いよいよ3歳初戦。

 今週は2頭。ハープスターがいよいよ、明け3歳の初戦に挑みます。すぐに触れたいところですが、先にビンテージチャートを。

5日は美浦北Cコースで追い切りました(73秒3−57秒1−42秒6−14秒3)。「今週が目標にしてきたレースになりますので追い切りは今朝行いました。先週長めからある程度しっかりと動かし、負荷はかけられたかなという印象を追い切り後の状態を見て思っていたところでしたし、雨の影響で馬場コンディションもすごく良いというものではなかったので、今日はサラッと動かすことに終始しました。ここで無理して脚元をこじらせてしまってはいけませんからね。それに、今回は休み明けということもあるのか少し右前脚の球節まわりに波が見られるので、より慎重に接していかないければいけないと感じていたから、そういった意図のもと調整を行わせていただきました。時計もすごく速いものではないですし、ビンテージにしてみたら楽なもの。だからと言って変なリズムで走っていたわけでもないですし、悪くないと思いますよ。乗り手が合羽を着たりしているし、馬も雨で濡れて正しい数字として参考にしづらいため今朝は馬体重の測定は行いませんでしたが、週を追うごとに絞れてきていて先週よりもまたひとつ引き締まったかなと思えるので、本番当日に少しでもいい状態で送り出せればと思っています」(上原師)9日の中山競馬(上総S・ダ1800m)に勝浦騎手で出走を予定しています。

 結構大きくなって戻ってきた様子でしたし、中間は降雪などもあり、足元の絡みもあり、やや手加減気味の調教。更新内容からも太め残りでの競馬となりそうです。勝浦騎手の騎乗は楽しみ。先日も書きましたが、蛯名騎手の手腕は文句ありませんが、この馬に関しては手が合っていないというか、特徴を掴めていなかった様子。府中のマイルはベスト条件でしょうし、恐らく現役ラストイヤーとなる今年、良いスタートを切って欲しいところです。

 さて、ハープスター

5日は栗東CWコースで追い切りました。「先週がちょっとチグハグな追い切りになったので、今週は、全体の時計は気にせず、終いをしっかり伸ばすようにと指示しました。3頭併せでしたが、かなりゆったりしたペースで入って、ゴール前は併入する感じ。6ハロンの時計は89秒台と遅いけれど、ラストは11秒9。これで問題なし、大丈夫でしょう。とにかく、普通に走ってきていい競馬をしてもらいたいですね」(松田博師)8日の阪神競馬(チューリップ賞牝馬限定・芝1600m)に川田騎手で出走を予定しています。

 将来性とかは抜きにして、ここまでのキャリアを踏まえて話しましょう。3戦2勝2着1回、G1で超僅差で負けたものの、世代トップレベルの一頭として、王者レッドリヴェールの居ないここは必勝の一戦となってしまっています。一方で、本番と同じ舞台で行われるトライアル、明らかに「テスト」でもあります。両立できればベストでしょうが、前走の敗戦をかなり叩かれている鞍上としては、ここは強い勝ち方をして周囲を黙らせつつ、自信と信頼を不動にしておきたいところでしょうね。

 戦法は九分九厘大外一気。前走の阪神JF、確かに前が詰まるところはありませんでしたが、馬群を縫っての進撃だっただけに、この馬のギアは入りきっていなかった印象も。一方で過去2戦は左回りの競馬。あるいは右だと外に出しても爆発はしないかも。そういった要素をはらみつつ、ではありますが、個人的にも、阪神JFで残った「if」がどんな回答となって返ってくるかは大変楽しみです。あの時冬毛もさもさだった馬体もスッキリしたようです。母父ファルブラヴなので夏馬の傾向もある気がしますし、ここを使った本番は更に良化するでしょうが、まずはここでの結果は今後に大きく影響しそう。14頭の大外を差しきれるかどうか、というのは本番で同じ競馬を出来るかどうかの明確な指標になります。川田君の言う「普通」は良く分かりませんが、陣営の志向ははっきりしてますし、私も外から行く競馬をして欲しいとは思ってますし、今後もこのコンビで応援していきたいので、人馬共に頑張って欲しいです。

 阪神JF組も重賞馬もハープだけなので、メンバー的にはどうかという見解もあるとは思いますが、新勢力はずらりと揃ってきたなかなかのメンバーですよね。それこそ、権利取りという意味では半分以上の馬に可能性がありそうです。既存勢力の壁は高いですが、ここで本番へ色気を持って臨める馬が出てきたら、桜花賞は更に盛り上がりそう。ハープにとっても前へ行く馬の層が厚くなることは、過剰に警戒されないという意味ではプラスでしょう。ハープのパフォーマンス共々、楽しみにしたいです。

 ここの関西遠征は取りやめたので、家で精一杯応援します。

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