調教師ランク・一口編/2012夏版

今年もこの時期が来ました。当ブログ名物(?)独断と偏見による「一口版調教師ランキング」です。トータルの成績や、ビッグレースとか無視して、自分の経験と主観だけで決めていますので、「イメージと違う」と言われても、そういうもんです。ご了承下さい。

昨年のランク一昨年のランクと是非あわせてご覧ください。

  • きりた出資厩舎(+出資候補厩舎)に限る
  • ランクはSSS〜Eの8段階
  • /の後ろは出資馬と中央勝利数(12年7月末時点)

■SSS(別格)

  • 角居勝彦/プリンセスデザイア1・エリンズフォレスト1・レッドジール2・レッドバビロン1

■SS(積極的に出資)

■S(合いそうな馬なら出資)

■A(馬の質が合格点なら)

■B(余程良い馬か、安ければ)

■C(余程良い馬でお買い得なら)

■D(NG予備軍)

■E(NG)


今年からちょっとランクの分け方を見直しました。今まで、SSS(別格)とF(論外)以外の各ランクの境界線がやや曖昧だったので、自分の中で線引きをし直して、微妙なポジションに置いていた調教師を動かしてみました。そんなわけでFを無くしました。Eが最低です。


今年もSSSは角居先生一人。結果だけ見ると、決して相性がいいとは言い切れないんですけどね。それでも、毎年言っていますが、この人の本当の凄さは、重賞級より条件級で見えやすいと思います。逆に言うと、リーディング上位調教師の、厩舎を代表する馬だけ見ていれば、そんなに差の出る物ではないんですよね。勿論、コンスタントに国を代表する馬を出している角居先生の、大物調教師としての側面は素晴らしいですが、上手く行かない馬を、色々なトライアンドエラーをしながら、調整していって、どこかに狭くてもスイートスポットがないかと探す姿勢。これは本当に素晴らしい。リーディング上位で、これを今やれている(昔やれてた人はいっぱい居る)人は数少ないです。角居先生を脅かす調教師は、多分関西からは出てこないでしょうね。なんとかバビロンを再度軌道に乗せて、2勝目、3勝目と行って欲しいです。


SSは実質、調教師ランクのトップです。今年は2名に。どちらも昨年から据え置きです。コジシゲ先生は、昨年の2歳が大失敗と言っていい結果だったことに加え、厩舎内の人事もあり、裁決問題もありと、諸々苦境に立たされていますが、今年はここまで14勝と、昨年のショックを払拭する数字になりつつあります。この人の武器はあのブログに代表されるような、「責任者」「商売人」としての意識と、競馬人である前に経営者としての一般的な感覚ですね。競馬サークルには、後でD・Eランクで紹介するような、この世界に特化され、成功したからこそ、人間として終わってしまっている感のある人種も少なくないです。商売人の感覚・一般人の感覚は、今後の競馬サークルには本当に大事になってくると思いますね。その意味で、心底応援したい調教師ですし、ピースエンブレムが震災で終わってしまい、ブロンクスは昨年の大不振の影響もありましたので、正直、今の印象は横ばい〜やや下降気味なのも確か。近い時期にまたリベンジしたいです。結構、情の人でもあるので、騎手起用の面で一層頑張って欲しいですねー。


上原先生は、数字の上で言えば一流ではない人。ダイワメジャーなど、「ダイワ」の馬以外では余り印象ない人とも多いと思います。この人最大の武器は、馬の弱点を補って、なんとかなだめて競馬に持って行く力と、それでロングスパンで競争生活を全うさせる根気強さ、勝負に行くところは行ける思いきり。中からと外からでは大きくイメージの変わるタイプの調教師さんだと思います。私は、爪に問題がありデビュー以来一度もまともに競馬できていないビンテージチャートに続き、背腰に疲れの溜まりやすそうなミラクルルージュに出資。これまた欠点のある馬。でもまあ、欠点のない馬は一口では高いですし、そもそも欠点のない良い馬はあんまり募集されません。なら、安い問題のある馬を上手く使える調教師、ってのは良いですよね。関東馬NGじゃない人には是非検討して欲しいですね。2頭目、3頭目には常に検討したい厩舎ですね。ジョッキーコネクションは関東でも相当良質ですし。


