ふむ。

■一口馬主的・厩舎(恨)ミシュラン2007。傍観罪で終身刑

 ほい、このエントリ待ってました。
 実際問題、一口馬とそうでない馬は扱いが異なるし、一口クラブでも当然社台とサウスニアを同じ尺度で語るわけには行かないので、大まかな方向性の提示ではありますが、各クラブ会員の方は、愛馬を通じて厩舎へ抱いているイメージと、大きなブレがないことは見て取れるのではないかと思います。

 「地雷グループ」にあげられている4厩舎。萩原厩舎には私は出資しておりませんが(キャロでも避けています)、その他3クラブは経験則で言うと「自力で伸びてこない杭をどんどん打つ藤沢和」「大馬主の相手で一杯一杯の友道」「馬の適性が全く分からない藤原」という印象。どのみちこの3者は今後出資することはないと思います。

 後は現在の森厩舎ですね。Southendさんとは違う統計ですが、06年と07年の差。

  • 2007年 出走数348・中央21勝・芝11/ダ10・特別7・1走当たり賞金146万
  • OP上勝率.0016(1勝)・福永5勝(.172)武豊4勝(.138)外人1勝(.045)地方2勝(.063)
  • 2006年 出走数395・中央48勝・芝28/ダ20・特別23・1走当たり賞金299万
  • OP上勝率.0079(7勝)・福永7勝(.250)武豊5勝(.143)外人14勝(.149)地方1勝(.053)

 勿論、森厩舎の地盤沈下の最大要因は、言われている「番頭(調教助手)の離脱」と「馬の質」の問題なわけですが、それでも外人で勝てなくなってるのは何でしょうね。主戦の福永・武の成績はそんな変わらないのです。エージェント制の悪影響もあるのかなあ。まあともかく、森厩舎と言えば外人乗せた時は勝負傾向強かった(チョイ足りない馬を一押しする競馬が多いので、馬券的にもチャンス)のですが、今年は全く消して良かったという状況。来年、この辺を観察しつつ、復活を待ちたいと思います。

 ま、ともかく、Southendさんも仰ってますが、一口馬主的な「満足点」は「出資金が回収出来る」か「納得出来るまで手を尽くしてくれた」かに尽きるわけで。前者を追い求める人は成績が落ちるとすぐ一口を止めてしまう愛情<投資型、後者は色々と未練がましく文句を言いつつも一口を止められない愛情>投資型と言えるかも知れません。言わずもがなですが私(や周りの方々)は後者。前者の人は逆に見切りがしやすい藤沢和、藤原といった厩舎に馬を寄せて、成果出なかったらちゃっちゃと止めるやり方も有りでしょう。「重賞馬にあらずんば馬に非ず」を標語に、3歳春まででバンバン馬を見切って放棄していく。それが出来る人には「地雷厩舎」はお奨めです。何せ、当たればデカイですし、自分から見切れば、放置や引っ張りですトレス貯めることもありませんし。勿論、単頭放棄出来るクラブじゃないといけませんが。

 どちらも「晩成の大器」みたいな馬はほとんど存在しないorそういう馬でも2歳3歳から相応の片鱗を見せます。見切りがとても楽です。逆に、3歳春で2勝ないし重賞・OPで善戦出来ない馬はカーストの一番下からはい上がる素質がないとOPまではまず行かないです。遡ってもマグナーテンくらい。この馬は、まあ例外でしょう。藤沢厩舎ではメテオグローリー・ファストロック、藤原厩舎はウインルミエールに出資していましたが、出世の目はないタイプです(でした)。メテオグローリーは無事なら重賞くらい勝ったかも知れませんが。ロックは、まあ、ねぇ。どのみちマグナーテンの器ではないですよね。

 勿論、どの厩舎も厩舎リーディングにはいるような馬の多くは3歳春までに片鱗を見せていますが、角居厩舎はデルタブルース、池江郎厩舎はロードプリヴェイルのような、一口馬の例外も居ます。

 宜しくないのは、両者の良いトコ取りをしようと言う考え。まあ、99%上手く行かないですよね。一口馬主として進むべき道はどっちか、と言うのはあまり馬を増やさないうちにしっかり決めて、それを指標に馬選びをすべきだと思います。藤沢厩舎と角居厩舎両方に出資するのはいかんぞ、と。

 てなことを自分に言い聞かせて終わるわけですw

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