(ピースエンブレム)無念…!

「水曜日の朝は問題なかったのですが、午後になって歩様がもうひとつになり、今朝はいくらか緩和されていたもののやや違和感の残る状態になっていました。診断の難しいところではあるのですが、改めてノーザンファームの獣医さんやこちらの獣医さんとも相談をして、レントゲン検査をして原因の究明を行いました。結果、骨折等の大きな異常はなかったのですが、火曜日の診断のとおり腱と骨の付着部に炎症を起こしていて、痛みが出て歩様の悪化に繋がっている状態です。それは装蹄のミスで起きるようなものではなく、はっきりとした原因がわかっていないのが現状です。ひとつ考えられることは蹄が薄く負担がかかりやすいためこのような症状が起きてしまったのかもしれません。昨日もお話したように症状次第では誤魔化しながら進めていって競馬を使っていくことができる場合もあるというものでしたが、ピースには次の仕事も待っています。6歳3月までの目標がオープンに上げることを掲げていましたし、今年は震災の時期を境に調子を崩してしまってなかなかいい走りをさせてあげられませんでした。その分なんとかしたいという思いもありましたし、これまで応援して支えてくださった会員の皆様の期待に応えるためにもいい状態に戻して競馬へ向かうことができればという気持ちが大きかったです。ただ、ごく稀であるとは言え、その腱が付着している蹄骨の骨折などを引き起こすケースもありえるということで、そうなると繁殖になることもできなくなりますし、大きな怪我に発展してしまう可能性もあります。お母さんになれるように無事に牧場へお返しすることも役目なので非常に残念ではありますが、クラブ、牧場と相談した結果、ここで引退と言う結論に至りました。この血統にはとても思い入れが強かったですし、ピースには非常に考えさせられ、厩舎自体を成長させてくれた1頭です。それだけにこのような形で引退となってしまうことを大変残念に、そして悔しく思いますし、皆様には誠に申し訳ない気持ちでいっぱいです」(小島茂師)再起を誓って掲げていた目標へ向かっていましたが、残念ながら脚元に不安を発症してしまいました。投薬などによって誤魔化しながら現役続行をしていくことも可能ではありましたが、最悪の場合も想定できる症状を抱えているということがわかりました。ピースエンブレムには後世にこの血を伝えてもらう仕事が残っています。このような状況を踏まえて小島茂之調教師と協議を行った結果、第2の馬生のためにも、ここは退き際と捉えて現役続行を断念して競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。

 震災で歯車が狂った結果、立て直せずこのようになってしまいました……。コジシゲ先生には不満ありませんが、厩舎の歯車もここ1年ほど狂い気味な感じします。何とか立て直して欲しいですね。

 とにかく、馬に関しては無念の一言です。デビュー前から、昨年末まで、こんなに楽しませてくれた馬はそうそういません。東京TCのフレンチノワールと並んで、私の中では功労馬です。無事に牧場へ、お母さんとして戻れることを、今は喜びたいです。良い子供、待ってます。

 また後日改めて纏め(ラスト)エントリしたいと思います。

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