Sは、世間的な(一般的な)評価で言えばSSと同格、私個人の好みや経験・印象で差を付けた形です。4名。まずはSSから降りてきた久保田先生。いや、別にそんな悪い印象が(去年から今までに)あったわけじゃないんですけどね。やっぱり、コジシゲさんや上原さんとはちょっと差を付けたいという気持ちもありますし、去年25勝、今年も17勝と、それなり以上の成績は残しています。では何でかというと、ちょっとここ数世代のコントロールが上手く行っていない印象がありまして。若い調教師(今年44歳)だけに、巻き返してくるでしょうが、流れ的にはちょっと様子を見たい気もしてここにしました。特にナベヒロとの相性が最近ちょっと微妙。今年まだナベヒロで未勝利なんですよねー。フレンチでは良い思いをいっぱいしましたが、どうもエビショーの補欠的扱いなところもありますし。まあ、良いところも言うと、トライアンドエラーがしっかりその先に結びついてくるってところと、守備範囲が見えやすいってところですね。なんといってもダート馬上手。ダートで潰しの利く馬に出資すればほとんど損しない気がします。芝は基本、短距離で。あとは「ここは勝ちたい」というレースへ向けた勝負も上手です。馬のコンディションも含めた、押し時、引き時の見極めが上手なんでしょうね。近年SSに戻したいので、活躍を期待します。


逆にAから上げたのが安田調教師。今、関西で一番一口向きな調教師の一人だと思います。基本、芝のマイル以下に特化されたと言っていい馬作りですが、ダート馬も大物期待できる。久保田先生に似てるっちゃー似てますね。より厩舎の勢いと流れがあるのがこちら。決して、一流騎手ばかり乗せるわけではないですが、馬に合う騎手、しっかりコミニュケーション取れる騎手を重視している感じです。良いところは、これだけ成績が出ていても条件馬の扱いが蔑ろにならない点。ここは角居先生と通じる、そして関西の大多数の成功調教師と異なる部分。馬を使い捨てにしない人。馬が好きなんでしょうねー。厩舎もしっかり身内を中心に固められており、意思の疎通はまったく隙無し。数年単位で母体が揺らぐ心配はないでしょう。クラブとの付き合いが上手(クラブを利用するのではなく、上手くWIN−WINにしている)ってのは大きな武器です。競争は激しくなったと言いつつ、まだ角居厩舎ほどじゃない。久保田先生共々、SSに近いS、って感じです。ディアーナの夢の続き、ってことで、できれば近い将来、大物感のある馬でリベンジしたいです。


石坂先生は今旬な感じ。芝の牝馬、ダートの牡馬ってのが大物狙いの基本ですかね。でも今は本当にそんなセオリー関係なく色んな角度から当たりを出してきますので、基本全部検討した方が良いくらいです。超A級じゃない血統の方が成功する感じもありますし、、夢を見られて堅実性もある、良い厩舎ですね。個人的に未勝利馬一頭(キャロ初年度に会員募集から暫く残っていた馬を選んだ)しか行っていないので、これ以上上げようがないのですが、本来はSSでいい人だと思います。私も再チャレンジしたいです。出来れば非サンデーで挑みたいけどなあー。これだけ好調だと、サンデーの良い馬が集まっちゃうから、それ以外から狙うのは結構難しいでしょうね。一口界隈に(石坂厩舎の)エキスパートが居ますので、募集情報発表されたら注視しておきたいと思いますw


