悲劇の名馬、かあ…。

 今日(あ、昨日だ)の「ベストハウス1・2・3」で「悲劇の名馬ベスト3」というトピックをやっていました。映像の作り方や、ことさら「かわいそう!」を強調した演出は少々鼻につく部分もありましたが(当然感動を狙った反動で「競馬って酷い!」という流れにも容易に結びつくので)、一般向けの番組でこういう情報を出してくれるのは悪いことではないですよね。

 で。3位がテンポイント。2位がライスシャワー。1位はトキノミノル。私は1位サイレンススズカ、2位ライスシャワー、3位サンエイサンキューかなあ。テンポイントトキノミノルは時代が大きく違うので、知識はあっても思い入れという部分では難しいです。サクラスターオーも考えたのですが、ギリギリライブで見られていないので(同期のマティリアルは妙にはっきり覚えてるのになあ。ホクトヘリオスとか牝馬だけどマックスビューティも)。

 スズカはやっぱり「無事ならどれだけ」という「夢半ば」感が図抜けて強い。私が見た馬の中でも、間違いなく最強馬の一頭。後にも先にも「強い、参った」と思った逃げ馬はこの一頭です。

 飯塚先生の訥々とした喋り、泣けた。馬券的には、ライス大嫌いだったんですけど。前もちろっと書きましたが、同時期に競馬始めた友人が、このレースを機に競馬辞めてしまったんですよね。私はペットロスとか大嫌いなので(理解はするけど全く共感しない)、ましてや競馬を真摯に楽しんでる人間が、という。そっちもショックでした。一種の責任逃避ですよね。それ以来、そいつとは一度も連絡取ってません。

 サンエイサンキューは競走馬の宿命的な部分を抜きに人災に遭ってしまった馬という印象ですよね。この馬やイクノディクタスらから、競馬の色々を学びました。最後のレースに関しては、この馬のことより、パーマーが勝ったことやテイオーが負けたことの方がショックでしたが。むしろレース後の境遇の方が。

 こういった番組を気に、競馬に興味がない人が少しでも興味を持ってくれるのと同時に、我々競馬ファンは「俺のベスト3」に思いを馳せるのも良いよな、と思いました。フォルタレーザじゃないですけど、こうして、機を得て人の口に上がることの出来る「悲劇の名馬」と、小さい個人の記憶にしか残らない馬と居るわけで。鬱陶しがられない程度にフォルタのことは今後も触れていきたいと思います。

当ブログの一口馬主関連記事の一部はキャロットクラブさまより許可をいただき転載しております。記事の再引用、転載はご遠慮願います。