ショッキングなニュースです。
バランスオブゲームが故障、競走能力喪失
- http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=16508&category=A
- http://www.nikkansports.com/race/f-rc-tp0-20061026-108742.html
嗚呼、バランスオブゲーム、心の友。貴方とカツハルから与えて貰った数多くの喜びと悲しみは、私のここ数年の競馬の中核をなすかけがえのないものでした。初めて馬券対象にしたのは朝日杯FS。スターエルドラードとアグネスソニックとのBOX勝負でした。そして弥生賞以後、単複を買い続け、早4年半。G1では徹底してお布施を続け、主に中山のG2中心に喜びを与えてくれました。
最も印象深いのは2003年の毎日王冠。ファインモーションのPOでもあった私ですが、あの時はバランスの方により魅力を感じ、単複に加え、この馬から2点で馬単を仕留めました。それまで打算で買っていたバランス馬券が、本物の応援馬券に変化した瞬間でした。
通算29戦8勝(重賞7勝)。獲得賞金6億1700万。G2・6勝はJRAレコード。またG1を勝っていない馬としては、歴代賞金王です(コスモバルクは国内限定なら3億8900万、ランニングフリーは約4億、ホワイトストーンが4億1700万、カリブソングが4億8600万、マチカネタンホイザは5億700万…しかしなんという愛すべき脇役達である事よ! ちなみに2位はリンカーンで5億8800万でした。現役ではローエングリンが5億200万でバランス超えの可能性あり)。
中山のG2に限定すれば6戦4勝2着2回と、馬券的にも極めて狙いやすい馬でした。私は他場やG1でも多く買いましたので、そこそこプラスに留まりましたが、友人は弥生賞以降G2のみ買い続け、年収の2倍を超える配当を得ました。私と違い感傷/感情を馬券に持ち込まない鉄のギャンブラーが、先ほど「バランスの子供がクラブで募集されたら一口始めるよ」と言っていました。G1ホースが故障で簡単に引退する時代、この馬のような「名脇役」はもう二度と出てこないかも知れません。
遂に巡ってきたG1奪取の最高機。ここを目前に引退する様も実にバランスオブゲームらしいと言えましょう。無事に故郷へ戻っていける幸せをかみしめつつ。バランスオブゲームの居ない競馬をこれからも私は楽しみます。良い仔を!