未練たらたら。

15日の阪神競馬では5着。「キャリアが浅いこともあって、まだ息遣いは良化途上という感じを受けました。レースに慣れていない分走りに集中しきれていないところもありますが、それでもここまで走れるのですから、やはり能力は高いですね。捌きがやや硬いのでダートも対応してくれましたが、本質的には芝の方がいいかもしれません。勝たなくてはいけないレースだったのに、結果を出すことができず申し訳ありません」(幸騎手)

 勝つ力はある、それでも勝てない馬ってのは今までも何頭か出資しましたけど、その中でも「なんとかならんかったもんかなー」という未練が残る、という度合いではラムレットは屈指です。

 勝てない馬には運の無さと、能力の無さが要因としてあるわけですが、この馬は運、というより、それを引き込むための人事が尽くされなかった感じを受けます。昨春、牧場で見たときは贔屓目抜きでもこの世代で一番最初にデビューしそうな感じしましたし、遅くても秋かな、と。その後、順調さを欠いた部分もありつつも、牧場(特にしがらき)と厩舎の噛みあわなさにはモヤモヤが残ります。キャロットは関西バンザイ、というのが大多数の見方でしょうが、ことしがらきとのコミュニケーションに関しては、失敗してるなーという厩舎、少なくないんですよね。馬の資質が全てという方には関係ない話でしょうが、そうした環境面を加味すると、関西馬が良いとは余り言えないクラブな側面もありますよね。下級条件では10日競馬が当たり前の時代、外厩とのコミュニケーション能力というのは、厩舎の最重要ファクターの一つと言って良いんじゃないでしょうか。勿論、しがらきにも問題はあるのでしょうが、我々が選べるのは厩舎ですからね。上手くやっている厩舎はいくらでもありますし、その中で牧場とやりとりが下手な厩舎は避ける、と考えると、ことキャロットにおいては関西の方が(関東より)駄目な厩舎が目立つのではないかと。こうした能力ってのはG1馬と未勝利の差を作ったりはしませんが、1000万と500万、500万と未勝利の差は生み出します。結局そうしたコミュニケーション能力がない調教師は、厩舎人や騎手、クラブとのコミュニケーションも上手くないか、いずれ失敗するでしょう。信頼するには心許ないです。

 まあ、ラムレットは地方経由でも500万挑戦でも残してくれれば嬉しいですし、その場合はもう一度岡田厩舎でOKです。ただ、これで引退になるようなら、岡田厩舎はNGに限りなく近づいちゃいますね。さて、どうなりますか。

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