それは虫のいい話

■高原、東アジア選手権不参加へ…浦和が打診報知

 気持ちは分かるけど。高原が「自分を成長させてくれる環境」の中から、Jクラブであるレッズを選んだのは、残りのキャリアのプライオリティを代表に置くからであって、レッズと心中するためじゃない。少なくとも10年のW杯終わるまでは「代表の高原がレッズにいる」という認識を、チームもサポも持っておくべきだと思う。そこに対する認識不足や誤解は、高原という素晴らしいタレントの評価を淀ませる。

 東アジア選手権にベストメンバーを送り込むことは全く反対だけど、ベストメンバーで行くと決めたなら高原を呼ぶのも、本人が行きたがるのも当然だろう。

 時に。今日は岡田監督初戦。ネームバリューもそこそこで、Matias Fernandezなど好選手もいるし(今回来てないけどね)、Sa-Za時代以降低迷している印象だけど、若手の底上げは急速に進んでいるし、実際はとても強いけど物見遊山(&若手テスト)で来るチリはとても良い相手。結果が大事。何せ、岡田監督の唯一最大の美点は「結果」だからね。そのプロセスも、作るチームもつまらないし。何処までも名より実を取って、サッカー人気が何処まで下がろうと強い(勝てる)チームを作る。それでいい。持たざるモノを求め、無い袖を振らせるのは良くない。魅力的なサッカーを期待するなら、そもそも選ぶ監督が間違ってるのだし。内容を伴うサッカーは時間掛かるけど、結果を出すサッカーはインスタントに出来る。

 それにしてもジョホールバルの映像を頻繁に差し込むフジの盆暗さ。大穴が空いて沈没寸前だった加茂時代と、10年に向けて魅惑的なチーム像を描いていたオシム時代。後任として就く意味合いは全然違う。前者は「ダメモト」→「ラッキーチャーム的救世主」であり、後者は「行き詰まり」→「背水の陣」。マスコミがそこを誤解させてどうする。ジョホールバルをフィーチャーするなら、セットで「何もしなかった」初W杯での采配も取り上げんとだろう。忘れるならセットで忘れよう。私は忘れました。その上で、オシム時代の1/10くらいの関心度で様子を見ていきます。

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