ラスト、Sランクは金成先生。まあこれはマージービートが全てです。前の厩舎で、お荷物同然の扱いを受け、ろくすっぽ調教もされていないに等しかった最下級条件の古馬を預かって、これまた牧場に投げて戻して適当に使ってまた投げて…を繰り返していた馬を、手元でじっくり調整して、芝の長距離向きに馬を作り替えていって(本当に馬の形が変わりましたからね。私、フランス行ってたエルコンを除いたら、古馬がこの期間でこんなに変わるの見たのは初めてです)、勝ちあがらせた。その成果だけで十分に評価に値します。超若手だけに、今後どう変わっていくかはまったく分かりませんが、関東の厳しい環境ではこうした真面目な取り組みが、前へ進んでいく武器になるでしょうし、オーナーサイドもその辺は見ているでしょう。事実、転厩組はNF馬、吉田一族の馬が中心ですからね。きっと5年後には重賞馬も排出して、若手のホープと呼ばれていると思います。クラブにとっても、客寄せとしての関西調教師、そこでお荷物になった馬をしっかり立て直す関東の若手、っていう使い分け(まあ、関東人としてはちょっと苦々しいところもありますけど、現実)は大事になってくるでしょうし、地方再生のため、地方競馬を中央の条件馬の受け皿にする様なプランと同じ意味で、一口プレイヤーを維持する土台として、今後重要なオペレーションになってくると思います。特に再ファンドが無くなった馬、勝ち上がれなかった馬を元の厩舎に戻す、ってのは、キャリアのそれなりに行った一口プレイヤーであれば、基本賛成しづらいところもありますしね。こうして名を上げる若手が、今後どんどん出てきて良いと思います。まあ、長くなりましたが、次世代の調教師として、今後注目して欲しい1人です。1歳馬、いるかなあ?


Aランクは6名になりました。SSSとEは色んな意味で別格なので、残りのランクを大まかに分けると上=「SS・S」中=「A・B・C」下=「D」という感じです。Aランクは私が個人的思い入れのないラインでは最上級。出資馬を通じて良い思いをすればSに上がっていく可能性のあるポジションです。


Sから下げたのが国枝さん。フォルタレーザの経験で、思い入れは強いんですが、ウィザードの扱いは余り納得のいく物ではありませんでしたし、近年、一口では社台サンデーとラフィアン以外では当たりが出づらくなってきていますね。というか、キャロ・東京あたりとは余り上手くコミュニケーション取れていない感じも? そろそろ別の路線から大物を、と期待したいところですが、その馬を私は引ける気が余りしません。非常に好きな調教師さんなのですが、ぐっと来るマル外とこの厩舎、という組み合わせが見つかるまで、暫くAにしておきます。


中尾さんはリーガルの4勝目が全て。1400でしか勝てない馬を、不要なレースにも結構使いましたが、もう文句はありません。安馬での満足度は高い厩舎だと思います。騎手も含めブランド志向の方には余りお勧めできないですかね。コンディション作りも余り上手くない印象で、牧場の力のあるクラブが向くでしょうね。


領家さんは安めの馬でも大物を狙える、一口的には魅力のある厩舎。もう無理かな、と言うところからしぶとく復活してくる馬も多いので、生涯見ていく一口では良い厩舎です。でも今年で68歳。もう狙う機会はないですね。マーベル、もう一発……!


堀さんは今、関東ではトップの厩舎でしょうね。先日の会見問題とかは別にしても、やや人間性に難がありそうだという印象は前から持っていましたし、まあ、そんなこともあるよねと言うくらいで、それによって評価を上下はさせていません。厩舎人との関係という部分でも引き続きリスクは多そうですが、それ以上に、上級条件から下級条件まで、馬をしっかり勝たせて上へステップアップしていく手腕は見事。今、関東NGじゃない一口プレイヤーなら避けては通れない調教師ですよね。騎手のストレスも(重賞級の福永以外は)不満無し。数使って回転、というタイプの厩舎ではないので、保険(他の馬の出資)は必要でしょうが、今後も定期的に一頭は出資しておきたいです。エルマンボ、楽しみ。


須貝さんは未来の関西エース候補。もう既にブレイクしたと言っていいでしょうが、これから数年でもっと上へ行きそうな気がします。このタイミングで一頭行けていて、良かったです。これからヨゾラニネガイヲや他の馬で、厩舎の特徴を探っていきます。今は勢いもありますし、ここでおかしくなっちゃう調教師も多いので、ここ数年でどうなるかを見極める手もあるとは思いますが。個人的には、余り悪い方向には行かなさそうなタイプだと思ってます。


大竹さんはネクスト・コジシゲさん。コジシゲさんの良さに、堀さんの良さをちょっと混ぜたイメージです。これから両者に匹敵するブレイクを果たすか、徐々に落ち着いてくるか。今が見極め難しい時期。コジシゲさん同様、一般経営者的な感覚を持っている点にはとても好感が持てますね。関東は坂路とか色々もありますが、上の調教師が村社会人過ぎるってのも低迷の大きな要因だと思うんですよねー。とりあえずジョッキーのパイプは余り良くない印象もあるので、その辺でストレス溜まらないと良いなー。是非オーディンで楽しませて欲しい!


