キリン・トーゴ戦。

 アルゼンチン予選突破しましたね。個人的には、途中から「もう予選落ちして、大トラブルになればいいのに」と思ってましたけど。なんか本戦出ても面白く無さそう…。スウェーデンも駄目。ポルトガルも微妙。本大会、応援したいチームはセルビアくらいになってしまいそう。もうちょっと勉強して、新しいチーム見つけなければ。

 さてトーゴ戦。録画で見ました。

 まぁー、トーゴの脆弱さは過去例を見ないレベルのもので…。良くもまあ、ここまでグズグズで参加したものだと。スコットランド然り。マッチメークの段階である程度無理がある、と言うところを敢えて度外視しても、これだけ「やる気がない」相手からは違約金を取れるようなルール付けにしておかないと、本当に存在悪の大会になってしまう。いや、もう手遅れなんだけど。今後も「お金のない協会に変わってその国の代表選手に給料を払う」興行のようなマッチメークが続くのだろうな、ホームに関しては。

 こんな弱い相手に5点しか取れなかったという見方も出来るだろう。前半の連続ゴールは、いずれも岡田のチームが狙っている形で、良いゴールだった。相手がただのサンドバッグとは言え、実践でやれたのは確信にもなるだろう。それ以上に、香港戦も含め3試合無失点に抑えたたのは評価できる。サッカーはどんなにレベルが離れていても、相手に攻める気が乏しくても、事故のようなゴールが入ってしまう競技。守備機会が少ない程、そのリスクは増す。トーゴの攻撃は0点だったが、スコットランドは少ないとは言え、一応何度か攻撃の形は見せていた。完封は評価したい。

 でも、良いことはそれだけ。この試合。3点取って早くも満腹感を見せだしたチームに全く喝を入れられなかったベンチは酷すぎる。後半、もっとメンバーを変えるべきだろうし、ドイツでの惨めな失敗前後から、その全才能を無駄に転ぶことに費やしている選手などをピッチに送る必要もなかった。スコットランド戦はBメンバーを色々試しはしたが、結局Aメンバーと混ぜて使わないことには「実戦でどうか」は判断できない。森本があのくらいやれることは分かっているし、本田も然り。徳永は内田の緊張感を保つ道具にしか見られていない感があるし、石川や佐藤寿人は片鱗しか見せられないし、今野に至っては安っぽい温情采配、自己満足しか窺えなかった(この素晴らしい選手を、これまで阿部共々「ユーティリティ性」という名目の元、補修用の端切れ程度に使ってきた人間がね)。

 全くの無駄なマッチメーク。勘違いを誘発する中身の薄い勝利。スコットランド戦の繰り返しになるが、キリンカップキリンチャレンジカップは、やればやる程日本が弱くなる困った大会。それでも、久々に代表の試合が見られた仙台のサッカーファンは嬉しかったかも知れない。せめて、興行的な意味合いだけは残っていると慰めた方が良いのだろう。あとはTBSの放送が少し良いかなってくらい。でも走る距離とか、そういう微細なデータをさも宝物のように軸に置かれても鬱陶しい。本気の相手と本気の試合しないと、走行距離でクオリティなんか測れないでしょうに(それも分かった上で、仕方なくやってる感じもありましたが)。

 ここから本番へ向けても、W杯出場国は、日本程「国を挙げてリーグを麻痺させて」大会に臨むことはあり得ない。アフリカの極南で行われる本大会へ向け、極東の島国へやってくる意味はゼロ。ホームでの試合は100%、無駄。とりあえずは組み合わせ抽選待ちか。相手が決まれば、日本以外のアジアチームとぶつかるグループの「需要」が増す。そこを軸に、本大会を逃し、新しい監督の元ギラギラしてるチームと、アウェーで「潰される」マッチメークが連続で組めれば、まだ一部の選手や、一部のコンビネーションには伸びる余地があるように思う。そうすれば、大目標である「グループリーグ悲願の1勝」は可能性を増す。2010年以降残る選手のためにも、協会には頑張って欲しいものだ。

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