素晴らしき決勝戦。

 高校選手権。近年まれに見る面白い決勝戦でしたね。コンパクトかつダイナミックな展開で。ドラマ性もあって。
 
 Jリーグ開幕から14年。実況でも言われていたが、当時小学校に入る前の年代だった子供が、高校選手権に出てくる時代になった。その効果が、確実に出ていると言える、今年の決勝の組み合わせ。岩手と岡山。この辺の地域が国立に辿り着くには、かつては「その地域で10年に1人の逸材」と言われるような選手が突然変異的に現れ、牽引していた。

 今回の決勝に進んだ2チームは、チームとしての平均レベルに秀でる、質の高いサッカー。突然変異のモンスターは居ない。こういうチームはかつて、静岡・九州のような「特別な地域」または市船のような特別な環境からしか生まれなかった。Jができ、育成の土台ができ、子供がサッカーという競技に(正しくは子供の親が、だが)プライオリティを置くようになり、スポーツ能力の高い子供がサッカーをするようになった。静岡で自然と行われていたことを、全国でできるようになったわけで。こういう良いサッカーを、これから毎年見られそうなのは嬉しい限り。天才が栄光を独占するのではなく、良いチームが皆で栄冠を分かち合う時代になった。良い時代になったもんだ。

 個人的には八千代に優勝して欲しかったですけどね。でも岩手の皆様おめでとうございます。

 余談ですが、今の18歳って88−89年生まれ。これはマンガ「オフサイド」の舞台なのですね。時間が経つのって早いなあw 皆さんの「思い出の高校選手権」ってあります? 私はと言えば、オグや中西を擁した四中工の衝撃と、本山を中心に圧倒的な強さだった東福岡。特にオグの年は同世代だったので思い入れひとしお。松波や前園もいた大会でした。後半の村井のシュートを見て、オグを思い出しましたよ。

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