年度別振り返り企画・第8世代

 低迷世代の後の暗黒世代。というかとっても少数精鋭(?)世代。3頭ってのは一口始めて以来(初年度を入れても)最少ですな。

■2009年生まれ

  • 所属クラブ:キャロット・東京
  • 出資3頭:レッドバビロン(1)・ワンサイドゲーム(0)レッドスピリッツ(0)
  • 勝ち上がり率:33%(1/3)
  • 通算成績:1-2-0-0-1-19/勝率.043
  • 出資成績:出資代金14.5万/回収賞金2.6万/回収率17.9%


 古馬の層が厚かったということもあるが、サウスを辞めて以降の自分の中の価格制限「牡馬は8万/牝馬は6万を上限目安」というのがかなり無理になってきた。特にキャロは強気の値段設定で、かつ結果も出していたので売れ続け、もうこのゾーンで勝負できる馬というのは一部の牝馬に限られたし、そういう馬はやっぱりとてもハイリスクなのだ。キャロってクラブは価格が安全度(馬+環境のクオリティ)に繋がってもいる。これはアウトレット的要素の残るクラブにはわかりやすい指標で良い傾向なのだが、自分としてはスタイル変更しない限り対応できない。一方で安い馬もリスクは高い一方長打率は高馬と大差ないため、高い馬買えば良いってものでもない。そんな悩みも徐々に膨らませつつ、私なりには低価格ゾーンで当たり「候補」をしっかり掴めた、と満足度は低くない出資だった。


 レッドバビロンは通算4頭目の角居馬。結論として東京=角居の組み合わせはハイリスクローリターンだし、角居イズムを味わえないので全くお奨めできないが、まだこの頃はぼんやりとしか見えていなかった。何よりキャロの角居馬は高いし、大人気だし。そんなわけでシャガーラとは全然タイプの違うネオユニ。回転力で勝負しそうなタイプ。放馬したり降着があったりと勝ち上がるまでの流れもバタバタしていたが、気持ちの切れやすい馬で、どんどん状況が困難になっており、角居厩舎を持ってしてもコントロールが出来ていない。流石に復活は難しいと思うし、このクラスの馬を角居さんに預けているのは申し訳ないので、(放棄してしまってどうこう言える立場ではないが)早く他に出すか、決断をしてあげて欲しい。キャロと比べ頭数に余裕があると言うこともあるだろうが、引き際の定まらないクラブは付き合いが難しいね。


 レッドスピリッツは非常に雰囲気あるマンカフェ牝馬で、掘り出し物かと思ったが、幾度も頓挫が有り結局はまともに競走馬になれなかった。馬の体質もあったろうが、(当初の)調教師が牧場とのコミュニケーションが余りに下手だな、と感じたのも事実。一口で経験する厩舎事情というのは、1頭で馬券1000回買うくらいの学習効果がある。高いか安いかは微妙なところだが、活かさない手はない。さておき、結局関東に転厩して1度使っておしまい。この馬が引退する頃には、どのタイミングで退会するかという方向に意識が向いていたので、早期で良かったとも言える。あと、この馬ではなんか社台サイドにもモヤモヤしたなー。


 で、ワンサイドゲーム。前年のレッドディアーナ・ジョーカーに続き、POG媒体で騒がれまくった馬。大変なくせ者繁殖であるグッドゲーム(ここまでプロを例年騙しおおせる繁殖もなかなか貴重ですな、ある意味)ということもあるけど、ウォーエン好きの自分としては、次は牡馬かピースエンブレム以上の素材、と思ってただけに、抽選突破したときは嬉しかった。しかし蓋を開けて待っていたのは松永幹厩舎との暗黒の日々。ホント、あの人当たりの良いジェントルマンな騎手が調教師になってこんなだめだめとは…今に至るまで、いくらか走る馬は出してますけど、この人、ソフトなりに80点出す以外のことは何にも出来ません。昨今の外厩システムでしっかりコントロールできない(コミュニケーション不足)ってのも痛い。好きな騎手だったんですけど…まあ、一生出資することはないです。さておき、厩舎と、渡辺に固執する謎の騎手起用でつぶされましたが、上でどのくらいやれたか見たかったですねー。今でもピースより素材は上だったと思ってますよ。


 少数だったとは言え、3頭とも非常に良い素材で、まさかここまで結果が出ないとは、という感じ。2世代続けての大失敗で若駒の層が極端に薄くなり、かつ冒頭に書いたように今の出資スタンスではキャロから当たりを引くのは難しい、と判断して、次の世代から、今まで金額で除外していた馬も積極的に吟味していくことにした。そのことでもう一度上昇曲線に乗っていくが、この時期耐えた経験も確実に血肉にはなっていると思う。無駄な苦労はないってホントだよね。

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