スーパー未勝利ではこの男に縋れ

 さて、スーパー未勝利もたけなわです。今日は、2回札幌・4回中山・4回阪神の開催に繰り上がった07年以降の「スーパー未勝利リーディング」を見てみました。皆さん、最後に縋るならこの男達ですよ!

順位 騎手 戦績 平均人気 平均着順
安藤勝 24戦10勝 2.1 3.0
川田将 43戦7勝 5.7 5.5
岩田康 27戦6勝 3.7 6.7
古川吉 38戦6勝 6.8 7.1
中館英 40戦6勝 5.9 7.1
後藤浩 40戦6勝 4.5 7.3
藤田伸 42戦5勝 3.5 5.4
柴田善 28戦5勝 6.1 6.3
浜中俊 33戦5勝 7.1 6.3
10 津村明 33戦5勝 6.7 6.8
11 松岡正 34戦5勝 5.1 5.8
12 北村宏 43戦5勝 6.5 6.3
13 武豊 26戦4勝 2.7 4.8
14 内田博 31戦4勝 4.1 6.7
15 田中勝 31戦4勝 5.4 6.1
16 幸英明 42戦4勝 7.5 7.6
17 藤岡佑 47戦4勝 5.7 6.4
18 鮫島良 22戦3勝 7.1 7.4
19 秋山真 28戦3勝 7.1 6.8
20 池添謙 31戦3勝 5.8 6.8

 まあ、こんな感じです。分母も少ないのでちょっと統計としては弱いですね。その中でもアンカツさんの成績はずば抜けています。スーパー未勝利勝率が2割超えているのは他に岩田Jだけ。でもアンカツさんは4割オーバー! 乗り馬を制限している人だけに、スーパー未勝利で乗る馬は、余程の義理絡み以外勝負掛かりと見て良いですね。

 そのアンカツさんも含め、多くのトップジョッキーは「人気>成績」という結果。まあ、これは鞍上期待の部分も多いので仕方ないですが、その中で「人気<成績」の川田騎手、浜中騎手、北村騎手は「頼れる」印象。何か、私のイメージでもスーパー未勝利はこのあたりの「東西リーディング5位前後」の騎手が買いって感じでした。

 上位で注目はフルキチ騎手でしょう。昨年、フレデフォートを勝たせて貰いましたが、それも含め、継続騎乗でのスーパー未勝利勝率は35.3%アンカツさんは逆に10勝中6勝が乗り替わり)。人気での信頼性も抜群(1人気2戦2勝、3人気以内6戦4勝)。スーパー未勝利ではアンカツ級の信頼度です。今年も出資馬に乗ってきたら前向きに応援しましょう。

 川田騎手も7勝中6勝が乗り替わり。中館さんは6勝中5勝が乗り替わり。岩田Jは6勝中4勝が乗り替わりですが、連続騎乗での勝率は50%と信頼度高い。後藤騎手は6勝中4勝が連続騎乗で、勝率33.3%。このあたりの傾向も「期待度」に絡めて意識しておきましょう。


 ついでに、スーパー未勝利参戦馬の傾向を見てみます。まずローテ。

ローテ 戦績 勝率
連闘 101戦14勝 13.9%
中1週 361戦48勝 13.3%
中2週 440戦42勝 9.5%
中3週 472戦32勝 6.8%
4〜8 710戦24勝 3.4%
9〜半年 221戦5勝 2.3%
半年以上 74戦5勝 6.8%
初出走 68戦4勝 5.9%

 ここははっきり。間隔詰めた馬の方が良いですね。中4週〜半年の馬が成績悪いのは何となく分かります。優先出走権(5着以内)が切れるのが4節。なので、権利ある馬はその範囲で使いますし、そうじゃない馬は、権利がなかったり、5走越えないように待機してたり。まあ、能力で勝負にならない馬が増える道理です。連闘の勝率がここまで高いのには驚きました。フレデフォートも連闘だったな。連闘14勝の全てが前走2・3着。4着以下からの連闘での巻き返し例はない、という結果でした。中1週も48勝中42勝が2・3着。掲示板外からの巻き返しは2例しかありません。中2週では42勝中26勝が2・3着。掲示板外からの巻き返しも7例。中3週では20/32が前走2・3着。間隔が空くほど、前走着順の信頼度が下がるという傾向があります。


 次はキャリア。

キャリア 戦績 勝率
初出走 46戦4勝 8.7%
1戦 113戦5勝 4.4%
2戦 142戦7勝 4.9%
3戦 174戦11勝 6.3%
4戦 171戦12勝 7.0%
5戦 171戦13勝 7.6%
6〜10戦 294戦34勝 11.6%
11戦以上 110戦9勝 8.2%

 6〜10戦のキャリアが一番優秀。そして11戦以上使っている馬よりは初出走組。以下、1〜5戦に関してはキャリア多い方が吉という結果。

 コースのデータを見ると、前走同コースを走ったのは、勝ち馬174頭中わずか47頭。まあ、中山・阪神は開催替わりですし、そんなもんかも知れません。

 札幌組の71頭は札幌が47頭。以下新潟8頭、函館3頭、小倉5頭、府中と中山が2頭、中京、京都が1頭。勝率を見ると連闘・中1週が良いのは全体の傾向と同じですが、半年以上の休み明けと、初出走が26頭で5勝と健闘。長休明けの成績が良いのは札幌だけ。調教師さん、一発勝負なら札幌ですよ〜。

 中山組の51頭は新潟が32頭。以下、中山6頭、札幌4頭、地方4頭、小倉2頭、福島・東京1頭。新潟組はやっぱり中山に行くのが普通。勝率も中山>札幌でした。札幌と違い、連闘組はやや不振。中1週組と2週組が好成績でした。これは輸送ってこともあるんでしょうね。

 阪神組の52頭は小倉が35頭。以下、阪神6頭、新潟3頭、地方3頭、札幌2頭、中山・中京1頭。ここも当然ながら小倉組。そして、中山同様、連闘組は輸送で苦戦…と思いきや、連闘馬の勝率は3場でトップ。小倉→関西の輸送は新潟→中山より負担が少ないってことですかね。勿論、調教師の性質もあると思いますが。中1週が不振で、中2週はまずまず

 とりあえず、こんなデータを見つつ、馬券に活かすなり、ご自身の未勝利馬の期待度を占うなりしていただければ幸いです。ついでに、「再ファンドの大物列伝」とか「再ファンド統計」を見ておくと、先々の展望も見えて良いかもしれません?

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