年度別振り返り企画・第9世代

 2世代の不振を受け、一口のスタイル大転換を計った年。再起初年度。

■2010年生まれ

  • 所属クラブ:キャロット・東京
  • 出資5頭:エルマンボ(3)・ヨゾラニネガイヲ(1)・ミラクルルージュ(1)・レッドオーディン(0)・ラムレット(0)
  • 勝ち上がり率:60%(3/5)
  • 通算成績:5-4-8-6-4-23/勝率.100
  • 出資成績:出資代金25.5万/回収賞金15.2万/回収率59.6%


 前年まで1頭の出資価格に上限を設けてやっていた一口だが、キャロもスーパークラブの仲間入りをして、会員も増えたし、価格も軒並み高騰。しかもそれが適正と感じる結果を出しているわけで、必然的にこちらも枠を取っ払わないと参加すら難しくなってきた。そんなわけでこの世代からは一度金額の制限はなくして(それでも15万とかの馬は余程のことがないと手が出ませんが)一口10万前後の馬も積極的に吟味することにした。

 その中で選んだ最優先が母ディアデラノビアディアデラマドレ。いかにも走りそうなキンカメ牝馬だったし、母も預かった角居厩舎。まず重賞には顔を出すだろうと確信。残念ながら抽選漏れとなってしまったけど、重賞2勝。悔しい気持ちはありますが、今後もどんどん活躍して欲しいです。

 一方でクラブの運営体制に不審根強く、相性もハッキリ悪くなってきた東京は、補償を消化してラスト1頭出資で終わり。追加募集のマル外で一番良いなと思ったのがレイヴン、翌年の募集で欲しかったのがリヴェールなので惜しいことをしたが、辞めると決めたとたんこうなるのが結局縁のなさなんだろうな、と納得。


 その東京ラストはレッドオーディン。厩舎にも血統にも魅力を感じたし、奥手っぽい中で成長力を見せ、勝ち上がりは時間の問題と思える競馬ぶり。しかしコンディションを整えながらレースを選んで行くには少し時間が足りなかった。上でも十分やれたと思うが、小回りダート短距離ではどうにもならず、地方に出るのは無駄でしたな…。続きは妹に託します。


 フレデフォート以来の命名馬となったのがミラクルルージュ。馬体や動きから故障と無縁ではいられないかも、と感じたこともあり、長く走って欲しいという意味合いで選んだ名前。競馬に行ってはなかなかの切れ味を発揮してくれて、後方一気で勝ち上がり。その後はコンディションとタイミング(コース)が噛み合わず苦労しているが、東京か新潟なら十分チャンスはあると思うので、気長に応援していきたい。ビンテージチャートとこの馬、タイプの異なる「やばそうな」馬をどちらも走らせてくれたことで、上原調教師への信頼は盤石になった。今後も積極的に出資する。


 対照的に厩舎に色々な期待を抱いて出資したものの、日々マイナス面を発見して醒めていったのがヨゾラニネガイヲ。一口始まって以来の大トンネル(9ヶ月近く未勝利)を脱する1勝は本当に嬉しかったけど、それ以外はレース選びも騎手選びもざっくりで、とにかく500万条件の馬への扱いに愛情も熱量も全く感じない。興味なかったら放出してくれれば良いのに、と思っていたら転厩。残念ながら移った先も似たようなタイプで今のところ残念ですが、須貝厩舎より遙かにランクは下=同僚の馬の質も低いのでどこかでチャンス貰えると良いな。


 ラムレットは脚が気になったけど末脚切れるタイプに出そうで楽しみにしていた。余り大きくなると怖かったけどサイズも程々でとまってくれたし。デビュー戦は芝マイルを最後方一気で見せ場のある競馬。2戦目は先行できたけど距離長くて味が出ず。時間が無いことも有りダート使ったけどこれは着順はともかく余り適正感じなかった。芝でもう少し使えれば、あるいはもうちょっと競馬の流れに乗るだけじゃなく動かしていける騎手なら、勝ち上がりもあり得たかなと思うけど、それもひっくるめて厩舎・価格とこんなもんかな、って感じですかね。


 で、ディアデラの外れ1位というかこちらは一般で抽選突破したエルマンボ。3頭目ウォーエンブレムにして遂に牡馬。そして堀厩舎。時間は掛かるけど最終的に馬のポテンシャルに見合う賞金は稼いでくれる厩舎で、いずれある程度の価格以上の馬で挑戦したかった(明らかに安馬向き厩舎じゃないですよね)。一口9万だったけど血統も加味すると前年までのスタンスでも行っていた可能性大。ともあれ、雄大な馬格は牧場見学時の2歳から非常に目立っており、デビューはかなり遅れたものの初戦から素質を見せて2戦目であっさり勝ち上がり。その後もメンタルやソエのケアを軸に慎重に使われつつ、3-2-2-1-0という堅実な成績でここまで来た。1000万は既に目処立っているし、待ち遠しい復帰後は是非準OP以上で活躍して欲しいし、初の交流重賞挑戦の夢も託したい。


 回収率ベースで見るとまだ微妙だが、エルマンボが今後結構巻き返してくれるだろうし、是非100%超えて欲しいところ。まあともあれ今までの「縛り」を外した中で選んだ馬(抽選漏れ)が走ったことで、今まで見てなかったゾーンへの適正が若干示せたのは良かった。そして翌年へ。

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