世界樹の迷宮

 クリア。まだ隠しボスとか一部倒してないし、アイテムも埋まってないけど、全職業レベル70まで育ったし、こんなモンだろう。

 既に言い尽くされている通り、一言で言えば「現代のWIZARDRY」。我々がグレーターデーモンを増殖したような感覚で、マッピングをしている小中学生を思うと、胸が熱くなる。こんなゲームが売れる世の中なら、まだゲーム業界は10年は食べていけるだろう。昨今のゲームといったら、無駄なグラフィックと手取り足取りのゲームバランス。ゲームというメディアが子供の想像力を奪った罪は重い。技術の進化が、そのまま作り手の甘やかしになり、ユーザーの廃人化に繋がっている。誰でも解けるゲームは、誰でも笑うお笑いと一緒で、最高点で60点というレベルに過ぎない。ゲームは勝ち負けがあって始めてゲームになり得る。対戦ゲームだけではなく。「あいつが解けないのに俺は解けた」という競争意識と優越感があってこそのゲーム。今のゲームは90%がゲームではない。「世界樹の迷宮」は掛け値なしのゲームである。「RPG」というジャンルでは歴史的な作品と言っていいだろう。DSのタッチペンをフル活用した素晴らしさ。煩わしいWifiに依存しないスタンドアローンのストイックな面白さ。敢えて安易にダンジョンないでセーブできない(=全滅するとやり直しになる)敷居の高さ。それでいて、コツコツプレイを積み上げていくと絶対先に進める難易度。間違いなくDS史上最高作品です。

 これだけ骨太なゲームが、アトラスのようなメーカーから出てくるということも奇跡だろう。メガテンは死んだ、が、アトラスは生きている、ということか。嬉しいことだ。

 採点は9.5点(10点満点)。−0.5は種族の組み合わせによる謎解きのような物に乏しいところ。まあ、本当に大満足です。

 次は「ワイルドアームズVV」。主人公が決定的に好きになれない予感漂うが、シリーズ最低作品だった4の悪夢を払拭してくれるか。フィールドを歩き回れるようになっただけ、かなりマシだと思うが。でも音楽なるけさんじゃないんだよね。超ショック。私の「WA観」はほとんど全てがなるけサウンドに依存してると言っても良い。

 まあ、その辺はプレイしてから。

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