エジプトから目が離せない

 今日の、日テレのエジプト番組、見ました?

 まあ、大発見があった時は先にニュースになるので、今回は大きな発見はなかったわけですが、近年、大発見の相次ぐエジプト考古学の見所を分かりやすく紹介する楽しい番組でした。考古学博物館で見た像の中で、特に異彩を放っていて、妙に記憶に残っているイクナートン王の像(作りが他と全然違うのと、展覧のメインストリームから外れた場所にぽつんと置かれていたのが印象深かったです)。その頃は、「ツタンカーメンの父である」「芸術を推奨した」と言うくらいしか知らなかったのですが、その王が今大きくクローズアップされている。何か感慨深いです。

 このシリーズは、おちゃらけが少なく、民放の歴史番組としてはなかなか秀逸です。今やってる中国のも面白いですね。

 私がエジプトに行ったのは6年前。その時の「定説」が既に幾つか覆っています。ここ5年10年は、歴史が大きく動く瞬間かも知れません。エジプトから目が離せません。

 ザヒ・ハワスという人はメディア向けの言動が多いので、批判もあるようですが、情報社会(死語)歴史的な命運を担う立場にいる人間として、メディアを上手く使うというのは絶対に必要な資質であると思います(活動の正当化の上でも資金集めの上でも)。何より言葉が分かりやすく、力があるので、好きです。旅行時に、王家の谷で、通路の外にある穴に何気なくカメラを向けてたら、現地の人がエライ剣幕で飛んできたっけなあ。そういえばアレがKV63だったのかなあ?

 テレビでエジプト番組がある度に再紹介してますが、私がエジプトに行った時の旅行記。一部リンク切れですが、結構貴重な写真もあるので、興味ある方はどうぞ。

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