Bは9名。Aと比べると評価材料に乏しいか、ややマイナス要素のある厩舎で、厩舎以外の強調材料がしっかりある馬で、ここならまあいいか、という感じですかね。


まずはAから下げた3人。和田さんはとにかく数使うという意味で、回転力重視の人には不満が溜まりづらいですし、その使える状態を維持する調整力は一流ですが、ここが勝負! というツボが余りびしっと決められないタイプ。ここが嵌ればもっと成績上がってるんでしょうね。勝ちあがれば楽しめると思います。騎手コネクションは微妙。もう定年近いので、ご祝儀素材がいれば。藤岡さんは親子鷹。藤岡兄弟の騎手としての伸び悩みが厩舎のボトルネックになっている感じ。2人とも、勝負師としてなんか足りない。あんま牧場との連携も良くなさげです。こういう親子関係は、相互が生き残っていくには結構なことですけど、向上するには良くないですよね。橋口さんは情の人。上村以上小牧以下という待遇に我慢できる人は。まあ重賞級はまた話が違いますが。まあもう66歳ですし、悠々自適なところもあるでしょう。ダービー制覇を応援しつつ、一口は敬遠かな。


据え置きBは4人。矢作さんは世間の評価で言えば最低でもAって感じですし、とにかく往年の森(そして今の森が失った)の武器である、空き巣狙い能力は当代一流。でも結局、勝ち上がりには活きるスキルですが、能力以上に勝っちゃうとその先の潰しが利かないんですよねー。勝てる厩舎と、稼げる厩舎は違うという点で言えば、あんま稼げる厩舎ではない。個人馬主なら、勝つ満足はコツコツ稼ぐ満足を凌ぐところもあるでしょうけど。G1級か、降級挟んで3勝狙いか、狙うラインは両極端な印象。まあ大多数の人は出資段階では全馬重賞級と思ってるでしょうけど。レース選び以外の細かいことは結構杜撰なところもあります。松山さんはスフィラータだけでは何とも言えないので据え置き。クレバーなタイプの人で好感持てますが、成績は伸び悩んでますね。関東でこうなると、一発大物引くまで徐々に衰退していくので厳しいなあ。応援はしたい。古賀さんも未入厩引退だけで評価できず。まあ、鹿戸さん共々、カズーの悪いところはきっちり引き継ぎつつ、カズーほど人でなしではないという感じ。スケールもそれに連れて落ち着きつつあるのがどうも。ミホとファンタストが潰れるとか、そういうことがない限り多分出資はしないです…。


新しいBメンバーは2人。岡田さんは人の出資馬を見ていると微妙なところもありますが、なんだかんだ粘り強く馬を使っていく姿勢は好感。セカンドステージがありそうな厩舎です。ラムレットの経験で今後上下動。中川さんはスピリッツ転厩。この馬は前の厩舎が牧場との連携グズグズだったので、3歳夏だけど2歳みたいなもの。転厩後のコメントや扱いはなかなか好感持てます。残り僅かな時間で足跡残せるか。


Cランクは、私の出資ライン最低ゾーンという扱いになります。原則どんなに良い馬でも、出資するのはここまで。それでも、相当気に入った馬じゃないと、多分行かないだろうなーという。


