エジプト写真発掘

 先日のエジプト番組に触発され、旅行の時に撮った写真と、昔からこつこつ集めていたエジプト関連の書籍を実家から持ってきました。せっかくなので、公開・未公開の写真をこつこつアップしていこうと思います。ついでにエジプトの話も少々。本を読んでの受け売りなので、専門家に突っ込まれても対応出来ませんw 興味ある人が居ると良いんだけど。最初は有名どころ。

 ドラゴンクエスト3で有名な? アブシンベル大神殿の巨大なラムセス2世像。ちなみに脚の間の像が人間と同じくらいの大きさです。

 この像、凄く立派だし顔も格好いいんですけど、脚がなんか「どすん」って感じで…なんて言うんでしょう、カッコワルイ。古代エジプトの審美眼(観)は色々面白いです。

 この巨大神殿。ダム(教科書でも習うアスワンハイダム)建設でこのままじゃ水没しちゃうことが判明。ユネスコが、なんと切り分けて、今の位置へ引っ越したのです。60mも。アホみたいに巨大な物を。まあ、昔のエジプト人に出来て、現代人に出来ないいわれはないんですが…ハァ、凄いですね。この作業が、「世界遺産」登録のスタートになったのですな。

▼ユネスコ世界遺産wiki

 ちなみに、エジプトの世界遺産は現在7つ。「え、少ない」と思うでしょうが「王家の谷一帯」のように、「ここからここまで全部世界遺産ね」という抑えられ方をしてますので、細かい数はとんでもないことになります。カイロの街もまるまる世界遺産なんですよ。

 ザヒ・ハワスの活動により、8つ目の世界遺産は「バハレイヤ・オアシス」になったりするんでしょうかね?

 3大ピラミッドとワタクシ。海外旅行の時は出来るだけ小汚い格好をするようにしています(言い訳)。

 ピラミッドは、この3大ピラミッド、特にクフ王が圧倒的に有名ですが、他にもごまんと立てられています。その中には、作っている途中で設計ミスに気付き、傾斜を緩くした(と言われる)屈折ピラミッドなどの逸物も。中は総じて「くさい」。匂いに弱い人なら、倒れてしまうくらい。特にマイナーなピラミッドの中は古代の香りに昨今住み着いたコウモリの糞の匂いがブレンドされて、何とも言えない悪臭。しかも粉塵とコウモリの糞が宙を舞っており…。エジプトの遺蹟には「10分以上入っちゃ駄目!」という物がいくつかありまして。最初は「けちだなあ」と思ったのですが、これは観光客の健康を考慮してのことなのですな。はふ。

 ピラミッドの建造秘話や、位置関係などには、真贋入り交じって様々な説があり、特に陰謀論や妄想の部類にはいる学説(結構真面目に研究している)は読んでて面白くて仕方ありません。

▼ピラミッドwiki

 ライトアップされ夕闇に浮かぶルクソール神殿。手前のスフィンクスは、カルナック大神殿までの道のり、ずっと左右に並んでいます。両神殿、スフィンクスいずれもエジプトのファラオ達が増設に増設を重ねた(一部、上書きしたり過去の王の制作物をくすねた人達も)結果が、現在残る壮大なスケールの神殿。

 入り口のオベリスク(尖石)、右側のはパリにあります。返せよ。

 王家の谷です。エジプトに興味ある方はご存じでしょうが、王家の谷は、その時によって公開されている墓が異なります。1日の入場チケットで中に入れるお墓は3カ所。なので、行った人によって、見てきたお墓が異なるのですな。例外はツタンカーメン墓。ここだけは必ず見られます。ただし別料金。エジプトは観光立国なので、「せこい」とか言っちゃ駄目です。

 私が見たのはラムセスⅨ世、アメンホテプⅡ世、ラムセスⅣ世の3つとツタンカーメン。中身の写真は今後〜。

 王家の谷に埋葬されているのは、新王国時代(トトメス・ラムセスなどの時代。紀元前1570〜1070前後)の王様。古王国時代(その1000年ほど前)はピラミッドを造ったりしておりました。ピラミッドというと、「地上より上に埋葬されている」イメージですが、あれは、死後の魂が迷わず上へ行けるようにする「ナビゲーター的な建造物」であり、王の権力の象徴であり、実際の埋葬は地下にされている(ということ)らしいです。その辺も、現在ザヒ・ハワスが精力的に調査しており、新発見が待たれるこの頃。

 ちなみに私が学生の頃は「ピラミッドは奴隷が造った」という説が強かったのですが、今では「あれは公共事業で、建造に当たった土木員は手厚い福利厚生を得ていた」というのが定説になっています。何でもそうですが、教科書で習ったことが事実だと思っていると、痛い目に遭います。教科書は、教科書編纂当時の「世間的事実」に過ぎませんから(勿論今の説が真実とは限らないので注意)。

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