え時期やサマー2000シリーズとしての位置づけなどは全く決まっていない。

 この時点で、どのくらいの時期からの開催を目指すべきかという指標がJRA内部にあればいいのだけど。来週の開催は100%無えだろう、というのは知識の乏しい競馬ファンでも分かるお話で。

▼馬主への対応
 「取り止め交付金」というものを出す予定。

 早急に交付範囲と交付額を教えなさい(個人的エゴ)。

メイショウサムソンに関して
 (陽性反応であると認めた上で)検疫厩舎に隔離しており、調教時間も他馬とずらしていたので、感染経路は不明。また、フランスとの協議はなにも始まっていない。

 残念ですねえ。

JRAの危機管理について
 常に緊張感を持って仕事をしているつもりだが、危機管理の甘さが指摘されていることは、現場にもよく伝えたい。

 このタイミングで農水事務次官OBじゃない理事長が就任したというのは僥倖というか不幸中の幸いとでも言うべきか。前任者だったら酷い対応になってただろうことは容易に想像できる。しかし身内出身じゃないってコトで国としてはスケープゴートにしやすく、自分たちの責任は棚に上げやすいだろうわけで、年金問題における管さんのような(不)愉快な態度も見えそう。

■ホッカイドウ競馬でも馬インフルエンザnetkeiba

 全国中の競馬場が何らかの対応をしていくべき状態だが、開催休止=廃業に等しい状況もあり得るわけで、どうなっちゃうんかなあ。競馬場単位まで行かなくても、ここの厩舎や騎手によっては、今回の事件のタイミングで資金繰りが焦げ付く、ということは全然あり得る話。フリーの騎手とか死活問題。勿論競馬マスコミも。新聞はこういった有益な情報を纏めてくれれば、個人的には買ってあげたいけど、専門誌は売れるはずもないし…。

■サムソンは凱旋門賞白紙もデイリー

 他、馬三郎にジョッキーの談話など興味深い記事多数も、有料携帯サイトなのでリンク/全文引用は避けますが、四位騎手の談話(カズーと「開催すべきじゃない」と話してた、フリー騎手への心配など)や、札幌記念出走関係者のコメントなど、「独自情報」「迅速」というこういった際にマスコミがやるべきコトをしっかりやっていてエライ。だから馬三郎好きさ。ぼく馬も便利だし、競馬やる人間は全員加入すべきといつも言っている。ウオッカに関する情報も出てた。

■日本調教師会 中村均会長がコメントを発表ラジオNIKKEI)

 調教師サイドとしては現状、JRAの指示を仰ぎつつ、全幅の信頼は置かずに独自の早期解決策を講じていくしかないでしょうな。上でも書いたけど「感染馬の隔離」に関してはもう少し上手にやらないと芋蔓式な気がするのですが。

 あと、そんな状況とは関係なくツムラ君がフリーになりました。今後、アンジェラスの鞍上はどうなりますかね?

■馬インフルエンザについて小島茂之厩舎の本音

 遂に来年小島茂厩舎の馬に出資できると内心興奮していた(推測:下記参照)だけに、超寂しいですよ…。さておき、こうした内部からの声は、起きてしまった事態下でファンの混乱とモチベーション低下を保つ大きな役割を果たすと思います。是非これからも情報提供してください。昨日のクラブ・マスコミの話でもありますけど、こういう時に各人のモラルとプロ意識が問われるわけで。

そして馬主さんも。
厩舎に入厩していながら出走できない馬を抱え、経費が掛かるからといって牧場に放牧に出す事も、移動禁止措置のためにできない。

夏競馬真っ盛りで出張している馬などは余計に経費が掛かっている。

 そうなんですよね。「移動禁止の措置になったからトレセンにいました、だからトレセンの委託料払って」って言われたら馬主切れますよそりゃあ。一口辞めますよそりゃあ。その辺があるので、JRAの見舞金の実体が気になるわけで。影響は今週除外された馬に留まらず、近1ないし2ヶ月以内に競馬を控えている全ての馬にあるし、その結果そうじゃない全ての馬にも余波はあるわけで。どうするどうなる? そして……

ただし、こうなってしまった以上今後抱えている課題は多い。
まず、時期的に期限が迫った未勝利競走をどうするか。今週、来週と入厩予定だった馬たちは最後の未勝利に照準を合わせていた馬も多く入退厩ができないだけでなく競馬も行われない現状ではどうなってしまうのか想像もつかない。

 そこだよ、そこ! 大多数の競馬ファンは「札幌記念どうすんだろ」で済む話? なわけですが、我々もっと切実なの。死活問題なの。小島センセにはこの辺の話題を継続的に提供していただきつつ、調教師の目から見た経費面の影響などの話を期待したい。

 一口関係の纏めについてはid:Southendさんが良い補足をしてくれているので、そちらも併せてどうぞ。クラブの対応についてはウインが白眉であとは似たり寄ったりか。相変わらずトリガー陣営のしたたかさに脱帽&クリューガーは小倉へ「脱走」するのはどうなんだろう? 勿論、クラブ馬だから足取りが判明しているだけで、他にもそういった馬はいるのでしょうが、一週遅れとかで小倉に感染馬が現れた場合、槍玉に挙げられるのは(足取りが追跡しやすい)クラブ馬な気がします。そしてサウス、キャロの対応状況は変化無し。サウスのトップは相変わらず不愉快(不謹慎)だし、キャロもこの状態で1歳募集するかね? って感じ。まあ、気にせず出資する方を止めはしませんけど、私は昨日も言いましたが事態が完全に落ち着き、現3歳未勝利馬への影響が無くなったと判断するまで出資はしません。なので、恐らくキャロの1時募集はスキップすることになるでしょう。スキップするので言っちゃいますが、ヴァンドノワールは99%出資予定でした。残口あると良いなあ。東京TCはブログでコメントあったけど、それよりトップページへちゃんと記載しなきゃね。信頼の土台を揺るがすぞー。私的にはリニューアル遅れてることよりカタログ遅れてることよりこっちの方がダメです。

 こんな調子でシビアに見てくと、ひょっとしたらこれで一口終わりかなあ、と思ってる私もちらり。現に競馬がないのに、そんなこと考えられないよなー……。

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