Bから下げたのは戸田さん。BはAとCに振り分ける前段階、と言うタイプの調教師を置いているので、余り良い印象がない人は下げました。基本的に、無駄に強気というか、計算が立ちづらい印象があります。使える時にはガンガン使っていくタイプの調教師ですが、一方でそんなに馬のコンディション調整は上手くない印象も? 噛み合うかどうかは厩舎の力というより馬自身の力。戸田さんに関しては、一口よりも馬券面の悪印象が出ているかも知れません。なんにせよ、「らしい」血統が募集されるケースが多いので、そこに惹かれない限りあんまり魅力ないですねー。池江ジュニアは飽和状態。上層は非常に優秀ですけど、路線からこぼれた馬はどんどん扱い悪く。やっぱ個人馬主と社台サンデー以外は無理でしょう。当面見送り。武豊の引退へ向けて盛り上げる的流れになったら祭りに参加したい。音無さんも、まあ当たれば良いんですけど、外れの馬の扱いが余り好みじゃないですねえ…。そもそも基本的にクラブ向き、というかクラブ重視してる調教師じゃないですよね。手塚さんは3歳世代で牡牝の大物出しましたが、POGならともかく一口では狙いづらいかなあ。私には勝算が見いだしづらいです。良い素材と感じた馬は回避する理由のない調教師ではありますが。個人的には松岡がなー…。宗像さんはルクシオンだけで、あの馬に関してはどうと言うこともないのですが、やっぱ敢えて一口で再度行きたいと思わせる要素が現状ほとんどない。この辺の関東厩舎行くなら、若手が良いですね。平田さんはアンヴァルトの今後の扱い次第。こんな馬じゃないはず。1000万勝たせられなかったらD、準OPで目処立てばBな感じ。恵まれた環境であればもう少しやれて良いし、今後一層秋山Jとのパイプが強固になりそう。良い騎手なんですけど、万能タイプではないですからねー。秋山に合わない馬を、岩田や外人に断られた時の絶望感、何とかして欲しい。


D以下は基本、NG厩舎。NG厩舎には明確な、しかも私個人の好みの範疇ではないマイナス材料があります。それをどう思うかは人によりますが…。まあ、Eとの違いは、原則NGだけど、もうどうにも抗いがたいレベルの馬がいたら分からないって感じですかねー。


庄野さんは牧場とのディスコミュニケーション。個別の馬見極めも甘く、チャレンジ精神にも乏しい。スピリッツに関しては、馬自身の弱さもあってだとは思いますが、この馬を通じて感じた牧場との噛み合わなさ、転厩後の状態を鑑みて、再出資したいとは思わせるところがありません。騎手もねえ…。ミッキーに関してはここに詳しいので、簡単に。騎手選び、レース選び、馬の調整、日頃のコメント、どれをとっても及第点以上のポイントはなく、限りなくEに近いDです。まだワンサイドゲームの前途がありますので、据え置きDで。感情的にはもうE。鈴木さんはあんまり知性を感じないですね。レース選びが非常に下手で、出資者に納得させる説明能力がありません。馬個々をあんま見ていない感じもします。同じ失敗を何度もする人は、スポーツ関係者に限らず駄目ですね。学習能力、と言うか学ぶ意志がないんですよ。ジョッキーとのコミュニケーションもまともに取れているとは思えず。乗り変わる度にリセットされるんですよね…。色々引っくるめ、悪い意味での象徴的関東厩舎ですね。近年の低迷傾向からも、再浮上の可能性は乏しいと見ます。ここもほぼEに等しいDですが、もう一度見極めをしておきたい、と言う感情も僅かに。Eの方々にはそんな気持ちもないですからね。


で、そのE=NGゾーン。どんな良い馬でも、どんな成績が変わってきても、二度と関わらない厩舎です。


西園さんは、ピンポイントで適性の合う馬やマイネル馬であればまだ出資の目もある厩舎だと思いますが、私もう結構。血の通っていない事務的な馬の使い方、ザ・ビジネスという姿勢。加えて、騎手コネクションが最悪に近い。また変な頑固さがあって、悪いところは悪いと認めないんですよね。良いところは忘れるんですけど。


