良い厩舎

8/29 須貝厩舎 29日は軽めの調整を行いました。「栗東トレセンへ到着した後も競馬や輸送の反動は見られませんし、状態は安定していると思います。疲れが出るようなら無理をせずに放牧ということも考えていましたが、このまま問題がなければ在厩で調整していきます。今のところ今週中は軽めにとどめて、週末くらいから徐々に乗っていこうかと考えています。その後の動きや状態次第で具体的にどこを使うかを詰めていきますが、改めてデビューからの2戦を振り返ってみるとまだ荒削りな走りで掴みどころがないとも言えますから、次の競馬も可能な限り続けて岩田に乗ってもらい教えていきたいと考えています」(須貝師)

 私、良く言うことですが、欠点の少ない馬ってのは、どの調教師でもそんなに差が出ないと思うんです。欠点のある馬を成功へ導いたり、根気強く使って勝たせていったりするのは相当な手腕と今期と人間性が必要。当代一流とされる調教師にも、そうじゃない人はたくさんいます。それだけに、そうした粘りと繊細さを持ち合わせた調教師は貴重です。本当の良い調教師は、大当たり以外の馬の扱いではっきり違いが出ます。関西のA級厩舎は案外ね……。

 そんな中、今「当たり調教師」の道を歩んでる須貝さん。その評価は当たり馬の印象に負う部分が大きいのですが、実際、ヨゾラニネガイヲの扱いを通じてこの人から感じる特性は、前述の「良い調教師」の片鱗が垣間見えます。無闇に強気ではなく、無駄に楽観的でもなく、無責任な発言はあまりなく、やる気を疑う様な淡泊さもなく。騎手のパイプも良い。まあ、あとは勝てればいいですけどね。この取り組み方であれば、枚レース楽しみに迎えることが出来ます。勿論、未勝利の立場ですから岩田が乗れないこともあると思いますけどね。その時にどんな選択をするかも注目したい。

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