レヴュー:ヴァルキリープロファイル2

終了。全体的には「惜しい」。1と異なるシステム面、操作性などは好みの問題だし、ストーリー面も悪くない。だが今一歩1の時の鮮烈な印象と比すると普通の良質ゲームに留まっているようだ。

トライエースの作るゲームはいつも、良いRPG、受ける・売れるRPGとしての本質を抑えつつ、自分たちのエゴというか、楽しみを投影している印象を受けるのが、同じモノ作る人間として非常に共感できるし、一ユーザーとしても好きだ。だが、今作に関しては、歴史的名作である前作の評価そのものが枷になって、イマイチ自由に作れていないと言うか、ユーザーに寄り過ぎている印象。悪い言葉を使えばそれは「媚び」とも言える。決定的な事実として、ユーザーは素人で作り手はプロである。この垣根は決して崩壊することがない。それは高慢な態度とか自己満足の楽しさを求めると言うこととは別次元において、モノ作る人間に要求される必要条件。残念ながらその点で少し気概が感じきれなかった。

8.5点ということで(10点満点)。

次はペルソナ3です。

当ブログの一口馬主関連記事の一部はキャロットクラブさまより許可をいただき転載しております。記事の再引用、転載はご遠慮願います。