カズーは、もう現状に尽きるでしょう。オーナー(とクラブ)に甘やかされ、牙の抜けた元リーディングには向上心のかけらも感じません。オーナーが飽きたら厩舎も終了か、あるいは新しいパトロンを見つけるか。いずれにせよ、わざわざ身銭を切って付き合うメリットには乏しい厩舎です。かつてはその華やかさと、何と言ってもライトな競馬ファンに説明した時「すげえ!」と目をきらきらして貰えるブランド力、血統のゴージャス感がありました。今は、余程無頓着な馬券ファン以外駄目になったことは周知の事実ですし、入る馬の血統もオーナーのこてこて欧州血統を除けば、平均レベルになってしまった。そうなると元々あった、厩舎村人間的傲慢さがマイナスにしか作用しませんし、この厩舎に限っては2勝3勝しても全然満足感とは無縁。出資したら後はイライラしない、菩薩の心が必要ですね。完全に信者向け。良く言えば、オーナーと厩舎と、ビッグドリーム(そして今の時代にマッチしないドリーム)を共有できる喜びを味わえる。その上でも、諸悪の根源であるミホ・ファンタストとの付き合いは避けて通れないって点を意識しておくべきでしょう。どんなにいい素質でも、この辺であっという間にナマクラにされます。ナマクラにした後、厩舎に戻してぱっとレースに使います。レース前後は急激に負荷を掛けて、そこで潰れない馬だけが生き残っていけますが、その馬もまたすぐにナマクラ牧場に送られます。ここは経験しなければ分からないところかも知れないですけど。まあ、一口をやる上で、一度は体験しておくと良いのかも知れません。色んな基準が出来ます。なんだかんだ、数字は出ますしね。もうオーナーと組んで、欧州で一口クラブやれ。そうしたら入る。


友道さんは、うーん…この人の良いところってなんなんでしょうね。角居さんとの差は年々広がっていく一方。一級品の素材で、結果は出している風ですけど、馬に合わせた調整とか、仕上げとかが下手。特に悪いところのある馬には何も出来ない感じなので、凄く高い良い馬しか成功しないでしょうし、高い馬に行くなら他の厩舎が良いです。まあ、色んな意味でお金と心にゆとりのある方向けなんでしょうね。今旬のゴージャス感はありますし(まだそれなら藤原だろうという気もしますが)。私には無理ー!

森さんは、かつては今の矢作さんくらい凄かったんですけどね。今は完全なる出がらし。まだ若い(53歳)から暫く続けていくわけなんですけどね。自身で現状、どう思ってるんでしょうか。不思議です。まあ、基本お調子者なんで、打たれ強いというか、感覚が鈍いのかも知れません。ビジネスマン(営業マン)としての完成はある人だとは思っているので、どこかで化けるかも。ある意味、今後注目です。


藤原さんは…大成功調教師の部類ですけど、だからこそ悪い面の改善は望めませんし、昨年も言いましたけど、その悪いメンタルが厩舎のスタッフまで浸透してますからね。みんな天狗。お大尽向け、お金持ち向け。強い馬・上手く行った馬は往年のカズー+伊藤雄さん、上手く行かなければカズーをも上回る地獄。発言は非常に無責任な放言が多く、そして有言実行とはほど遠く、自己否定・朝令暮改は日常。責任意識というものがまったく感じられません。厩舎としても、馬の適性見極め能力は最低クラス。コンディション調整能力も取り立てて武器になるほどではない。馬を強くする力には乏しく、ポテンシャル・質で成功してるタイプ。昔はこういう人も結構居たんですけどね。今じゃあホント、ある意味オンリーワン(カズーと友道さんも近い物があるか)。まあ、絶好調につき個人馬主、大牧場とのコネクションは万全。そこに一口で食い込んでいけると思う人なら、一度は挑戦してみると良いんじゃないでしょうか。なにせ、集まる馬の質は超A級、それこそ角居さん以上ですからね。走ったら自慢できる、という意味ではカズーや角居さんを超えて、当代トップの厩舎でしょう。一口においてブランド力ってのは、決して否定出来ない要素ですからね。誰もが入り口は「自慢できる馬」ですし。でも、個人馬主ほど政治力がない一口クラブの馬は、どれだけ軌道に乗っていてもある日地獄行きにスイッチする可能性があるって意識は必要でしょうね。


未出資厩舎はとりあえずA・Bに集めておきました。牧さんと田中剛さんあたりが新規出資候補上位です。出資代は勉強代。もっと色んな厩舎を経験したいですね。

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